ピンまで残り50ヤード。SWでナイスショットしたつもりが、グリーンに止まったボールはピンのはるか手前の大ショート。「なぜアマチュアの方は、難しいSWを使うのでしょう? 9Iならもっと簡単に寄せられますよ」と言うのは今野一哉プロ。その寄せ方と打ち方を詳しく教えてもらった。
画像: 【解説/今野一哉プロ】 1982年千葉県生まれ。多くのアマチュアをレッスン、ギアにも精通。蝶ネクタイがトレードマーク

【解説/今野一哉プロ】
1982年千葉県生まれ。多くのアマチュアをレッスン、ギアにも精通。蝶ネクタイがトレードマーク

9Iで50ヤード「キャリーとランの比率」を確認

【検証方法】
➊10球の平均値を算出
➋落ちた場所から歩測でランを計測
➌検証グリーンはほぼ平ら
➍ロフト43度の9Iで打った

ピンが奥にあるグリーンへ、残り50ヤード付近から9Iでアプローチ。落下(キャリー)地点からピンまでを歩測で計測した。

画像: 9Iで50ヤード「キャリーとランの比率」を確認

【検証結果】直接グリーンオンして約20Y転がった

下の数字は10球の平均値。多少のばらつきはあったが30ヤード付近にキャリーしてピンに向かって真っすぐ転がっていった。

画像: 10球の平均値

10球の平均値

画像: 「9Iだとキャリー30Y、ラン20Yで打てるんです」(今野)

「9Iだとキャリー30Y、ラン20Yで打てるんです」(今野)

ウェッジを使うより圧倒的にミスが減る! 9Iで打つ「2つ」のメリット

【メリット1】ザックリしにくい

ウェッジの場合、球を右に置きロフトを立てて打ちたくなりがち。するとソールが滑らないでザックリしやすくなる。9Iだとソールが滑るので地面にささりにくくなり、結果的にウェッジよりも確率高くボールをとらえられる。

画像1: ウェッジを使うより圧倒的にミスが減る! 9Iで打つ「2つ」のメリット

【メリット2 】20ヤードのアプローチの感覚で振れる

SWに比べ9Iはロフトが立っているため、振り幅が小さくなるぶん、打点のバラつきが少なくなる。また、20ヤードのアプローチの感覚で振れるためプレッシャーも少ない。

画像2: ウェッジを使うより圧倒的にミスが減る! 9Iで打つ「2つ」のメリット

「腰から腰」がキャリー30Yの振り幅!

今野 距離感ですが、腰から腰の振り幅でちょうど50ヤード(キャリー30ヤード、ラン20ヤード)と覚えましょう。振り幅が大きいと感じたのは、手首を使って打つイメージを持っているからですよね。このアプローチは手首を使わず振ることがポイントなんです。イメージはスイカを半分!

画像: 距離感はスピードではなくスウィングの大きさで出そう。手先を使ってクラブを上げず、手首を固定したまま体をしっかり回すのがコツ。9Iで腰から腰まで手元が動けば50ヤードの距離感になる

距離感はスピードではなくスウィングの大きさで出そう。手先を使ってクラブを上げず、手首を固定したまま体をしっかり回すのがコツ。9Iで腰から腰まで手元が動けば50ヤードの距離感になる

手首を上下左右に動かさずに「胸を回す」

今野 手首を使わず、上体の回転でヘッドを動かしてください。胸を回す意識を持つとスムーズに回転でき再現性が高くなります。また、手首は上下だけでなく、左右にも動かないようにしてください。手首を折る動きを入れると、フェース面が狂ってしまうんです。フェースローテーションを抑えることもスウィングを安定させる大切な要素です。

まずはアドレスの基本「グリップ短く、スタンス狭く」

肩幅より狭めのスタンス幅でボール位置は真ん中。普段よりも指1本ぶん短くクラブを握り、手元の
位置を高めに構えよう。スウィング軌道をアップライトにすることで、手首の角度がキープしやすく、再現性が高くなる。

