日本最強のプロゴルファー松山英樹は、ドライバーをなかなか変えないことで有名。でも実はクラブヘッド以上にシャフトは頑固に変えない。言わずと知れた「ツアーAD DI」を使い続ける。「かつてクラブの性能を決めるのはヘッド7割、シャフト3割と言われていましたが、いまはヘッドはどれも高性能なのでシャフトが7割です」と断言するのは堀口宜篤プロ。飛距離アップも、ミスの軽減も、シャフトひとつと聞きつけ、さっそく詳しく話を聞いた!
画像: 【解説/堀口宜篤プロ】 東京都出身。アメリカでゴルフを学んだ経験を生かして、クラブフィッティングとスウィングを同時進行で教えるプロ。パフォーマンスゴルフスタジオ主宰

【解説/堀口宜篤プロ】
東京都出身。アメリカでゴルフを学んだ経験を生かして、クラブフィッティングとスウィングを同時進行で教えるプロ。パフォーマンスゴルフスタジオ主宰

画像: 松山英樹は言わずと知れた「ツアーAD DI」をずっと愛用中

松山英樹は言わずと知れた「ツアーAD DI」をずっと愛用中

シャフト選びは、自分のスウィングタイプのチェックから

── シャフトは重さやフレックス、しなり具合など実にさまざまです。自分に合ったシャフトを見つけるにはどうすればいいのでしょう?

堀口 合うシャフトはスウィングで変わります。スウィングは大きくわけて「パンチャータイプ」と「スウィンガータイプ」の2タイプに分類できますが、まずは自分のスウィングタイプを知ることが大切です。

── どうすれば分かりますか?

堀口 歩くのが早い人はスウィングリズムも速く、パンチャータイプが多いんです。逆に歩くのがゆっくりだと、ゆったり振るスウィンガータイプが多いです。

── タイプが違えば合うシャフトも変わるんですね。

堀口 ボールを強くヒットしようという意識が強いパンチャータイプは、しなり量が小さいシャフトのほうが気持ちよく振れます。逆にゆったり切り返すスウィンガータイプはしなり量が大きいシャフトのほうがタイミングが合いやすいはずです。

画像: 2018年ファーマーズで、タイガーウッズはテンセイのシャフトを使用。

2018年ファーマーズで、タイガーウッズはテンセイのシャフトを使用。

シャフトのしなり量が決まったら、つぎは、重さ選び

堀口 以前はリシャフト市場では60グラム台のシャフトが主流でしたが、ヘッドスピードが40m/sのゴルファーにはオーバースペック。5S(50g台のSシャフト)のほうが振りやすく飛距離もでるはずです。

── なるほど。

堀口 ヘッドスピードが上がるだけでなく、ミート率も上がるので飛距離が出て、安定もしますよ。

スウィングタイプと球の高さでピッタリの1本を選ぼう

── スピーダーにツアーAD、ディアマナやアッタスなど、種類が多すぎて自分に合ったシャフトを見つけるのが難しいです。

堀口 ですよね。そこで今回は主要なシャフトをパンチャー向きか、スウィンガー向きかで分類してみました。

画像: スウィングタイプと球の高さでピッタリの1本を選ぼう

── 全部5Sモデルですね。分かりやすいです。

堀口 パンチャータイプは右側。スウィンガータイプは左からチョイスするのがいいと思います。あとはボールが上がりすぎる人は下のほうから選んでみてください。

── かなり絞られてきました。この中から相性ばっちりの1本が見つかりそうです。

堀口 今回は多くのアマチュアの方に合うであろう5Sを分類しましたが、同じシャフトでも重量が60グラム、70グラムと変われば、性質も変わります。そこはご注意ください。

