歳を重ねるほどに、だんだん小技に冴えを見せるベテランシニアもいれば、どんどん寄せが苦手になる人もいる。この違いはどこにあるのか? メンタルやフィジカル面からも考えて「寄せ」が上手くなるゴルファーになろう!

画像: 【指導】桐林宏光プロ 心理面と技術面を融合したレッスンで多くのゴルファーを育てる。DVD「94で回るゴルフテクニカル&メンタルレッスン」発売中

【指導】桐林宏光プロ
心理面と技術面を融合したレッスンで多くのゴルファーを育てる。DVD「94で回るゴルフテクニカル&メンタルレッスン」発売中

小さいショットこそ、加齢による五感の変化に敏感です!by桐林プロ

だんだん上手くなる人

①歳をとるほど寄せの重要性を理解して練習する

②今の自分に合わせてセルフイメージを変えられる

③フィジカルのケアを怠らずに、少しずつでも行う

④モチベーションを保っている

桐林 若い頃よりグリーンを外しやすくなりアプローチの機会が増えたことで、小技の重要性に気づいて力を注げる人は「だんだん上手くなる人」です。

どんどん下手になる人

①「まあこれくらいか」と練習しなくなる、すぐに切り上げる

②筋力・握力・視力などの低下に流されたままでいる

③「どうせやっても」と気力が萎えてしまう

④「あの時はできた」「また失敗しそう」両方の経験が邪魔をする

画像: 成功経験と失敗経験の両方が邪魔をする。過去を引きずって難しくするのも「どんどん下手になる人」の兆候

成功経験と失敗経験の両方が邪魔をする。過去を引きずって難しくするのも「どんどん下手になる人」の兆候

桐林 体力の衰えを感じ練習が億劫になったり、自分の上達に見切りをつけると、技術も右肩下がりに。経験が邪魔をすることもあります。

どんどん下手になっている人、こんな症状出ていませんか?

─── 下手になる人の特徴はありますか?

桐林 年齢とともにアプローチの練習量が少なくなることで、小技が上手くいかなくなるケースはよくあります。それは、「練習してもそんなに変わらないだろう」と先が見えてしまうこと。

桐林 あとは、アプローチは中腰&深い前傾の『小さい構え』なので、腰やひざがきつくなったり長時間の練習に耐えられなくなったりして、モチベーションが下がってしまうことが多いんです。

桐林 練習をしなくなると、タッチや感覚がどんどん消えていき、『ちょいザックリ』のミスが出ます。

─── 一方で、年齢を重ねてアプローチの腕を上げる人は?

桐林 以前よりグリーンを外すことが増えたのを認め、アプローチの重要性を改めて理解して練習する人です。

桐林 つまり、「飛ばなくなったけど、寄せで稼ぐぞ」と、技量に応じてプレースタイルの変更を認められる人は上手くなれます。

心体技をあきらめない!

─── では、歳を重ねるごとに、どんどん上手くなるための具体的な方法を教えてください。

桐林 グリーン周りはできるだけシンプルに考えることです。まず気持ち。今の自分を認めて、モチベーションを保てれば、練習意欲もわくし、自己コントロールできます。

『心』 自分の今を認め、夢と目標を持つ!

「得意」「不得意」の距離を知る……普段の練習で、「得意な距離」「不得意な距離」を知っておく。するとコースで前者なら自信が持てるし、後者なら「乗ればよし」と思える。モチベーションを保つコツです。

ライバルを設定する……「今日はこの人に勝つ」というその日のライバルを見つける。上昇志向が刺激されてモチベーションが自ずと上がり、プレーに集中力がでます。これはアプローチに限ったことではありませんが。

