T・フリートウッドや今平周吾のように短く握るプロが活躍している。しかし、短く握ると方向性は良くなるが飛距離は落ちるというのが定説。実際のところ、短く握ることはアマチュアにとってメリットとなるのか。身長170cmで400ヤードを飛ばす浦大輔プロと、ドライバーと7番アイアンで検証した。その結果は?
画像: 【試打・解説】浦大輔プロ 数分のレッスンで50ヤード以上伸ばす人が出て、受講希望者が後を絶たない。身長170センチで400ヤードを飛ばす。 route-d.com主宰

【試打・解説】浦大輔プロ
数分のレッスンで50ヤード以上伸ばす人が出て、受講希望者が後を絶たない。身長170センチで400ヤードを飛ばす。
route-d.com主宰

【実験ルール】通常のグリップからシャフトぎりぎりまで4段階で試打

浦プロのドライバー「ピンi15」と7番アイアン「三浦技研MB-5003」を「通常」から、「指2本分」、「指4本分」、「シャフトぎりぎり」と徐々に短く握って試打。それぞれ5球打ち、最も良いデータを比較。計測にはトラックマンを使用した。

画像: 170センチで400ヤード飛ばす浦大輔プロ。飛ばしのレッスンも大好評

170センチで400ヤード飛ばす浦大輔プロ。飛ばしのレッスンも大好評

それでは実験開始!

短く握ってどうなるか、さっそく試打をスタートし、通常の握りからスタートし、指2本分短く握ってもナイスショットを連発していた浦プロから驚きの発言が…。

画像: いつもはグリップぎりぎりで握っているという浦プロ。通常の握りではさすがの300ヤード超え

いつもはグリップぎりぎりで握っているという浦プロ。通常の握りではさすがの300ヤード超え

通常握り】1Wで300Y余裕超え、7Iは180Y近く飛んだ

画像: しっかりダウンスウィングでタメが作れ、スムーズに振り抜いて飛距離も出た

しっかりダウンスウィングでタメが作れ、スムーズに振り抜いて飛距離も出た

画像: 【 通常握り 】1Wで300Y余裕超え、7Iは180Y近く飛んだ

指2本分短く】1Wのヘッド速度は落ちたが、初速とミート率はアップ

画像: 指2本分余らす。1Wでの打ち出しがやや低くなるが、スピン量が減りミート率も高く飛距離に遜色はない

指2本分余らす。1Wでの打ち出しがやや低くなるが、スピン量が減りミート率も高く飛距離に遜色はない

画像: 今平周吾のグリップとちょうど同じくらい(1Wスウィング)

今平周吾のグリップとちょうど同じくらい(1Wスウィング)

画像: 【 指2本分短く 】1Wのヘッド速度は落ちたが、初速とミート率はアップ

飛距離はやや落ちるが「指2本分短く」は確実性が増しミート率アップ

「実は短く握って打ったことが今までなかったんですよ。今、指2本分短く握って打ってみて驚きました。すごく振りやすくなりましたね。弾道が少し低くなったんですが、狙い打ちしやすい感じです」(浦プロ)

画像: T・フリートウッドのグリップも「指2本分短く」。(ミドルアイアンのスウィング)

T・フリートウッドのグリップも「指2本分短く」。(ミドルアイアンのスウィング)

なぜ短くなると振りやすくなるのか、ボールとの距離が短くなるので芯に当てやすくなる気はするが、ほかには理由があるのだろうか。物理の専門家・星谷先生に聞いてみると…

画像: 星谷孝幸 先生 サーパスゴルフ(ゴルフ医工学ドクター)

星谷孝幸 先生
サーパスゴルフ(ゴルフ医工学ドクター)

「クラブを短く握ることのメリットは絶大です。理論上クラブバランスは1インチ短く握ると約4ポイント軽くなります。その分クラブを速く振れるようになるんです。またカウンターバランス効果といいますが、手元側の重量が増えるこるので、その増えた重量がスウィング中にヘッドと逆に動くことでヘッドがより走るようになります。またシャフトのしなりが少なくなるのでスクェアインパクトが実現しやすくなるはずです」(星谷先生)

その後、絶好調の浦プロに徐々に異変が……

続いて「指4本分短く」、「シャフトギリギリ」と、どんどん短くなっていくにつれ、浦プロに変化が現れる。

「ボールに近いってことや、シャフトが硬いっていう感覚が徐々に強くなってきて、振りにくさを感じてしまいます。いつもシャフトをしっかりしならせ、そのしなり戻りで飛ばしていたので、その部分が使えないと振りにくくなってしまいますね」(浦プロ)

指4本分短く】1Wが低スピンになりすぎ、アイアンの飛距離は大きくダウン

画像: 指4本分短い握り。打ちにくさを覚えはじめ、シャフトが硬く感じ、右に出る球が増えた

指4本分短い握り。打ちにくさを覚えはじめ、シャフトが硬く感じ、右に出る球が増えた

画像: 【 指4本分短く 】1Wが低スピンになりすぎ、アイアンの飛距離は大きくダウン

シャフトギリギリ】ヘッド速度が上がらず、打ち出しが極端に低くなる

画像: シャフトギリギリの握り。短くなりすぎてボールに届かないのではという不安を感じながらのスウィングに

シャフトギリギリの握り。短くなりすぎてボールに届かないのではという不安を感じながらのスウィングに

画像: 【 シャフトギリギリ 】ヘッド速度が上がらず、打ち出しが極端に低くなる

「指2本分」まではバランスを保っていた浦プロ。短く握るメリットを実感したそう。

「振り遅れミスが出てしまうアマチュアの方には、すごく有効ですよ。極端に短く持たなければ。振り抜きが良く、むしろ飛距離が伸びると思います」(浦プロ)

【短く握るポイント】 体を使いすぎずに胸の前でインパクト

最後に浦プロが短く握るときのアドバイス。

Point.1 体の回転を少し遅く

画像: 体が開いてしまわないように、回転を抑えて胸の正面で打ちましょう

体が開いてしまわないように、回転を抑えて胸の正面で打ちましょう

「体を回しすぎるとボールにクラブが届かないことがあるので、少し待って胸がボールを向いたときにインパクトしましょう」(浦プロ)

Point.2 体を回しすぎず手を返す

画像: 体を回しすぎるとヘッドの戻りが遅くフェースが開いてしまう。体の回転を待てばヘッドが戻り振り切れます

体を回しすぎるとヘッドの戻りが遅くフェースが開いてしまう。体の回転を待てばヘッドが戻り振り切れます

「ヘッドが軽い分、自分で返す動きを作ることで、よりクラブが走って飛距離を出すことができます」

画像: T・フリートウッド

T・フリートウッド

画像: 今平周吾

今平周吾

月刊GDとBS-TBSがコラボ。「ゴルラボ.TV」毎週木曜23時から放送中

画像: 【短く握るポイント】 体を使いすぎずに胸の前でインパクト

ゴルフに関するあらゆる謎や様々な疑問を徹底解明。毎月第三木曜日の放送は月刊GD"実験マルシェ"とのコラボ企画で放送しています。

PHOTO/Kazuo Iwamura THANKS/大千葉CC

月刊GD2019年2月号より

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