初めて全米オープンに出場するなど飛躍に向けて、挑戦を続けている星野陸也。平均飛距離295ヤードを誇る日本男子プロの若手有望株のセッティングにも、現状の打破というコンセプトが込められていた。
「ミスヒットに強いこと」を念頭にチェンジ
星野はこれまで苦手だったタイプのドライバーに挑戦中だ。
「ドライバーはスリクソン『Z725』から『Z745』に替えました」(星野)
スリクソンZ725は425cc、Z745は430cc。わずかの差だが、ヘッド形状含め、星野はかなり大きなヘッドにスイッチしたという感覚を持っている。
「もともと、ストレートフェースで、振っても左に行かない小ぶりなタイプのヘッドが好みでした。その点で言うと『Z745』は大きめヘッド」
「替えた狙いは、曲がりにくい点。ドライバーのヘッドを徐々に大きくしていこうと思い、今シーズンから使っています。使ってみると操作性もよく、ヘッドの大きさは徐々に気にならなくなりました」
「見た目もストレートで気に入っています」と言う。小さな変化だが、それが大きな進化を目指したものに違いない。
上から叩いても球が吹き上がらない5W
一方で、変わらない武器もある。それがスリクソンZ‐TXの5W。
「5WはずっとZ‐TXを使っています。僕はFWでも少し上から打ち込みたいタイプですが、上から打っても吹き上がらずに、適度なスピンで飛んでくれます」
「グリーンを狙うクラブとして譲れない1本ですね。パターも高校3年から使っています。買った週に初めてプロの試合で、めちゃくちゃ入ってくれて、それ以来手放せない1本になっています」
『挑戦』と『こだわり』のセッティングで、当面の目標は、ツアー初優勝だ。
アイアンにも飛ばし屋のこだわり、バックフェースに鉛べったり
50度を2度立てた52度と、59度のウェッジ
高校3年から使い続けるホワイトライズiX 3SH
3番アイアンだけは“上がりやすさ”重視、スリクソンZ545
PHOTO/Tadashi Anezaki
2018年6月時点
週刊GD2018年7月3日号より