沼津市街と駿河湾が眼下に広がる、静岡県屈指の名景観コース「沼津国際カントリークラブ」。最新第5世代のベント芝を導入したトーナメント級の超高速グリーンが特徴だ。そのグリーンをチッパーアプローチとパットで攻略、2年連続のクラブチャンピオンに輝いた内田勇人さん。ホームコース沼津国際CCの攻略法を教えてもらった。

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画像: 内田勇人(うちだはやと)さん/42歳 平成29年・30年クラブチャンピオン

内田勇人(うちだはやと)さん/42歳
平成29年・30年クラブチャンピオン

飛距離:250Y
球筋:フェード
得意クラブ:チッパー
ゴルフ歴:15年
メンバー歴:10年

沼津国際CC、箱根・富士・天城の27ホールメンバーシップコース

駿河湾、箱根の山々が背景の風光明媚な沼津国際カントリークラブ。

最新ベント芝のグリーンは超特急

内田さん(以下 内田) 趣味でゴルフを始めましたが、どうせやるなら、どこかメンバーコースが持ちたいなって。沼津国際はグリーンの質が高く、いつも整備が行き届いている。それがいちばんの決め手でした。

沼津国際カントリークラブのメイングリーンはもともとコーライ芝だったが、マスターズが開催されるオーガスタナショナルGCと同じ『ペンA2』という第3世代のベント芝へ2000年に改造。

4年前には、第4世代の『シャーク』と『V8』を採用。さらに現在は第5世代の『777』を導入。プロトーナメント並みのスピードとクォリティのグリーンが体験できる、静岡県内でも人気のチャンピオンコースだ。

内田勇人さんは沼津国際CCのメンバー歴10年。歴代芝種のベントグリーンでプレーしている。

内田 正直、ボクには違いがよく分かりません(笑)。ただ、転がりがいっそう滑らかになって、余計に難しくなりました。競技では普段よりセッティングが厳しくなるので、グリーンをどう攻略するかが勝負なんです。

クラブ選手権は富士コースと箱根コースで行われるが、箱根16~18番の上がり3ホールが、最難関だという。

内田 16番は218ヤードと距離のあるパー3。17番も447ヤードの長いパー4になります。2打目が200ヤード以上残ることが多く、砲台グリーンで長いクラブだと止めるのが難しいので、手前に刻んで寄せワン狙い。セーフティに攻めます。

画像: 沼津国際CC箱根コース16番(218Y・P3)障害物はないが距離たっぷりのパー3

沼津国際CC箱根コース16番(218Y・P3)障害物はないが距離たっぷりのパー3

画像: ベント『777』を導入。全米オープンの会場コースでも採用される超高速仕上げが可能な最新芝種

ベント『777』を導入。全米オープンの会場コースでも採用される超高速仕上げが可能な最新芝種

そこで内田さんが手にするのはウェッジではなくチッパーだ。

内田 ウェッジが苦手で使うようになりました。50ヤード手前からでも、チッパーで転がし寄せます。他のメンバーさんたちはウェッジで高く上げますけど、花道もグリーン並みに整備がいいから、この作戦が通用するし、威力を発揮するんです。

2オンが難しい箱根の17番パー4
50ヤード手前からチッパーの転がし戦術

画像: 沼津国際CC箱根コース17番(447Y・P4)距離があり、グリーンは砲台状の難関

沼津国際CC箱根コース17番(447Y・P4)距離があり、グリーンは砲台状の難関

画像: 2オンが難しい箱根の17番パー4 50ヤード手前からチッパーの転がし戦術

Aグリンだと447ヤード、Bグリーンでも438ヤードと距離がたっぷりあるパー4。グリーンはゆるやかな砲台なので、2打目は実際の距離より長く見る必要がある。左はOBで、右は1ペナ、フェアウェイも狭い。ドライバーで距離を出したいところだがプレッシャーも大きい。「2打目が200ヤード以上残ってしまうので、アプローチでパーセーブできるかがポイントです」(内田)

砲台グリーンはボールを高く上げて寄せるイメージが強いが、内田さんはチッパーを使って手前から転がし寄せていく。

内田 ウェッジ苦手の自分には、砲台グリーンでもチッパーの転がしが安全で確実です。

ピンまで50ヤード以内なら「チッパー」
得意とするチッパーの出番はピンまで50ヤード以内にレイアップできた時。
内田 グリーンとグリーンの間に刻む方法もありますが、手前からのほうがチッパーで寄せやすいんです。

画像: 「50ヤード以内の8割がチッパーです」

「50ヤード以内の8割がチッパーです」

チッパーの打ち方「パットと同じ、キャリーを考えずストローク」

パターのように打って、キャリーを少なくランでベタピン

画像1: チッパーの打ち方「パットと同じ、キャリーを考えずストローク」

50ヤードくらい距離があると、どうしてもボールを上げたくなるが、それだとチッパーの機能が生かせない。

内田 打ち方はアプローチというよりパットの延長のイメージです。キャリーは最小限に抑えて、低い球で転がし寄せていくんです。

フェアウェイもグリーンと考える

画像2: チッパーの打ち方「パットと同じ、キャリーを考えずストローク」

沼津国際CCは手前の花道も一般のコースにグリーン並みに整備が行き届いているから、チッパーのランニングアプローチが使いやすい。

内田 花道もグリーンだと考えて、カップまでのラインを読みます。寄せワンを決めたときは最高の気分です。

インパクトがゆるまないから、ラフでも打てる

画像3: チッパーの打ち方「パットと同じ、キャリーを考えずストローク」

ロフトが立っているチッパーは、深いラフでも問題ないと内田さん。

内田 SWみたいにボールの下をくぐるミスは出にくいです。打ち出しは低くても、ボールは浮くので、ラフのエリアを越えればOKです。インパクトでゆるむこともありません。

