気になるカーブのあのお店ふしみ食堂の「地元ごはん定食」大当たりでした!
圏央道から湘南まわりでまず朝食を
早起きして朝飯を食べずに家を出て伊東のゴルフ場へ。熱海界隈に並ぶファミレスの誘惑を振り切った頃には、かなりお腹が空いてくる。
熱海から伊藤に入り、宇佐美の町を過ぎて出てくるのが、伊東でゴルフをしたことがある人は一度は見たであろう「ふしみ食堂」の看板。意を決して入ってみると…これが大正解!
ふしみ食堂
食にうるさいバイカーの口コミから広がった地元の名店
伊東市宇佐美2850-4
TEL.0557-47-0082
営業時間7:00~20:00 不定休
地元の老舗干物店から特別に選られたというアジに季節の刺身が添えられ、お値段なんと1200円。
もう少し走って、「シーサイドスパ」で朝風呂からの朝食、ゴルフも捨てがたいし、「杉国商店」では色んな干物を楽しめる。
伊東マリンタウン シーサイドスパ
海を望む日帰り天然温泉。源泉かけ流しで泉質も良い
伊東市湯川571-19
TEL.0557-38-1811
営業時間5:00~22:00(レストランは6:00~)不定休
杉国商店
天然塩で天日干しした干物は絶品。季節の干物が並ぶ
伊東市湯川2-2-18
TEL.0557-37-2236
営業時間7:30~17:00 不定休
洋食の気分なら「要」でオムライスだってありだ。
安心処 要
夜の街から流れてきた酔客から漁師までごった返す
伊東市新井1-6-6
TEL.0557-36-4438
営業時間3:00~13:00 不定休
悩ましすぎる伊東の朝食事情、プレー前に悩み疲れちゃいそう。
楽になった圏央道ルート
平日と早い時間は渋滞の心配ほぼなし!
伊東へのルートは東名高速が定番だが、渋滞時は圏央道に抜け、茅ヶ崎JCTを経て海沿いに出るのもあり。都心から2時間弱で到着できる。
★東京都内からのアクセスは★
圏央道・茅ヶ崎JCT→新湘南バイパス・茅ヶ崎海岸IC→国道134号線→国道1号西湘バイパス→国道135号線
景観と地形変化のいいとこどり
山と海が近いから見て美しく
回って楽しい!
いずれのゴルフ場も市街から近いぞ
海底火山の噴火と地殻変動によって生まれた伊豆半島は、荒々しいほどの地形変化を持ち、山と海が極端に近いことから、景観と戦略性を高いレベルで両立したゴルフ場の宝庫でもある。
川奈ホテルゴルフコース
伊東と聞いて、おそらく多くの人が思い浮かべるであろう「川奈」。川奈ホテルゴルフコースは、男女トーナメントで数々の名勝負を生み出した舞台でもある“富士コース”と、それに先駆け、昭和8年に造られた“大島コース”を持ちます。
現在は女子ツアー、フジサンケイレディスの舞台としてドラマを生む“富士コース”は、言わずもがなの、世界を代表する名ゴルフリンクス。
設計したC・H・アリソンはこの土地にいたく感動し、「世界有数のリンクス」とまで称されるようになったゴルフ場を造り作り出しました。
もうひとつの川奈、「大島コース」は、当初、牧場の用地として計画されていた場所に、英国帰りの大谷光明が造ったゴルフ場。こちらも地形変化の妙が生かされている。
キャディ付き徒歩・宿泊プレーが基本の富士コースに対し、宿泊なしで回れる“大島コース”は、カート乗り入れ&スループレーが基本のカジュアルなゴルフ場。
JGA創立に携わり、ルールの普及やゴルフ場設計など、数々の功績を残し「日本ゴルフの父」と呼ばれる大谷光明が、切り立った断崖の上に広がる溶岩台地に手作業で造った18ホール。各ホールには「テラス」や「S.O.S.」などユニークな名前が付けられています。
この2コースを包含した、いわゆる“川奈”は、ホテル・オークラ創立者のバロン大倉喜七郎が英国留学中、大いに感銘を受けた「カンツリーライフ」を実現すべく造られました。
川奈ホテルゴルフコース
富士コース 18H・6701Y・P72
大島コース 18H・5711Y・P72
伊東市川奈1459
TEL.0557-45-1111
開場日/富士コース 1936年12月6日
大島コース 1928年6月15日
設計/富士コース C・H・アリソン
大島コース 大谷光明
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さらに伊東エリアには
タイプの異なる4つのゴルフ場
サザンクロスカントリークラブ
伊東周辺に広がる伊豆東部火山群が造り出した自然の恵みは、川奈のすぐ西側にある“サザンクロスカントリークラブ”でも見られます。
山と海が近く、海を見下ろす絶景はもちろんのこと、ここはゴルフ場内に温泉が湧出していることでも有名。
17番パー3のティーングエリア横から湯煙が立ち上がるという、希少な光景を見ることもできます。もちろんクラブハウスや宿泊施設内のお風呂は天然温泉。伊東は全国3位の湧出量を誇る温泉地帯でもあります。
サザンクロスカントリークラブ
18H・6439Y・P72
伊東市吉田1006
TEL.0557-45-1234
開場日/1961年10月7日
設計/陳清水
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伊豆東部火山群からの恵みといえば“大室山”。
