江戸後期、小さな漁港だった横浜が貿易港として開港したのが1859年。2019年に160周年の節目を迎えた。1970年~80年代「ヨコハマトラッド」いわゆる「ハマトラ」が一世を風靡したが、そんなハマトラブームを牽引した「フクゾー」は、創業73年経った今でも根強い人気を誇る。一度着たらやめられないと愛される「ジップカーディガン」。
創業当時から、素材となる生地は糸を織るところから自社製、裁断や縫製まで一貫したモノを作り続けている。肌ざわりや機能性、染色は陽光の下で映える色を想定し、何度も発色の具合を確かめて製品に至るという。ちなみに日本のブランドで初めて「トレーナー」を作ったのも「フクゾー」だ。
完成度の高いモノ作りが、人気を集めた。
フクゾーは値引きやセールを行わない。いや、正確には行えないという。高品質な糸と生地を使い、全アイテム原価ギリギリの価格に徹しているからだ。着心地の良さに加え、長年着られる耐久性の高さが魅力で、いわば一生モノ。
【タツジャガードジップカーディガン】
ネイビー×グリーン・グリーン×アイボリー・ベージュ×ブルー・オレンジ×茶(ウール100%)
【ジップブルゾン】
ネイビー・ブルー・ホワイト(綿50%アクリル50%)
「長く着られる」品質の良さ
行きつけの呑屋に来たように、ファンが「いつもの」モノの色違いなど購入していく。いわゆるファストファッション店では聞きなれない光景だが、昔から変わらずにあり続ける「フクゾー」ならでは。
【フクゾー洋品店】
横浜市中区元町 3-127
創業:昭和21 年
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