
ベストシーズンは11~3月だが、ホンダクラシックの開催される2月の予約は不可なので、その前後でラウンドしたい
パタヤまではバンコクから車で2時間弱。市中心部からコースまでは約20分

東京からバンコクまでは約7時間、大阪・名古屋からは約6時間半、福岡から約5時間半
「サイアムカントリークラブ・パタヤ・オールドコース」は1969年の開場で、設計家はなんと日本人の和泉一介(いずみいっかい)。和泉は東京大学造園学科出身の秀才で、井上誠一の下でゴルフ場設計を学んだ人物。代表作には袖ケ浦カンツリー倶楽部 袖ケ浦コースや飯能ゴルフクラブがある。
コースは2007年に、「シュミット&カーレイデザイン」のリー・シュミットによってリニューアルされたが、どこかに日本的な雰囲気を感じるのも、ルーツを紐解けば納得といったところか。
うねったフェアウェイに、合計101個のバンカーが待ちうける

「Best Golf Course Renovation in Asia 」に選ばれたコースは、どこを切り取っても美しい

深いバンカーが要所要所で待ち受ける
「オールドコース」は山間部にあるため池は少ないが、その代わりか、18ホールに101個のバンカーが配置される。これらのバンカーは深さがあり、入れてしまうと大叩きのリスクもあるが、適度な起伏が付いたフェアウェイ、高い木々など、戦略性が極めて奥深く、美しい景観を眺める余裕が果たしてあるかどうか。
グリーンは速い。 グリーンはバミューダ芝の "Novatek"だが、コンディションは常に良好に保たれており、ラウンド経験豊富なゴルファーによれば、9.5フィート表記ならば11フィートほどの体感スピードがあるという。ポテトチップ状のグリーンは傾斜も複雑。

18番ホール(590ヤード・パー5)

18番、残り120ヤードのバンカー手前地点から
2010年、宮里藍が18番でチップインバーディ、この難コースで9アンダー!
宮里藍が見事なチップインバーディを奪った最終18番は、特にグリーン周りの難易度が高い。見た目以上にアンジュレーションが大きく、グリーン奥を避けて手前に置こうとしても、アプローチで何度も手前に落とされる結果になる。上級者でも油断は禁物だ。

グリーン奥のカラーからの難しいアプローチで、チップインバーディを奪い21アンダーでホールアウト。見事優勝を飾った宮里藍。実際にプレーしてみれば、彼女が最終日にマークした9アンダーの凄さが改めて分かるだろう
美しい景色を堪能できるモダンなレストランには、タイ料理、欧風キュイジーヌに加え、日本食も豊富に用意されている。「海外は料理が口に合わなくて……」という方でも安心。メニューはどれも美味しいと評判だ。

レストランからは、コースとパタヤの風景がパノラマで楽しめる
和食メニューは、冷麺、天ざる、カレー南蛮、しかも日本語表記

日本食メニューはなんと合計65品。おつまみメニューも20品が用意される。日本語表記もあり困ることはない
サイアムカントリークラブ オールドコース
18H・6553Y・P72
開場/1969年
設計/和泉一介
改修/リー・シュミット(2007年/Schmidt-Curley Design Inc.)
公式ホームページはこちら
サイアムカントリークラブには、個性の違う「プランテーション」と「ウォーターサイド」の2コースも
パタヤに宿泊すれば、オールドコースだけでなく、同じ敷地内にある「プランテーション」と「ウォーターサイド」を併せてラウンドすることができる。コースの美しさ、戦略性は折り紙付き。
「サイアムカントリークラブ プランテーション」

「Plantation(農園)」の名の通り、パタヤの伝統的な農作物であるSugar Cane, Tapioca, Pineappleへの敬意を込めて設計されたという

2008年開場だけあってコースは新しく、クラブハウスも快適そのもの
サイアムカントリークラブ プランテーション
27H・10257Y・P108
開場/2008年
設計/Schmidt-Curley Design Inc.
「サイアムカントリークラブ ウォーターサイド」

「Waterside」の名の通り、アウトコースは随所に池が見られ、「オールドコース」、「プランテーション」とは全く違った趣き

サイアムカントリークラブはキャディ教育もトップクラス。快適なラウンドが可能だ
サイアムカントリークラブ ウォーターサイド
18H・6608Y・P72
開場/2014年
設計/IMG Design Inc.
公式ホームページはこちら
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