リフトで5分、山を上れば伊豆七島から天気が良ければ横浜やスカイツリーまで望める360度パノラマが有名な絶景スポット。川奈やサザンクロスからも車で15分程度なので、ぜひ立ち寄りたいところです。
ゴールド川奈カントリークラブ
そんな絶景スポット、大室山の麓に広がる“ゴールド川奈カントリークラブ”もまたおすすめのゴルフ場です。
なだらかな地形で広々したゴールド川奈カントリークラブは、カート乗り入れができるわりに、芝の状態は常に最高。背中に山々を抱え、どことなく漂う潮の香りは、海風を感じる高原リゾートコースといったところでしょうか。
ゴールド川奈カントリークラブ
18H・6481Y・P72
伊東市吉田834
TEL.0557-45-1151
開場日/1948年11月3日
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伊東カントリークラブ
さらに山側へ行くと、大室山や相模湾を見下ろす風光明媚な丘陵スタイルのゴルフ場、“伊東カントリークラブ”が登場します。
この一帯は、市街から10㌔ほどという近さにも関わらず、山深く、美しい自然が広がることで知られます。すぐ近くにある「松川湖」は4月になると芝桜が咲き乱れる、釣りスポットとしても有名。
ゴルフ場設計者の山本増二郎は富士コース工事中、測量の助手として川奈へ入社し、その後プロとなった川奈出身プロの第一号としても知られ、あの有名な“川奈の灯台”を建てた人でもあります。
伊東カントリークラブ
18H・6420Y・P72
伊東市萩694-1
TEL.0557-36-5865
開場日/1978年10月1日
設計/山本増二郎
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天城高原ゴルフコース
伊東から少し南西、天城の入り口にある“天城高原ゴルフコース”も忘れてはいけない名コースです。標高1100㍍の高原地帯に広がり、伊東市街の避暑地のような存在で、夏も涼しいゴルフ場です。
この地に惚れ込んだゴルフ場設計家の名匠・井上誠一は「世界でも類を見ない好条件」と、この地を絶賛、晩年の傑作として評価される名コースでもあります。
左右バンカーの造形を「仏像の手のひらにヒントを得た」という4番パー3が有名です。
設計した井上誠一は、54歳の時、パインバレー、オーガスタナショナル、セントアンドリュース、カーヌスティなど欧米の名ゴルフ場を視察の旅に出ました。天城高原GCは、そうして見識を広げた後の作品、本人自ら「三十数年にわたる私の体験と見分の集大成」と自画自賛したそうです。ぜひ、ゴルフ場へ行って、集大成を味わってほしいですね。
そんな名コースが、セルフや薄暮ハーフでも回れます…いい時代になったものです。
天城高原ゴルフコース
18H・6778Y・P72
伊東市菅引638-83
TEL.0557-29-1133
開場日/1965年8月22日
設計/井上誠一
公式ホームページはこちら
伊豆4大ご当地メシ
朝食だけじゃない!
帰りにもう1食
北と南を有名観光地に挟まれているからか、色んな種類のグルメを楽しむことができる。こりゃ寄らねば!
エントリーNo.1
まご茶漬け
アジのたたきにかつお出汁ぷしゃー!
伊豆漁師衆のファストフード。新鮮なアジのたたきに熱々のカツオ出汁をかけるのが伊東流だ。
食処 うめはら
伊東市猪戸1-1-10
TEL.0557-36-2926
営業時間17:30~23:30
木曜定休
エントリーNo.2
長男焼きそば
ラードでコク出し"細マッチョ麺"
いつ行っても行列の屋台焼きそば。自家製の細麺に絡みつくコクに、運転者以外はたいていビールを切望します。
田中屋製麺所
TEL.0557-37-7198
※営業時間や場所は日によって違うため、来店前に要問合せ
エントリーNo.3
味若のからあげ
「とくに男子の試合があった時期、この界隈はゴルフ一色で大騒ぎでしたよ」と言うのは“味の若葉”主人、橋本佳洋さん。男子ツアー「フジサンケイクラシック」が富士コースで開催されていた頃、練習日の夜になると市内の繁華街はプロゴルファーたちでごった返していたそう。
味の若葉
伊東市松原本町14-7
TEL.0557-36-3611
営業時間17:00~23:00
日曜定休
エントリーNo.4
うずわ飯
宇佐美の漁師が溺愛した伝統食
宗田鰹を青唐辛子とともにたたいたもの。足が早く地元でしか食べられない代物だ。
うずわ飯の食べ方
楽味家まるげん
伊東市猪戸1-4-1
TEL.0557-32-5152
営業時間11:00~15:00、17:00~23:00
無休
「名」と呼びたくなるゴルフ場だらけの伊東。食事との組み合わせを考えると、どこへ行くか悩ましすぎる…。
いっそ、複数のゴルフ場を回りに、泊まりのゴルフ旅行にするのもありですね。
月刊GD2020年4月号より
(※月刊ゴルフダイジェストP118「にっぽんゴルフ漫遊記」記事内において、地図とゴルフ場名の合番に誤りがありました。読者並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます)
月刊ゴルフダイジェストをキンドル版で!