いまのドライバーは「フェースを返さない」が主流と言われるが、アプローチはどうなんだろう。グリーン手前の花道からサンドウェッジで寄せる場合、フェースは返す? 返さない? アプローチのことなら、レジェンド林由郎プロの孫、林由寿プロにおまかせ。芝が薄いこの季節、知っておきたい技ばかりです。
画像: 【指導】林由寿プロ 祖父は林由郎、父は林由一という3代目プロ。ジャンボや青木にも教えた林由郎直伝のテクニックを令和に伝える

【指導】林由寿プロ
祖父は林由郎、父は林由一という3代目プロ。ジャンボや青木にも教えた林由郎直伝のテクニックを令和に伝える

春の花道だってもうザックリしない!
「フェース返し」と「横から軌道」でソールが滑るぞ!

── 春先はアプローチが大問題。少しでも手前を噛むとアウトなので、ボールを右に置いて上から打ってますけど…

 それがいけませんね。アプローチのミスは、だいたい器用な手が動きすぎて起こるんです。

── そうかもしれません。

 体を止めて鋭角に打つと、軌道が鋭角になって最下点も安定しません。さらにフェースの開閉が小さくなって、ソールが抜けなくなるんです。こうなると1点にヘッドを入れない限り、ザックリ確定ですね。

── ではどうすれば…

手で動かさず
おへそを回してクラブを動かす

 手先の感覚ではなく、おへそを回すつもりで体の回転を使ってヘッドを横から入れること、そうすれば。体の回転に伴ってフェースもターンして、ソールが滑ってくれるんですよ。

画像: 手で動かさず おへそを回してクラブを動かす

フェースを返すと球を運べる
  
フェースを返すことで、適正なスピンがかかり、距離感も合ってきます。つまり、ボールを運ぶように打つことができるわけです。ちょうどアンダースローでボールを投げる感覚に似ていますね。

横から軌道+フェースを返す=ソールが滑る
「開いたフェースを閉じながら、横からのゆるやかな軌道でボールをとらえると、インパクトゾーンが長くなり、少しくらい手前から入ってもソールが滑ってくれます」

体のターンを使ってスウィングすれば、スウィングアークが大きく、ゆるやかな軌道になり、フェースローテーションが起こる。ソールが滑りやすい条件が揃うわけ。

「フェース返し」を体感できる
ソールをズズズッ~でボールを飛ばせ

フェースを返さなきゃボールは乗らない

── アプローチはフェースを返して。ソールを滑らせるのがポイントでしたね。

 そうです。コツをつかむおもしろいドリルがありますよ。アドレスの姿勢から、バックスウィングせずにSWでボールを飛ばすんです。

── 短い距離なら簡単ですが、飛ばすとなると難しいですね。

 ボールがフェースから落っこちないスピードで、フェースを閉じながら動かすんです。体の回転を使わないと、うまく飛ばせませんよ。

ドリル
アドレスからそのままボールを飛ばす

画像: 「フェース返し」を体感できる ソールをズズズッ~ でボールを飛ばせ

「右足の20~30㌢右にボールを置き、SWを引きずるように動かしてボールを飛ばします。最初は2㍍から始め、5㍍、10㍍、10㍍以上と距離を伸ばしていきます。フェースを返して、球をつかまえる感覚が身につきます」

ゆるやか軌道をゲットしよう
体で覚える「完全振り子」

目とヘッドの距離を保てば大丈夫

── SWのソールを滑らせるには、フェースを返しながらゆるやかな軌道で振るんでしたね。

 このとき大切なのは、目とクラブヘッドの距離を変えないこと。スウィング弧の半径を保ったまま振り子のように振ることがポイントです。

── 手先でヒョイと上げたり、ひじの曲げ伸ばしが入ると、目とヘッドの距離が変わりますね。

 だから軌道も安定しないし、ミスしやすいんです。

ドリル
パターヘッドにドライバーを乗せて振る

画像1: ゆるやか軌道をゲットしよう 体で覚える「完全振り子」
画像2: ゆるやか軌道をゲットしよう 体で覚える「完全振り子」

「ドライバーを逆さにしてパターヘッドに乗せ、ヘッドカバーを胸につけ、つっかえ棒のようにします。これで目とクラブヘッドの距離を一定に保って、振り子にスウィングする体の動かし方を覚えられます」

たった70球で悩み、解消
4ステップのザックリ撲滅作戦

パターの感覚ならなぜかザックリしない

── ソールを滑らせるコツは聞きましたが、コースで試す前に練習法はありますか?

 では70球でSWをマスターする方法を紹介しますね。使うのはパター、8I、PW、SW。まずパターから打ちます。

── えっ、パターですか?

 パターがいちばんアップライトに振れて、いちばんダフりにくいクラブだからです。たとえばドライバーはひざ立ちで打つと、ほとんどの人がダフります。なぜかというと、超フラットなスウィング軌道になるため、わずかな手元の位置のズレや手首の角度の違いでヘッドが下にズレるからです。重量に負けるだけでもダフります。

── なるほど、だからパターはダフりにくいんですね。

 そうです。ですから、この練習法はパターからはじめて、8I、PW、SWと少しずつクラブのライ角とロフト角に慣れていくんです。最後はSWで打ちますが、パターで打ったときの感覚のまま振れば、振り子でスウィングできて、ウソのようにダフリが消えると思いますよ

ドリル
パター、8I、PW、SWで3つの距離を打つ

画像: たった70球で悩み、解消 4ステップのザックリ撲滅作戦

STEP1.パターで15㍎、30㍎、45㍎を5球ずつ転がす
パッティングのショルダーストロークではなく、ランニングアプローチのようなショット感覚で転がします。
   
STEP2.パターと8Iを2球ずつ交互に打つ
15、30、45㍎を2球ずつ交互に。パターで打った感覚のまま8Iで打ちます。
    
STEP3.さらにPWを加えて2球ずつ打つ
ステップ②にPWを加えます。15㍎をパター、8I、PWの順に2球ずつ打ち、つづいて30㍎、45㍎と進んでいきます。
   
STEP4.最後にSWを加えて2球ずつ打つ
ステップ③にSWを加えます。SWだけはフェースを返す動きを強めるように。

コースに出たら、この特効薬
構えて、打って、もう一度振る

動きたがる手をいかに封じ込めるか

── 練習ではできても、コースでは「寄せたい」という気持ちが先に立って、つい手先で打ってしまうことがあります。

 そんなときは「2度振り」です。最初から2回振るつもりでスウィングするんです。実際に打つのはひと振り目ですが、ふた振り目に意識を分散させることで、よりリラックスした状態で打てます。本番がリハーサルのようになるんですよ。

構えて、打って、もう一度スウィング

画像: 「2度振り」です。最初から2回振るつもりでスウィング

「2度振り」です。最初から2回振るつもりでスウィング

週刊GD2020年3月17日号より

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