内田さんのランニングアプローチ練習法
ウェッジが苦手という内田さんのアプローチはチッパーやPW、9番アイアンを使ったランニングが基本。アプローチ練習では低く打ち出して距離をコントロールする感覚を磨く。

内田 50ヤードの看板に低く打ち出してランで当てる練習が定番です。通常のアイアンショットも自然と上達します。

画像: 「看板に当てるくらい強く打って練習しています」

「看板に当てるくらい強く打って練習しています」

ピンまで80Yなら「SW」
ティショットの成否によっては3打目が80ヤード近く残ってしまうこともある。
内田 その場合はSWのフルショットで狙います。登りのパットが残るように打っていきます。

画像: 「80ヤード以上あるときは、しっかりフルショット」

「80ヤード以上あるときは、しっかりフルショット」

17番がボギーでも、短い18番パー4でバウンスバック

内田  16番と17番をなんとか乗り切れれば、最終の18番は距離の短いパー4です。ここは積極的にバーディを狙っていきます。

画像: 17番がボギーでも、短い18番パー4でバウンスバック

ティショットはフェアウェイ左サイドのバンカーの右端か上を狙って、ドライバーをしっかり振っていく。「ピンまで80ヤード地点のフェアウェイに置ければベスト。バーディを狙います」

ティショットはドライバーをしっかり振って、残り80ヤード地点のフェアウェイをヒット。ウェッジでピンをデッドに狙っていく戦略だ。

18番バーディのためにドライバーを飛ばし、得意距離を残す

画像: 「残り80ヤード地点に運ぶためには、ドライバーを平均よりも20ヤード飛ばしたい。ボールをアッパーでとらえるイメージで打っていきます」

「残り80ヤード地点に運ぶためには、ドライバーを平均よりも20ヤード飛ばしたい。ボールをアッパーでとらえるイメージで打っていきます」

右太ももでヘッドを押す感覚

画像: 「自分の平均より飛ばすためには、インパクトでボールをしっかり押し込んでいくことが大切。手先で押すのではなく、右足の太ももでグッと押し込んでいく感覚に変えたらパワーが乗るようになりました」

「自分の平均より飛ばすためには、インパクトでボールをしっかり押し込んでいくことが大切。手先で押すのではなく、右足の太ももでグッと押し込んでいく感覚に変えたらパワーが乗るようになりました」

内田  でも油断は禁物です。やっぱり最後は沼津国際名物の超高速グリーンとの戦い。ホールによって傾斜の強いグリーンだったりすると、下りのパットが外まで転がり出てしまうことも、ここでは珍しいことではないです。

内田さん自身も、パットを打とうとしたら風でボールが動き出して、グリーンの外まで出てしまった経験があるとか。

内田  他のコースに行っても、グリーンの速さに戸惑うことはないですよね。沼津国際を攻略するには、アプローチとパットがカギを握ります。ここでプレーすれば、自然とショートゲームの技術が磨かれますよ。

戦略性の高さはもちろんだが、沼津国際GCは沼津市街や駿河湾が一望できるなど、景観にも優れたコース。特に、豪快に打ち下ろす富士コース4番ホール(パー4)のティーイングエリアから見る雄大な景色は壮観だ。

内田  実はボクもいちばん好きなのが富士コースです。景色も素晴らしいんですが、富士コースは距離があって戦略性も高いから、攻略のしがいがあります。メンバーになった当初はよく叩いていましたよ。 まぁ、いまも少し気を緩めると痛い目にあいますけどね(笑)。

画像: 沼津国際CC富士コース4番(373Y・P4) 駿河湾が美しい打ち下ろしホール(写真は冬の景色)

沼津国際CC富士コース4番(373Y・P4) 駿河湾が美しい打ち下ろしホール(写真は冬の景色)

内田さんは静岡市内在住で、コースまでは車で1時間ぐらいかかるという。

内田  行き帰りは、まったく苦ではないですね。ここのメンバーになって、本当に良かったと思うし、クラブチャンピオンにもなれましたから。なんといっても、沼津国際のグリーンは最高です。プロのトーナメント気分を味わえるので、ぜひ多くの人に一度といわず、何度も体験してほしいですね。

内田さんの14本

画像: メーカーにこだわらず1本1本合うクラブを探していると内田さん

メーカーにこだわらず1本1本合うクラブを探していると内田さん

1W:ピンアンサー
3W:キャロウェイXホット
5W:キャスコDマックスAR
U4:コブラバフラーレイルH
6I~AW:キャロウェイレーザーX
SW:マルマン杉山健三ウェッジ
チッパー:NG feelingmaster
パター:オデッセイVERSA

画像: クラブ選手権の優勝杯

クラブ選手権の優勝杯

沼津国際カントリークラブ
静岡県沼津市足高字尾ノ上441-334
TEL.055-923-3222
開場日:1975年5月18日
箱根コース:3358ヤード・P36
天城コース:3207Y・P36
富士コース:3408Y・P36
設計:春日井 薫
公式ホームページはこちら

画像: 自然の起伏が生かされた全27コース。グリーンは超高速『777』

自然の起伏が生かされた全27コース。グリーンは超高速『777』

画像: 駿河湾を一望できる見事なロケーション

駿河湾を一望できる見事なロケーション

画像: 沼津国際CCクラブハウス

沼津国際CCクラブハウス

※内田勇人さんにはボランティアとして取材協力していただきました

月刊GD2019年12月号より

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