「現代のドライバーは重心選びです」というクラブデザイナー松尾好員さんの言葉から始まった本企画。自分に合ったドライバーを選ぶためには、それぞれのクラブの重心位置を知り、自分のスウィングに最適なモデルを選ぶことが大切。最終回は、松尾さんと試打のスペシャリスト小倉勇人さんの協力のもと、最新ドライバー30モデルを「重心距離」と「重心深度」でマッピング。あなたにぴったりのドライバーがきっと見つかります!

【試打・解説/小倉勇人】
千葉県の「ゴルフフィールズユニオンゴルフ店」の店長兼クラフトマン。5下シングルの腕前

時代は「長い・深い」。ネック軸回りの慣性モーメントが大きなモデルがずらり

ネック軸回り慣性モーメント・重心距離・重心深度の説明はこちら

最新ドライバー30モデルを「重心距離」と「重心深度」でマッピング。ご覧のとおり、左下はフェースが返しやすく、自分で球筋をコントロールしたい人向け。右上に行くほど「ネック軸回りMI」の数値が大きくなり、フェースが返りにくくなっていく。反面、安定感は高まる。5つのグループにマッピングしてみた。

画像: 基本的には、重心距離が短いほどヘッドを返しやすく、重心深度が深いほど球が上がりやすくなる

基本的には、重心距離が短いほどヘッドを返しやすく、重心深度が深いほど球が上がりやすくなる

【A】重心距離が、最も長く深いドライバー群

巨大なネック軸回り慣性モーメント(MI)をいかして、フェースを返したりせず、オートマチックに飛ばせるクラブ。PGAツアーきっての飛ばし屋キャメロン・チャンプが使う「G410(ピン)」はこのカテゴリー。

画像1: 【A】重心距離が、最も長く深いドライバー群

① G400MAX(ピン)
芯が広く球が曲がりづらいのにコントロールもできる

重心距離:45.5mm
重心深度:47.4mm
ネック軸回りMI:9913gcm2

② エッグ・インパクトスペック(プロギア)
クラブが短くミート率高い。球も上がる

重心距離:43.8mm
重心深度:46.0mm
ネック軸回りMI:8627gcm2

③ G410PLUS(ピン)
HSを緩めるとスピンが入り、叩くとスピンが減る

重心距離:45.2mm
重心深度:45.4mm
ネック軸回りMI:9527gcm2

画像2: 【A】重心距離が、最も長く深いドライバー群

④ G400LST(ピン)
このカテゴリーでは操作しやすく安心して振れる

重心距離:45.1mm
重心深度:43.5mm
ネック軸回りMI:8710gcm2

⑤エッグ(プロギア)
「長・深」でもつかまりやすい。上下のミスにも強い

重心距離:43.1mm
重心深度:43.8mm
ネック軸回りMI:8119gcm2

【B】バランスのいい重心位置で多くのゴルファーにフィット

低スピン&高打ち出しで飛距離を稼ぎつつ、ほどよい操作性を兼ね備えている、多くのゴルファーに合いやすいドライバー群。

さまざまなモデルがラインナップされているだけに、個々のモデルを見比べるとオートマチックなモデルからセミオートマチックなモデルまでさまざま。タイガー・ウッズやダスティン・ジョンソンが使う「M5(テーラーメイド)」はこのカテゴリー。

