試合中でも関係なく、その日の調子に合わせてクラブ選びをするという、シン・ジエ選手。
なかでもパターは、「入らなければ、換えます」と言い切る。
なかでもパターは、「入らなければ、換えます」と言い切る。
調子に合わせて2本のパターを使い分けている
サロンパスカップで劇的優勝を飾ったシン・ジエ。いいものはすぐ使い、クラブを換えることに抵抗はないというが、それは試合中でも同じ。サロンパスカップでも予選と決勝でパターを換えた。
「予選ラウンドで使用していたのはブレードタイプでした。自分の感性をフルに生かせるのが好きで長年使用しているのですが、サロンパスカップではなかなか入らなかったんです」(シン・ジエ)
「その週は『自分の感性が間違っている』と判断して、決勝ラウンドではオートマチックに動かしやすい2ボールを使いました。感性を殺し、できるだけなにも考えずに打てるパターを使うようにしたのです。結果的にそれがはまりました」
「もちろん、1本のパターを使い続けることも大事です。しかし、それではどうにもならなくなってしまったときに対応できません。だから私は違うタイプのパターをサブで持っているのです。困ったときの逃げ道のようなものです。これがあることで、すぐに切り替えることができるのもいいですよ」
試合会場に持っていくパターはこの2本だけではない。多くのパターの中から、その日のグリーンや自分の感覚、調子を見極めながらパターを選び試合に挑む。この対応力こそ、彼女の強さだ。
飛距離を求めてあらゆるモデルを試している
「あと10ヤードほしい」というシン・ジエ。現在はテーラーメイドのM2だが、いろんなヘッドとシャフトを組み合わせて飛距離アップを狙う
手に伝わってくる柔らかい打感がお気に入り、ミズノプロ518
“その日”の自分に合った14本を選んでいる
PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa
2018年5月時点
週刊GDより