雨の中、柄がグリップガイドの傘をさすビジネスマンがひとり。左手親指付け根の「股」がビシッと締まっている。最近、グリップを変更して好調の矢野東プロも、「股」を気にしているといいます。現代グリップの「最適解」を、矢野プロに解説してもらいます。
いまどきクラブは
絞るように握りたい
―― 以前は、フック、ウィークにかかわらず、「両手のひらが正面から向かい合うように握る」のが“常識”とされていた。
つまり、左手をフックに(上からかぶせるように)握るのであれば、右手もフックに(下からあてがうように)握るということ。しかし、「今はその“常識”にとらわれなくていい」と、矢野はいう。
矢野 左右とも指で握ろうとすると、雑巾をしぼるみたいに、左手も右手も上から握る感じになるのが自然だと思うんです。結果的に左手がストロング(フック)、右手がウィークになる。あくまでも『自然に』ということで、アマチュアにこれを説明すると、右手を『ウィークにしよう』として、右肩も前に出ちゃったりしますが、それはダメです。
―― 両手を自然に上から握ることで、手とグリップの一体感が出るが、そうすると、逆に手が不用意に動かなくなる効果があるという。
矢野 緩んだグリップだと、始動でヘッドをヒョイと簡単にインに上げられちゃう。グリップがしっかりロックされていると、体から動かせるので、ヘッドが遅れてやや外に上がる感じになる。始動は『グリップ発』。これが現代のキーワードです。
日常的に「握る」ことで
違和感が消えていく
プロゴルファーの手の「マメ」は雄弁だ。マメを見れば、どんなスウィングをしているかが一目瞭然。かつて、ロングサム、パームグリップが主流だった頃は、左手のひらに大きなマメがあるプロが多かったが、今は皆無だ。
矢野 以前はロングサムで握っていたので、マメの位置が今とは違っていました。今は左手の小指側3本と、右手の中指、薬指を、それぞれ第2関節のところで握り込む意識しかないので、マメはそこに集中しています。
マメの硬さは練習量の証しだが、そこまでの練習時間を確保できないアマチュアでも、
矢野 何でもいいから棒状のものを、ふと気づいたときに握るクセをつけるだけで、グリップはすぐ自分のものになります。
雨の日が待ち遠しい
「グリップ矯正アンブレラ」
柄の部分にグリップトレーニングが挿してあるので、傘を持っているだけでグリップが矯正できる画期的な傘「グリップ矯正アンブレラ」。日常にゴルフを取り入れることで、自然と正しいグリップの感覚が身に付きます。
グリップ矯正アンブレラは、普段から持てる紳士用タウン高性能傘を採用。傘のサイズは70センチ。遮熱20度以上、UVカット99.99%、遮光100%、耐水度10000mm以上のスペックを誇ります。
グリップ矯正器具かと思いきや、れっきとした傘なんです!
グリップはとにかく正しく形状記憶させること。梅雨の時期はグリップ矯正時期に最適ですね!
全長:102cm
傘サイズ:70cm
骨素材:中棒/鉄、親骨/グラスファイバー
生地:30D全遮光生地【遮熱20度以上 UVカット99.99% 遮光100% 耐水度10000mm以上】
重量:約560グラム