もちろん、高級ホテルやプロトーナメントの舞台となったゴルフコースもあり、ちょっと贅沢にゴルフ旅を楽しみたい人にはお勧めのディスティネーション。そこで今回は、ブルネイが誇る7つ星ホテルと2つのゴルフコースをご紹介します。
華麗なイスラム建築が街を彩る
成田空港から直行便で約6時間、ブルネイの首都バンダルスリブガワンは、人口13万人の小さな街です。敬虔なイスラム教の国であるため、街のいたるところにモスクがあり、特に「オマール・アリ・サイフディン・モスク」(オールドモスク)と「ジャメ・アサール・ハサニル・ボルキア・モスク」(ニューモスク)では、華麗なイスラム建築を見ることができます。
かつて、西洋人に「東洋のベニス」を称された世界最大の水上集落「カンポン・アイール」も見所の一つ。マレー語で「水の村」を意味するカンポン・アイールには、現在も多くの市民が生活する街であり、人々の暮らしの息吹を感じることができます。
王族の迎賓館だった巨大リゾート「エンパイアホテル&カントリークラブ」
市街地から車で約20分の海沿いにあるのが、世界で2つしかない7つ星のホテルの1つである「エンパイアホテル&カントリークラブ」です。東京ドーム約40個分の広大な敷地を贅沢に使い、2000年にゴルフ場を併設するリゾートホテルとしてオープンしました。
エントランスからホテルへ一歩足を踏み入れると、豪華なシャンデリアと大理石に囲まれたメインロビーが広がり、一気に優雅な空気に包まれます。それもそのはず! 実はこちらのホテルは、2000年までは、王族が迎賓館として使用していた建物で、ゆったりしたスペースの客室には世界各国から取り寄せた豪華な家具を備え、気分はロイヤルそのもの。多彩なレストランやスポーツ施設、映画館などの施設も充実し、ゴルフをしない時間も非日常の贅沢を楽しむことができます。
帝王ジャック・ニクラス設計「エンパイアカントリークラブ」
The Empire Brunei Country Club
18H/7,029Y/P71
エンパイアホテルのロビーからカートで5分の位置にあるのが、「エンパイアカントリークラブ」です。南シナ海に面したコースは、帝王ジャック・ニクラスによる設計。大海原を望むホールや熱帯雨林に包まれたホールなど印象に残るホールが多く、2012年に石川遼も参戦した「ザ・ロイヤルトロフィー」の舞台にもなったチャンピオンコースです。
起伏のあるフェアウェイや巨大なバンカーなど、ニクラスらしさを感じるコースは、その戦略性の高さと美しさで一気に注目され、「アジアベストコースアワード」にも選出されました。
ジャングルに囲まれた「ロイヤル ブルネイゴルフ&カントリークラブ」
Royal Brunei Golf & Country Club
18H/6,753Y/P72
エンパイアホテルから車で約10分の位置にある「ロイヤル ブルネイゴルフ&カントリークラブ」も、ホテル所有のコース。かつては、ブルネイの王族関係者だけがプレーできたVIP専用コースでしたが、現在は海外からの旅行者もプレーすることができます。
福島にある「ボナリ高原ゴルフクラブ」なども設計したロナウド・フリームが「東洋のオーガスタをイメージした」と語るコースは、バンカーや大きな池が巧みに配置された、戦略性の高い18ホールです。各ホールが熱帯雨林にセパレートされており、ボルネオ島の大自然を間近に感じることができるもの魅力です。
異文化体験や美食も堪能
東南アジアの中でも洗練された美しさを誇るブルネイは、治安も良く、異文化体験や美食も堪能できる魅惑の国。年間平均気温も32℃程度なので、雨が多い11月~1月以外は、観光もゴルフも快適に楽しめます。
次の海外は、未だ見ぬ世界を求めてブルネイへ。ゴルフをしながら、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
写真提供:日本アセアンセンター