画像: ハンドアップに構えると手首の動きを抑えられる

ハンドアップに構えると手首の動きを抑えられる

今野 振り幅を小さくしても、コックを使ってヘッドを動かそうとするとスウィングの再現性が低くなって打点がバラつきます。真っすぐをキープすることで、インパクトでフェースがスクェアに戻りやすいので方向性が安定します。アドレスしたときの手首の角度を変えずにスウィングすると、ヘッド軌道も一定になります。

画像1: 手首を上下左右に動かさずに「胸を回す」
画像: コックを使うと再現性が低くなる

コックを使うと再現性が低くなる

今野 手首を上下に動かしてコックを使うとヘッド軌道がバラつきます。手首を折る動きもNGです。上下左右の手首の動きを抑えるほど、フェース面をスクェアに保ちやすくなります。

画像2: 手首を上下左右に動かさずに「胸を回す」

今野 バックスウィングは胸を右に回し、ダウンスウィング以降は胸を左に回す。胸の動きを意識すると、体をしっかり回転させることができ、手首の動きを抑えて打てます。

画像: 手首を使わず胸を回そう

手首を使わず胸を回そう

「お腹に力」を入れてスピードをコントロール

今野 スウィングスピードを加減して打ったらうまくいきませんよ! ダウンスウィングで力をゆるめて打つと、距離感が合わなくなります。逆に意識してスピードを上げてインパクトしようとするのもNG。力みの原因につながります。スウィングスピードを一定にすることがナイスショットのカギといえます。

今野 ポイントはお腹にグッと力を入れるだけでいいんですよ。腹筋しているときの力感のままで振ってみてください。

画像: 振り幅を意識しても、スウィングスピードを一定にしなければ距離感が合わない。お腹に力を入れると、スピードが一定になるほか、軸の安定や手打ち防止などの効果が得られる

振り幅を意識しても、スウィングスピードを一定にしなければ距離感が合わない。お腹に力を入れると、スピードが一定になるほか、軸の安定や手打ち防止などの効果が得られる

お腹に力が入っていると「頭が上下動しない」

腹筋を意識することでスウィング中の上下の動きが抑制できる。するとトップやザックリのミスが減る。短い距離こそゆるまない意識が必要。

画像: お腹に力が入っていると「頭が上下動しない」

お腹に力が入っていると「胸の前から腕が外れない」

距離感が合わなくなる要因のひとつが、手打ち。お腹に力を入れることで腕がリラックスでき、体の回転でスウィングしやすくなる。

画像: お腹に力が入っていると「胸の前から腕が外れない」

お腹に力が入っていると「体の軸」が安定する

距離感を合わせるにはスウィングを安定させることが大切。腹筋がゆるむと、体が左右に動いて軸がブレやすくなる。お腹に力を入れることで軸が安定する。

画像: お腹に力が入っていると「体の軸」が安定する

9Iで50ヤードアプローチ
今野 ダウンスウィングでゆるめたり、反対に腕に力を入れてスピードを上げるのは、スウィングが不安定になるためNGです。お腹に力を入れるとスピードが安定し、距離感が揃ってきますよ。

【チェック】ドライバーで真っすぐ飛べば合格

今野 手打ちせずに体の回転で打つとき、気をつけなければいけないのが振り遅れです。その解決方法としては、ドライバーでアプローチ練習をするといいですよ。クラブは左手の小指が外れるくらい長く持って打ってみてください。

直ドラでハーフスウィング
ドライバーをいつもより長く持ってハーフスウィングする。体の回転とヘッドが同調していないと、ボールは右方向に飛んでいく。ヘッドの動きを感じながらスウィングしよう。

画像: 【チェック】ドライバーで真っすぐ飛べば合格
画像: 【ポイント①】グリップは長く持つ

【ポイント①】グリップは長く持つ

画像: 【ポイント②】肩幅よりやや狭めに構えて立つ

【ポイント②】肩幅よりやや狭めに構えて立つ

今野 少しでも振り遅れると、ボールは右方向に飛んでいきます。クラブと体を同調させて打つことが大切です。この練習で胸を回して打つコツをつかんでください。9Iのアプローチはスコアメークの武器になりますよ。

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Yusuke Ozawa

週刊GD2019年4月16日号より

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