画像: 今日のライバルを設定する。ショットからアプローチまで集中力を保ちやすい

今日のライバルを設定する。ショットからアプローチまで集中力を保ちやすい

桐林 そして体。やはり、〝軸〟を維持するためにケアはすべき。といっても握力、とくに左手小指を鍛える、スクワットをする、くらいでも十分です。

『体』 プチトレで体の軸を保ち、差をつける

桐林 まずは、左手の親指を浮かせた状態で、小指を使ってハンドグリップをニギニギ。左手の小指を鍛えると、左わきが締まってインパクトで打ち負けなくなります。

画像: 小指側を意識して行う

小指側を意識して行う

桐林 次にスクワットで正しい骨盤位置に戻します。20回×2セットのスクワットを毎日行い、骨盤周りの筋肉を鍛える。骨盤のポジションを安定させて、正しいアドレス=軸を保つことでインパクトが定まるようになります。

画像: 毎日行うことで効果が得られます

毎日行うことで効果が得られます

桐林 軸がブレなければ、大きなミスにはつながりません。球を打つときに、体の左サイドに体重を乗せる〝寄りかかり感〟を養うことがカギ。右足を後ろに引いて、左足1本で立ってアプローチ練習をしましょう。

─── 左足の上に上体を寄せて振ると、体の軸が確かに安定しますね。

桐林 軸を安定させる左足1本のアプローチはコースでもやっていいです。ボール位置はやや右足寄りで、若干ハンドファーストに。こうすると、体の左サイドに〝寄りかかり感〟が生まれ、軸をブラさずに球を打つ感覚が身につきます。

桐林 スウィング中に体重移動が起きにくいので体が揺れず、ダフリ・トップなどのミスが抑えられる。この一本足打法、私の生徒さんにコースでよくやってもらいます。クラブを変えれば30~50Yくらいまで打てます。

画像: 右足を引いて、左足1本で立つ。ボール位置はやや右寄り。体の左サイドに寄りかかり感を持たせたままテークバックし、ハンドファーストを保つ。体の軸がブレず、右足に体重が残るしゃくり上げやダフリがなくなる

右足を引いて、左足1本で立つ。ボール位置はやや右寄り。体の左サイドに寄りかかり感を持たせたままテークバックし、ハンドファーストを保つ。体の軸がブレず、右足に体重が残るしゃくり上げやダフリがなくなる

『技』 ワンパターンでOK。2種類の振り幅を徹底する

画像: 両腕とクラブが作る「y」の字をキープする。少し強めに握り、コックは使わず転がす感じで。35Yくらいまで

両腕とクラブが作る「y」の字をキープする。少し強めに握り、コックは使わず転がす感じで。35Yくらいまで

画像: 「9 時」(トップ)ではコックが入るのでグリップエンドが下を向くが、「4時」(フォロー)では体を向く。少し弱めに握り50 ~ 60Yまでの少し上げる寄せ

「9 時」(トップ)ではコックが入るのでグリップエンドが下を向くが、「4時」(フォロー)では体を向く。少し弱めに握り50 ~ 60Yまでの少し上げる寄せ

桐林 この感覚をモノにする練習場で行うドリルが「後ろ向き打ち」です。この打ち方で球をしっかりとらえられれば、左手のコックの使い方、安定したスウィングプレーンやヘッドの入り方が身につきます。

『練習』 後ろ向き打ちで、ブレない軌道をモノにする

画像: 『練習』 後ろ向き打ちで、ブレない軌道をモノにする

─── バリエーションを増やす必要はないのですね。

桐林 「昔はできた」という経験に寄りかからずに、ひとつの打ち方で自信を取り戻すことが大切です。

桐林 また、多くのアマチュアは、大きく振りすぎの傾向にあります。身につけたい振り幅は、腕の高さが『8時→4時』と『9時→4時』の2種類だけ。これで転がすのも上げるのもOK。あとはクラブを替えて距離を調整すればいい。シンプルなものをきちんと練習しておけば、怖いものはないんです。むしろ、スコアアップのチャンスですよ。

TEXT/Satoru Niida
PHOTO/Yasuo Masuda

週刊GD2018年9月11日より

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