コロナ禍はゴルフ界にも大きく影響。プレーの自粛、ツアーの中止などさまざまだが、その影響は会員権相場にも強く表れている。専門家によると「今が買い」という、その理由を聞いてみた

【解説】ゴルフダイジェスト会員権サービス部 田嶋一弘氏

ゴルフ界においてコロナ禍の影 響は大きいが、会員権相場にも激震が走ったという。 「基本的にゴルフ会員権の相場は、季節によって変動するのが常識です。秋から年末にかけて寒くなると価格は下がり、年始から春に向け、暖かくなると価格は上がっていきます。このサイクルが基本的な値動きといえます。

これは普段のプレーで考えるとイメー ジしやすいと思います。夏と冬は快適にプレーできないからです。ですから春先は気持ちよく回 れるから価格が高く(買い手が多い)、冬は寒くてゴルフ場に行かなくなるから安くなる(売り手が 多い)ということになります」

だが、世界規模で拡大したコロ ナの感染により、いつもの価格変動に大きな変化が起きたという。

「19年1月から20年5月までの関東エリアの平均相場をグラフ化してみました。すると、今年5月の平均価格は104万円です。緊急事態宣言が出される前の3月は119万円ですから、その差は5万円。

画像: コロナ禍で相場に激震。ゴルフ会員権は今が買い! 中堅コースが値下がり中

これはかなり激しい落ち込みといっていいです。関東エリアは1000万円を超える高額なコースがあるため、これらの値動きで平均価格は大きく変動しますが、今回調べてみると、高額なコース、たとえば、小金井CCや磯子CCなどは、ほとんど価格が変わっていません。実は中堅、低額のコースの値下がりが、相場全体を下げていたのです」

中山CC(千葉)

画像: 中山CC(千葉)

電車で行ける関東屈指の名コース
18H・6904Y・P72
京葉道・花輪ICより13キロ

相場/170万円→140万円
名変料/100万円
預託金/50万円
総額/290万円

1961年開場。クラシックス タイルの林間コースで、広 いフェアウェイ、抜群のメン テナンスなど、関東屈指の 名コースとして有名。東葉 高速線・八千代緑が丘駅よりクラブバスが出て おり、駅から10分でコースに到着できる。都心 から1時間以内とアクセスは良好だ

注目すべきは、大きく値を下げた会員権

「この値下がりはコロナ不安により、売却が増えたからではないかと推察しています。つまり大きく 値を下げた会員権は、“今こそが買いどき”なのです。1000万円クラスの高額なコースを個人で購入するのは難しいですが、 500万円以下の中堅、低額のコースなら、十分に検討の余地はあると思います。今回の値下がりは、かなり大きなものといえます。会員権購入を考えているゴルファーにとっては、いいチャンスに なるかもしれません。値下がりした会員権のなかには、歴史のある名コースも含まれていますから」

では、おすすめのゴルフ コースを紹介してもらおう。

この値下がりは長くは続かない

コロナ禍の影響で大きく値下がりした関東エリアの会員権相場。 おすすめのゴルフコースを紹介し てもらった。

「値が下がった会員権のなかから“いいコース”を厳選しました。 とくにおすすめは、大洗GCです。 井上誠一設計のコースが 70 万円もお得になっています。また、厚木国際GCは、今年度中に36 ホールに生まれ変わります。 今回の値下がりは、かなり激しいものですが、あくまでコロナ禍による一時期的なもの。越県移動も可能となり、日常が戻りつつある現在では、相場が上がる気配も見えつつあります。だからこそ、 “今が買い”といえるのです」

大洗GC(茨城)

画像: 大洗GC(茨城)

太平洋を一望できるシーサイドコース
18H・7200Y・P72
北関東道・水戸大洗ICより6キロ

相場/170万円→100万円
名変料/150万円
預託金/15万円
総額/265万円

1953年開場。井上誠一設計。自 生する松林を生かしたバリエーショ ン豊かなシーサイドコースで、海風 によって難易度は大きく変わる。日 本オープン、日本プロ、日本アマな ど、数々のトーナメント実績を誇り、コースレート74.4と 日本でも有数の難コースとして知られる

平塚富士見CC(神奈川)

画像: 平塚富士見CC(神奈川)

多くのホールで富士山が望める
36H・13370Y・P144
東名道・秦野中井ICより5キロ

相場/410万円→380万円
名変料/170万円
総額/550万円

1962年開場。多くのホールで富士山、箱根、太平洋 などの眺望が楽しめる。戦略性の高い平塚Cと広々とした大磯Cの36ホールあり、飽きずにゴルフが楽し める。秦野中井ICから5キロとアクセスの良さも魅力

キングフィールズGC(千葉)

画像: キングフィールズGC(千葉)

大小の池を配した高い戦略性
18H・7107Y・P72]
館山道・市原ICより12キロ

相場/390万円→360万円
名変料/150万円
総額/510万円

1985年開場。ゆるやかな土地に広がるコースは、グ リーン周辺にバンカーを数多く配置したアメリカンスタイル。大小の池も効果的にレイアウトされている。06年から11年まで「日立3ツアーズ」の舞台となった

鳩山CC(埼玉)

