春のゴルフは、風とのたたかい、ライとのたたかい。ビュービューと吹くアゲンストのなか、ドライバーでいかにして飛距離を稼ぐか? 稲森佑貴プロに聞いた。
画像: 【解説】稲森佑貴プロ いなもりゆうき。94年生まれ。鹿児島県出身。15年から5年連続でフェアウェイキープ率ナンバー1。日本でいちばん曲がらない男といえばこの人。コントロール抜群のドローを武器に、18年、日本オープンで初優勝を飾った

【解説】稲森佑貴プロ
いなもりゆうき。94年生まれ。鹿児島県出身。15年から5年連続でフェアウェイキープ率ナンバー1。日本でいちばん曲がらない男といえばこの人。コントロール抜群のドローを武器に、18年、日本オープンで初優勝を飾った

【ドライバー】イメージだけ変えて
スウィングは変えない

GD 日本一ドライバーを曲げない男にとっても、やっぱり春風はやっかいなもの?

稲森 気まぐれで読みにくいですよね。基本の風向きは当然、事前にチェックしますが、コース上の強さや向き、他の選手のショットを参考にして、最終的な判断をします。

GD 風が強いときは、弾道を低く抑えたりするタイプ?

稲森 アゲンストのときだけですね。フォローや左右の風なら普通に打ちます。ただ、打ち方は変えずに、イメージを変えるだけです。

GD 具体的にいうと?

稲森 目線を低く構えて、普段の3分の2ぐらいの高さの弾道をイメージします。低く抑えるには、体の正面でハンドファーストにヒットしたいので、ティを少し低くして、ボールを右に置く。あとはいつもどおりに振るだけです。とってもシンプルだから、誰でも真似できますよ。

画像: 斜め下を見て打ちましょうね

斜め下を見て打ちましょうね

【ポイント①】目線を下げれば低く真っすぐ打てる

稲森 アゲンストで弾道を低く抑えたいときは、通常よりも目線を低く下げて構えます。地面と平行よりも低く、斜め下を見るぐらいのイメージ。アドレスで左肩が低くなり、クラブを低く振り抜きやすい構えになるので、自然と打ち出しも抑えられます。

画像: 〇目線を下げて構えます ×目線が上がると球も上がります

〇目線を下げて構えます ×目線が上がると球も上がります

【ポイント②】稲森プロの低めドローはジャスト10度

実際に稲森プロにドライバーで低く抑えるショットを打ってもらった。計測すると、打ち出し角はピッタリ10度だった。

画像1: 【ポイント①】 目線を下げれば低く真っすぐ打てる

稲森 ストレートから、ややドローの球筋になりますね。

【ポイント③】右手のひらでボールを打つ

稲森 ハンドファーストに打ちたいとき、左手の甲でフェース面を意識する人も多いですが、ボクの場合は右手のひら。繊細な感覚を持つ利き手のほうが、コントロールしやすいんです。

画像: こんなイメージです

こんなイメージです

【ポイント④】ハンドファーストにヒットする

稲森 インパクトでハンドレートになると、高く上がってしまうので注意しています。アドレスでハンドファーストのインパクトの形を作り、その形に戻す意識で振り抜いていきます。

画像: 〇体の正面で打つ ×手が前に出ると球が散ります

〇体の正面で打つ ×手が前に出ると球が散ります

【ポイント⑤】ボールを右に置いてティアップを低くする

稲森 通常よりもボール3分の1ほど、ティを低くします。ボール位置は1個ぶん右。ヘッドをボールから少し離して構えると、自然と手元が先行して、ハンドファーストにとらえられます。

画像2: 【ポイント①】 目線を下げれば低く真っすぐ打てる

稲森プロの低めドロー・ドライバースウィング

【風に強いアイアン】ワンクラブ上げてボール位置で調整

GD 打ち方は変えず、アドレスで低く抑える準備をしたら、あとは弾道のイメージを重視する。それはドライバーもアイアンも一緒?

稲森 同じですね。アゲンストのときは、アイアンでも弾道を低く抑えますが、変えるのはボールの位置とクラブだけです。通常よりもボールを右に置いて、風の強さに応じて1〜2番手大きいクラブを短く持って打つ。そうすれば自然とロフトが立って当たるし、スウィングもおのずとコンパクトになるんです。

GD 難しい技術は必要ナシ。なんか簡単にできそうな気がしてきました。

稲森 あとは距離感だけです。ランが多くなるので、エッジの少し先にキャリーさせるつもりで打っていきます。

【ポイント①】ヘッドの軌道上にボールを動かす

稲森 アゲンストの強さに応じて、通常よりもボールを1~2個ぶん、右に置きます。ヘッドはゆるやかなイン・トゥ・イン軌道を描くので、ボールを右に置くときは、通常のボール位置
よりも少し体に近くなります。これで正確にフェースのセンターでインパクトできます。

画像1: 【ポイント①】 ヘッドの軌道上にボールを動かす

【ポイント②】1~2番手大きいクラブを持つ

稲森 距離に余裕のない番手だと、スウィングも大きくなるし、力みやすくなります。1~2番手大きいクラブでコンパクトに振るのが、低く抑えるもっともやさしい方法なんです。

画像2: 【ポイント①】 ヘッドの軌道上にボールを動かす

いつもは番手通りにフルショットする

稲森 通常のショットだと深いトップから、フィニッシュまでしっかり振り切っていくので、フェースターンも大きくなります。球も高く上がって、飛距離も出ますが、風の影響を受けやすく、コントロールしにくくなります。

低弾道はワンクラブ上げスリークォーター

稲森 大きめの番手を短く持って、スリークォーターの振り幅で振れば、自然と弾道は低くなります。トップもフィニッシュもコンパクトになるので、余計なフェースターンが抑えられ、安定した低弾道でグリーンを狙えます。

【パター】「低いフォロー」がいい転がりになる

GD 春のグリーンは新芽が成長する時期で、ボールの転がりも不安定ですよね。

稲森 池村寛世プロと一緒に宮崎合宿に参加したとき、谷口徹プロから転がりのいい球を打つコツを教えてもらったんですよ。ボクはフォローでヘッドが早く上がる癖があって、それだと転がりが弱くなるって。谷口さんみたいに、フォローでヘッドを低く長く、ボールを押し込む感覚で打ったほうが、順回転になって転がりがよくなるんです。傾斜や芝目に負けにくいので、春のグリーンでもカップインの確率がアップしますよ。

【ポイント】低いフォローでボールを押し込む

稲森 順回転をかけることが、転がりのいい球を打つコツなんです。アッパー気味に打っていたときより、低いフォローで押し込むように打ったほうが、強くて安定した順回転がかかることに気づきました。

画像: ×ヘッドが上がると弱い転がりになる

×ヘッドが上がると弱い転がりになる

【ドリル】手前のティに当たらないように打つ

稲森 ボールのすぐ後ろに刺したティにヘッドが当たらないように打つんです。ヘッドを上から入れて、フォローで低く抜いていく動きが覚えられます。2月の宮崎合宿のときに、谷口さんからこのドリルを教えてもらいました。

画像1: 【ドリル】手前のティに当たらないように打つ

ティに当たらないようにボールを打つ!

画像2: 【ドリル】手前のティに当たらないように打つ

週刊GD2020年3月31日号より

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