
1990年生まれ熊本県出身の秋吉翔太(あきよししょうた)。09年プロ転向。17年に賞金ランク43位で初シードを獲得
秋吉のゴルフを支える2本のアイアン型UT2番、3番
ミズノオープン優勝で全英行きを決め、一週間で全米と全英のメジャー切符を手に入れた秋吉翔太。全長8000ヤード超のミズノオープンでドライバーとともに活躍したのがアイアン型の2番、3番
UTだった。

ミズノオープンでは距離が長かったため2本とも入れていた。飛距離の稼げる2番UTか、どちらか1本を入れ、ウェッジを3本にしている。ソールの刻印は長男の名前

「僕は球を潰して打つタイプなのでロングアイアンは得意。だからウッド型のUTではなくアイアン型を入れています。通常は、2番か3番のどちらか1本を入れていますが、ミズノオープンは距離が長かったので、50度のウェッジを抜いて2本とも入れて臨みました」(秋吉プロ)海外メジャーでも、このアイアン型UTをスコアメークの武器にしていくつもりだ。
クラブを決めるのは“直感”
そして、秋吉の最大の長所はドライバーが飛んで曲がらないこと。実際、16年にはトータルドライビング1位に輝いている。

構えたときにフェース面ができるだけ見えないように、フェース角をフック目にしている。ロフト表示は10.5だが実際は8.8度
「クラブは直感で決めます。形も、自分が『いいな』と思ったものを選びます。ドライバーに関しては、構えたときにフェース面があまり見えないような形が、自分にとって大事なことなんです。フェース面が見えすぎると、スウィングで無理に球をつかまえにいくような動きが入ってしまいます。今使っているこのドライバーは、構えたときにフェース面が見えにくいように調整をしてもらっているので、とても打ちやすいですね」(秋吉)
ドライバーと同じ感覚で打てる、スリクソンZ F45TOUR

3Wはドライバーと同じようにフェースを調整。構えたときの安心感があり、思い切り振っていける
グリーン周りは3本で攻略する

ウェッジは50、54、60度の3本。構えやすいようにソールを削っている。「60度は開いて使うことも多い。刃が浮かないようにトウ側も落としています」
エースを決めずに調子で変える

パターは5月の関西オープンからオデッセイのニューパター「EXOセブン」を使用。「構えたときの感じがよかった」
FWに頼らないアイアン重視のセッティング

このクラブセッティングは2018年関西オープンゴルフ選手権時のものです
PHOTO/Masaaki Nishimoto
2018年6月時点
週刊GD2018年6月19日号より