画像: 鳩山CC(埼玉)

自然を生かした広々フェアウェイ
18H・7155Y・P72
関越道・鶴ヶ島ICより10キロ

相場/150万円→130万円
名変料/100万円
総額/230万円

1986年開場。32万坪の地に広がるコースは自然を生かした広々レイアウト。巧みに配されたハザードが戦略性を高めている。優雅な気分が味わえるクラブハウスも魅力で練馬からクルマで約40分の好アクセス

成田GC(千葉)

画像: 成田GC(千葉)

高級感あふれるクラブハウス
18H・7140Y・P72
東関道・成田ICより7キロ

相場/110万円→80万円
名変料/300万円
総額/380万円

1988年開場。設計は川田太三。各ホールに特徴を もたせた戦略性の高いコースだけでなく、充実したクラブライフを可能にするおもてなしの高さも特徴。米 シニアツアーを初開催したコースでもある

厚木国際CC(神奈川)

画像: 厚木国際CC(神奈川)

コース改造中で36Hに生まれ変わる
27H・10179Y・P108
東名道・厚木ICより8キロ

相場/640万円→590万円
名変料/100万円
総額/690万円

1959年開場。東アウトCが全面 改造中で今年度に完成予定。現在の27から36ホールに生まれ変 わる。丘陵地の南斜面にあり、大山や丹沢連峰をバックにした眺望 が美しい。東京ICからクルマで45分とアクセスも抜群

船橋CC(千葉)

画像: 船橋CC(千葉)

林間コースと呼ばれた最初のゴルフ場
18H・7007Y・P72
東関道・千葉北ICより19キロ

相場/60万円→35万円
名変料/120万円
預託金/100万円
総額/255万円

1962年開場。富沢誠造設計。コース全体がゆったりで、フナカンの愛称で親しまれる

浜野GC(千葉)

画像: 浜野GC(千葉)

井上誠一設計。名ホールが多数
18H・7217Y・P72
京葉道・蘇我ICより10キロ

相場/195万円→170万円
名変料/100万円
総額/270万円

1984年開場。井上誠一設計。ハザードの 巧みな配置が正確なショットを要求してくる

千葉CC(千葉)

画像: 千葉CC(千葉)

トーナメントで有名なコース
63H・24629Y・P180
常磐道・柏ICより7~15キロ

相場/320万円→310万円
名変料/150万円
預託金/300万円
総額/760万円

1954年開場(野田C)。野田、川間、梅郷 の3コースあり、トーナメント実績多数

高坂CC(埼玉)

画像: 高坂CC(埼玉)

フジサンケイの舞台にもなった
36H・13309Y・P144
関越道・鶴ヶ島ICより9キロ

相場/50万円→40万円
名変料/120万円
預託金/100万円
総額/260万円

1958年開場。富沢誠造設計。米山Cの名物は17番ロング。挑戦意欲をかき立てる

日本CC(埼玉)

画像: 日本CC(埼玉)

今年7月で開場50周年
18H・6529Y・P72
関越道・鶴ヶ島ICより12キロ

相場/65万円→55万円
名変料/60万円
総額/115万円

1970年開場。富沢誠造設計。丘陵コース だがフェアウェイは広く思い切り打てる

江戸崎CC(茨城)

画像: 江戸崎CC(茨城)

バリエーション豊かな全36ホール
36H・13984Y・P144
圏央道・稲敷ICより3キロ

相場/30万円→20万円
名変料/80万円
総額/100万円

1964年開場。女性、シニアを始め、あらゆ るプレーヤーが楽しめる36ホール

ちなみに中部や関西などのエリアは?

「関西・中部エリアでは、相場の平均価格は80万円前後で推移しており、ほぼ変わっていません。これは相場の底値が長期間続いているからです。下落の限界に落ち着いていることから、下がりようがないという状況ともいえるかもしれません」

伏尾GC(大阪)

画像: 伏尾GC(大阪)

松でセパレートされた歴史あるコース
27H・9949Y・P108
阪神道・池田木部ランプより4キロ

相場/130万円→95万円
名変料/50万円
総額/145万円

1962年開場。自然 の松がハザードになり、池越えや谷越え など、変化に富んだバリエーション が楽しめる。アクセスの良さも魅力

アートレイクGC(大阪)

画像: アートレイクGC(大阪)

巧みな池の配置が戦略性を高める
18H・7156Y・P72
阪神道・池田木部ランプより18キロ

相場/75万円→50万円
名変料/50万円
総額/100万円

1991年開場。川田 太三設計。池を効果 的にレイアウトした戦 略性の高い丘陵コース。フェアウェ イには微妙なアンジュレーションも

蒲生GC(滋賀)

画像: 蒲生GC(滋賀)

自然地形を生かしたコースレイアウト
27H・10413Y・P108
名神道・蒲生スマートICより10キロ

相場/55万円→20万円
名変料/80万円
総額/100万円

1977年開場。富沢 誠造設計。全体の 高低差は20m。自然地形を生かし、丘陵と林間をミックス したレイアウトになっている

※相場、名変料、年会費などの価格はすべて税別。データは6月16日現在のもの

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週刊ゴルフダイジェスト2020年7月7日号より

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