画像1: 【B】バランスのいい重心位置で多くのゴルファーにフィット

⑥ インプレスUD+2(ヤマハ)
グースネックでつかまり良し

重心距離:44.0mm
重心深度:41.0mm
ネック軸回りMI:8773gcm2

Mグローレ(テーラーメイド)
ストレートなキャリーボール。形状と重心角でつかまる

重心距離:43.5mm
重心深度:41.0mm
ネック軸回りMI:8273gcm2

⑧ M5(テーラーメイド)
出球が高く低スピン。ヘッドがターンしやすい

重心距離:42.3mm
重心深度:437.3mm
ネック軸回りMI:7492gcm2

⑨ RS F(プロギア)
逃がし顔で叩けるが、つかまりもある

重心距離:40.9mm
重心深度:437.6mm
ネック軸回りMI:7429gcm2

画像2: 【B】バランスのいい重心位置で多くのゴルファーにフィット

⑩ ローグ・サブゼロ(キャロウェイ)
操作性を残しつつ、低スピンでつかまりすぎない

重心距離:40.2mm
重心深度:37.8mm
ネック軸回りMI:7261gcm2

⑪ スリクソンZ585(ダンロップ)
弾き感がありサイドスピンが少なく直進性が高い

重心距離:41.6mm
重心深度:39.3mm
ネック軸回りMI:7627gcm2

⑫ エピックFLASHスター(キャロウェイ)
ヘッドが返りロフトが立って当たり初速が上がる

重心距離:40.9mm
重心深度:39.1mm
ネック軸回りMI:7459gcm2

⑬ RMX218(ヤマハ)
ヘッドが自然にターンしてつかまる。構えやすく打音もいい

重心距離:38.3mm
重心深度:38.1mm
ネック軸回りMI:6932gcm2

⑭ VG3(タイトリスト)
ほどよくつかまり、上がりやすい。芯を外してもねじれない

重心距離:39.0mm
重心深度:39.6mm
ネック軸回りMI:7409gcm2

画像3: 【B】バランスのいい重心位置で多くのゴルファーにフィット

⑮ TS3(タイトリスト)
つかまえにいっても左に行かない。スピンも少ない

重心距離:37.6mm
重心深度:38.2mm
ネック軸回りMI:7215gcm2

⑯ スリクソンZ785(ダンロップ)
狙ったところへ打ち出しやすく、操作性にも優れる

重心距離:37.9mm
重心深度:37.4mm
ネック軸回りMI:6960gcm2

⑰ TW747 460(本間ゴルフ)
つかまりすぎを抑えて強い球で直線的に攻められる

重心距離:39.6mm
重心深度:37.4mm
ネック軸回りMI:6841gcm2

画像4: 【B】バランスのいい重心位置で多くのゴルファーにフィット

⑱ EZONE GT(ヨネックス)
球が上がってつかまり、芯を外しても当たり負けしない

重心距離:37.9mm
重心深度:37.5mm
ネック軸回りMI:6601gcm2

【C】低スピン・高弾道でやさしく飛ばしやすい

カテゴリーAのドライバーほどではないが、大きなネック軸回りMIを生かして、やさしく飛ばせるドライバー群。カテゴリーBのほうがややアスリートよりといえる。

画像1: 【C】低スピン・高弾道でやさしく飛ばしやすい

⑲ G410SFT(ピン)
重心角が大きく、ヘッドが返りやすい。球もつかまる

重心距離:42.4mm
重心深度:43.0mm
ネック軸回りMI:8315gcm2

⑳ M6(テーラーメイド)
振り遅れ気味でもスライスせずに真っすぐ飛ぶ

重心距離:40.8mm
重心深度:43.0mm
ネック軸回りMI:8315gcm2

㉑ RS(プロギア)
弾き感があり、スピンも適量。滞空時間が長い

重心距離:38.7mm
重心深度:42.7mm
ネック軸回りMI:7700gcm2

㉒ TS2(タイトリスト)
低スピンで初速が速く、スウィートエリアが広い

重心距離:39.4mm
重心深度:41.1mm
ネック軸回りMI:8123gcm2

画像2: 【C】低スピン・高弾道でやさしく飛ばしやすい

㉓ ゼクシオテン(ダンロップ)
つかまりやすくて打球の揚力があり、速く振りきれる

重心距離:38.8mm
重心深度:42.7mm
ネック軸回りMI:7283gcm2

㉔ローグ・スター(キャロウェイ)
重心が深くて球が上がりやすい。直進性も高い

重心距離:41.7mm
重心深度:42.4mm
ネック軸回りMI:7752gcm2

【D】球筋を操りたいが、高さもほしいならココ

重心距離が短くフェースの開閉がしやすいので球筋を操りやすい。また、重心深度も標準的でボールの上がりやすさがあるのも特徴。

画像: 【D】球筋を操りたいが、高さもほしいならココ

㉕ オノフAKA(グローブライド)
球の高さと適正なスピン量がある。ヘッドが返りやすい

重心距離:36.8mm
重心深度:39.6mm
ネック軸回りMI:6723gcm2

㉖ RMX118(ヤマハ)
小回りが利いて操作しやすい。球の上がりやすさもある

重心距離:35.0mm
重心深度:38.7mm
ネック軸回りMI:6136gcm2

【E】操作性に優れ、強い球が打てる。ネック軸回りMIは小さめ

球筋を操りたいタイプにおすすめのドライバー群。これまでに培ってきたスウィングを生かして飛ばせるのが魅力。

画像: 【E】操作性に優れ、強い球が打てる。ネック軸回りMIは小さめ

㉗ ミズノプロ モデルE(ミズノ)
シャローで投影面積が大きいわりに、つかまり感がある

重心距離:36.1mm
重心深度:37.0mm
ネック軸回りMI:6176gcm2

㉘ エピックFLASHサブゼロ(キャロウェイ)
ボール押す手ごたえでスピンが少なくランがでる

重心距離:37.8mm
重心深度:37.0mm
ネック軸回りMI:6935gcm2

㉙ ミズノプロ モデルS(ミズノ)
操作しやすく球がつかまり過ぎない。しかも当てやすい

重心距離:36.0mm
重心深度:34.8mm
ネック軸回りMI:5570gcm2

㉚ ツアーB XD-3(ブリヂストン)
ヘッドを返しやすくて操れる。つかまりはニュートラル

重心距離:33.3mm
重心深度:34.3mm
ネック軸回りMI:6040gcm2

「ネック軸回りMI」が6000gcm²ならヘッドターンしやすいモデル!

「数値が6000gc㎡台なら、返しやすいヘッドだと思っていい。『ネック軸回りMI』の数値は7000gcm²くらいが標準的で、6000に近づくにつれてフェースターンしやすくなります。自分でつかまえてドローを打ちたい人に向いています。7500くらいでつかまりにくさを感じ、8000を超えるとフェースが返しにくいレベルになります」(松尾)

こういったヘッド数値をもとにマッピングしたのが、今回の5グループ。自分に合うモデルが見えたのではないだろうか。ドライバー選びの参考にしてほしい。

画像: 「ネック軸回りMI」が6000gcm²ならヘッドターンしやすいモデル!

月刊GD2019年4月号より

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