英国のコースが好きな2人。そこには、求めるゴルフがあるからだと言います。コースが面白いと思うからこそ、どう攻めるかの技術を考え、練習し、習得できるのです。今週の通勤GDは「もう一花のゴルフ」Vol.22

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

画像1: 【通勤GD】海老原清治&奥田靖己 もう一花のゴルフVol.22 ボールを止めるのが、ゴルフだ! ゴルフダイジェストWEB

海老原清治
千葉生まれ。02年欧州シニアで3勝、賞金王。還暦すぎて飛距離を伸ばす超ベテラン
奥田靖己
大阪生まれ。93年日本OPなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂びを追求する

前回のお話し

奥田 先日、どんなコースが好きなんや、という話になったときに、川村(昌弘)くんが真っ先に挙げていたのがロイヤルメルボルン(オーストラリア)やったですね。

海老原 そうそう。オクちゃんが好きだと言ってたのはカーヌスティ(スコットランド)で、僕はロイヤルカウンティダウン(北アイルランド)だという話でした。

奥田 僕はロイヤルメルボルンには行ったことがないんやけど、川村くんが言うには、下がコチコチに硬くてグリーンに直接球を落とすと、間違いなく奥のブッシュに消えていくし、日本では考えられんぐらい風もめちゃめちゃ強いと言ってました。

海老原 カーヌスティもロイヤルカウンティダウンもやっぱりそうです。そういうコースを面白いと思えれば、そこをどう攻めればいいのかという技術を身につけようと思うようになるんです。

奥田 日本にはそういうコースがほとんどないから、ゴッツイ嬉しくなってしまうんですよね。

海老原 日本のコースは、全部が全部そうじゃないけど、だいたいフェアウェイもグリーンもやわらかいから、まず飛距離を出すことをみんな考えるんです。ティショットはキャリーを出して、グリーンはピンを狙っていけばスコアが作れるわけです。ボールを曲げる必要もないし、止まる球を打つ必要もない。下がやわらかいところでゴルフしている限りは。

奥田 ところが海外に行くと、そういうゴルフでは通用せんのです。川村くんも「海外ではボールを曲げないとグリーンをキャッチできない。でも日本ではそういう技が無駄になってしまう」と言っとりましたけど、〝規格どおり〟のゴルファーは、普段から、曲げるだけでなく、止めるという練習もやらんでしょう。

海老原 簡単に止められるやわらかいグリーンでやっている限り上手くなれないんです。

画像2: 【通勤GD】海老原清治&奥田靖己 もう一花のゴルフVol.22 ボールを止めるのが、ゴルフだ! ゴルフダイジェストWEB

曲げる練習も
した方がいい

奥田 ゴルフの王道は、どう飛ばすではのうて、どう止めるかなんやから。それがわかったらだいぶ上級者ですよ。ゴルフはボールを止めるスポーツやということがわからんようでは、いくら60度とか62度とかのウェッジを持っていても止まらんものは止まらんのです。

海老原 インパクトの技がなくなっちゃいますからね。もっと視野を広げていかないと、世界では通用しない。硬いグリーンでゴルフしている人は、やわらかいグリーンのところに来ても対応できるけど、いつもやわらかいグリーンでばかりやっている人は、硬いグリーンに対応できないんです。

奥田 ここまではプロレベルの話ですけど、アマチュアでも、僕らが言うとるイメージの作り方がわからんという人もおるんですよ。それは受け皿(コース)のことを考えんで、どう体を動かすか、スウィングのことばっかり考えているからなんです。

画像: 「右から左への傾斜があるフェアウェイ。真ん中に真っすぐ打つ、右サイドにドロー、左からスライス。どれが止まる球かなあ? こういうふうに感じるのがイメージなんです!」(海老原&奥田)

「右から左への傾斜があるフェアウェイ。真ん中に真っすぐ打つ、右サイドにドロー、左からスライス。どれが止まる球かなあ? こういうふうに感じるのがイメージなんです!」(海老原&奥田)

海老原 受け皿ね。ハハハ、上手いこと言うね、オクちゃんは。コースを見て、風を感じたら、頭のなかで球筋を決めて、その球筋に合わせたスタンスを決める。アプローチやパットだったら、どうボールが弾むのか、どう転がるかを想像するんです。それが、ただスウィングだけを考えていたら、そりゃあイメージは作れません。

奥田 カチンカチンに凍った道路を革靴で普通に歩いたらどうなるか。ましてや走ったらどうなるのか。ヤバイと思うやないですか。そのヤバイという感じでイメージが湧くんですよ。

海老原 オクちゃんのたとえは、いつも面白いね(笑)。革靴ならソロリソロリと歩くし、ゴム長に履き替えたらもうちょっと速足でも行けそうだし、クラブ選択と同じですね。

奥田 右サイドが高くて、左サイドが低い傾斜のあるフェアウェイの真ん中に、真っすぐの球を打っていったら、左に転がってラフに入りますよね。

海老原 フェアウェイの右ギリギリにドローを打っていけば、ものすごくランが出て距離が稼げますけど、そこに打つのはなかなか難しい。スライスで傾斜にぶつけていけば、距離は稼げないけど、フェアウェイに止められます。もちろん風との相談もありますけど、そういうのがイメージなんです。

奥田 このホールはフックとかスライスとイメージができても、ほとんどのアマチュアは打たれへん。100球も200球も練習して、曲げる球の練習なんか1球もしておらんのですから。もったいない。

海老原 練習場で球を打つなら、その1割か2割ぐらいは曲げる練習をしたほうがいい。右に向いて左に曲げる。左を向いて右に曲げる。その両方が同じところに落ちるようになったら、もっとゴルフが楽しくなります。

奥田 ゴルフの幅が広くなるということやね。

【花咲く一言】
受け皿(コース)をよく考える

画/伊藤方也

TEXT/Chiharu Kubota

週刊ゴルフダイジェストより

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