【パンチャー向き5Sシャフト】

ディアマナX |トルク3.7度|中元調子|

画像: ディアマナX |トルク3.7度|中元調子|

しっかり感は5S最強
50グラム台ではもっともしっかり感があり、ハードヒッター向け。スピンが多いフェーダーが使っても前へ飛ぶ弾道になる。

クロカゲXD |トルク5.5度|元調子|

画像: クロカゲXD |トルク5.5度|元調子|

低スピンで飛距離アップ
とにかく低スピンになる。左右へのブレが小さく、直進性が高い。吹き上がりを抑えたいスライサーにはピッタリのシャフト。

ツアーAD DI |トルク4.7度|中調子|

画像: ツアーAD DI |トルク4.7度|中調子|

コントロール性抜群
50グラム台のDIはそれほどハードではない。インパクトで押し込んでシャフトの挙動を抑え、ボールをコントロールする。

テンセイ CKプロ オレンジ |トルク4.9度|手元調子|

画像: テンセイ CKプロ オレンジ |トルク4.9度|手元調子|

手元と先にしっかり感
手元にタングステンが入っていて、カウンターバランス的なフィーリングもある。粘り感があって方向性がいい。自分で振るタイプに合う。

ツアーAD IZ |トルク4.4度|中調子|

画像: ツアーAD IZ |トルク4.4度|中調子|

しなりが小さく、直進性が高い
ねじれもスムーズで直進性が高い。弾道は高めで安定したフェードが打ちやすい。

デイトナスピーダー  |トルク2.7度|先中調子|

画像: デイトナスピーダー  |トルク2.7度|先中調子|

小さめトルクで粘る
従来のスピーダーとは違い、低トルクが特徴。シャフトのねじれが小さく、そのぶん、しなりと粘りを感じることができる。

ディアマナDF  |トルク4.6度|中元調子|

画像: ディアマナDF  |トルク4.6度|中元調子|

スムーズでなめらかな動き
手元にしっかり感がありながら、インパクトからフォローにかけてのなめらかな動きも感じる。ミート率が上がりそうな印象。

スピーダーエボリューション4 |トルク4.6度|中調子|

画像: スピーダーエボリューション4 |トルク4.6度|中調子|

ヘッドが遅れずついてくる
トップから一気に走らせても、ヘッドが遅れない。真ん中から先にかけての動きが絶妙でこのモデルを選ぶ女子プロも多い。

【スウィンガー向き5Sシャフト】

ツアーAD GP  |トル4.3度|先調子|

画像: ツアーAD GP  |トル4.3度|先調子|

安心して叩いていける
切り返しで力が入っても、インパクトまでにヘッドが追いつく。先端の剛性感が高いため、当たり負けに強そうな印象もある。

ツアーAD VR |トルク4.5度|中調子|

画像: ツアーAD VR |トルク4.5度|中調子|

ほどよくしなる万能タイプ
先が走りすぎることもなく、それでいて粘りもある。クセのないスムーズな動きでスウィンガーにもパンチャーにも合いそう。

ツアーAD PT  |トルク5.8度|中調子|

画像: ツアーAD PT  |トルク5.8度|中調子|

クセのない動きと大きなトルク
プロの使用者も多いPTだが、50グラム台はやさしめ。なめらかな動きに加えて、大きなトルクでHSが遅めでも使える。

ジ・アッタス  |トルク5.6度|中調子|

画像: ジ・アッタス  |トルク5.6度|中調子|

全体にしなり感がある
自然とボール初速が上がり、操作性にも優れたシャフト。スウィンガーが気持ちよく振れる。

セブンドリーマーズ  |トルク3.8~4.0度|中調子|

画像: セブンドリーマーズ  |トルク3.8~4.0度|中調子|

大きなしなりで飛ばす
ワッグルよりもスウィング中に大きなしなりを感じる。スウィンガーがオーダーメイドで作ると自分のリズムに合いそう。

スピーダーエボリューション5  |トルク4.5度|先中調子|

画像: スピーダーエボリューション5  |トルク4.5度|先中調子|

アッパー軌道が作れる
ハーフウェイからインパクトにかけて走りは抜群。シャープな先の動きで自然にアッパー軌道になる。弾道は高い。

アッタスクール |トルク4.4度|先中調子|

画像: アッタスクール |トルク4.4度|先中調子|

ムチのようなしなり感
インパクトからフォローにかけてヘッドがよく走る。タイミングの合うスウィンガーが使えば飛ぶ。

ツアーAD MJ  |トルク4.7度|中調子|

画像: ツアーAD MJ  |トルク4.7度|中調子|

ゆったり振ってもしなる
高い球を打ちたいスウィンガー向き。ゆったり振っても先端のしなりを感じる。球のつかまりもよく、高弾道ドローが打てる。

週刊GD2019年4月30日号より

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