田中秀道プロ
ツアー10勝。
現在はレッスンも行いながら、ツアー復帰を目指している
「近くに立つと、ダウンスウィングでシャフトのトウダウンが起きやすくなり、インパクトでフェースが開いてしまいます。すると、正しくフェースを開閉させるのが難しくなり、真っすぐ飛んでもショートしたり、無駄につかまってフックしたり、球筋がバラバラになってしまうんです」(田中プロ)
ひどいトウダウンでスライスに悩む千葉さんに、正しくフェースターンできるコツを田中秀道プロが教えてくれました。
トウが下がるとフェースは必ず開いてしまう
![画像: こうなっていませんか? インパクトでトウが下がると必ずフェースが開いてしまいます](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/07/21/4a772a0feb6704ffde75b34e6e9d7c8f4ef0549d_large.jpg#lz:xlarge)
こうなっていませんか? インパクトでトウが下がると必ずフェースが開いてしまいます
アイアンは「離れて立って、開いて閉じる」が基本
まず、いつもよりボールから離れて立ってみましょう
「アマチュアのトウダウンがきついのは、ボールに近く立ちすぎだからです。プロはトウダウンを見越して、少しトウを上げて構えますが、アマチュアはソールをべったり地面につけて構えるので、ボールとの距離が近くなってしまっています」
1. つま先体重になるように、いつもより“ボール2個ぶん”離れて立ちましょう。
![画像: 普段の自分のボール位置より2個分遠くに置いて、状態を深く傾け、つま先体重で構えよう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/a5f42f963b7f886d3f1dd576ca6af796cd718e31_large.jpg#lz:xlarge)
普段の自分のボール位置より2個分遠くに置いて、状態を深く傾け、つま先体重で構えよう
2.右手のひらが正面を向くようにテークバッグ
![画像: 右手のひらが正面を向くようにテークバックすると、フェース面も自然に開きながら上がる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/904322f26f9938989cca3f1d4ae413c151885f91_large.jpg#lz:xlarge)
右手のひらが正面を向くようにテークバックすると、フェース面も自然に開きながら上がる
3.右手のひらが後方(背中側)を向くようにフォロースルー
![画像: 右手のひらが後方を向くように振ると、フェース面に自然な開閉が起きる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/adb1974f5b28af14f2b6bdb26d6e008a6062c003_large.jpg#lz:xlarge)
右手のひらが後方を向くように振ると、フェース面に自然な開閉が起きる
フェースを“開いて閉じる”で、クラブをスムーズに振ってみましょう
テークバックでフェースを開きながら上げ、それを閉じながら下ろすと、トウダウンが軽減します。
1.離れて立つと横振りになりやすいんです
![画像: ドライバーのように、ヘッドをややインサイドに引くイメージで上げていきます](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/4bdc7df9c23fdfb4b7035ffee5ae7e9f44583497_large.jpg#lz:xlarge)
ドライバーのように、ヘッドをややインサイドに引くイメージで上げていきます
2.横振りになるとヘッドはターンしやすくなります
![画像: フォローでヘッドをインサイドに抜くようにすると、フェースが閉じますよ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/392599bc624ef2d3ff90634323206ef13c7c0436_large.jpg#lz:xlarge)
フォローでヘッドをインサイドに抜くようにすると、フェースが閉じますよ
フェースが返るコツ "トップの位置"でクラブを振ってみて!
![画像: 左に体重を乗せすぎず、少し右に残す感じで振ると、上手くヘッドがターンしますよ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/ff435daf5812f01f1bc9a5f1b42229d1c0be9149_large.jpg#lz:xlarge)
左に体重を乗せすぎず、少し右に残す感じで振ると、上手くヘッドがターンしますよ
開閉のポイントを押さえたら、田中プロ直伝ドリルでモノにしよう!
インサイドイン軌道を体感できる「ボール置きドリル」
![画像: 練習はきつめの半円。グリップの左右にひとつずつボールを置き、本当のボールを頂点とした半円をなぞるように振る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/07/21/e3b48bd953cff3b3885fec36023ab8c9910455a4_large.jpg#lz:xlarge)
練習はきつめの半円。グリップの左右にひとつずつボールを置き、本当のボールを頂点とした半円をなぞるように振る
![画像: 体の回転と一緒にフェースを開くようにインに引くが、この時にコックを使うとスムーズにクラブが上がる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/938ff96a58a053048d4a09e1037f0259c15a91cd_large.jpg#lz:orig)
体の回転と一緒にフェースを開くようにインに引くが、この時にコックを使うとスムーズにクラブが上がる
フェースを閉じる動きを習得する「クローズスタンス打ち」
![画像: 頭を左右に動かさないように注意。右足を引くと懐が広くなり、開いたフェースを閉じることが容易に。自然にインからも下ろしてこれるようになる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/8209a7984aedfd5f3992b6c2357ecbbf870442de_large.jpg#lz:xlarge)
頭を左右に動かさないように注意。右足を引くと懐が広くなり、開いたフェースを閉じることが容易に。自然にインからも下ろしてこれるようになる
トウダウンしないか最終確認「ハイティアップ打ち」
![画像: ドライバーのティの高さでボールだけを打つ。ボールに近くタテ振りでトウが下がると、確実にティを打ってしまう。また右手(フェース)の返しが弱いと、右肩が下がりやはりティに当たってしまう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/06/26/27fafbf0872c098d3d0f0763444e5ac3ae8917f3_large.jpg#lz:xlarge)
ドライバーのティの高さでボールだけを打つ。ボールに近くタテ振りでトウが下がると、確実にティを打ってしまう。また右手(フェース)の返しが弱いと、右肩が下がりやはりティに当たってしまう
少しフラット軌道に感じるぐらいでOK
「最初のうちは『クラブの動きが少しフラットだな』と感じるくらいでいいんです。インからフェースが閉じるように降りてきた証拠です。その感覚を忘れないようにしましょう!」
PHOTO/Hiroaki Arihara Tadashi Anezaki Hiroyuki Okazawa
月刊GD2018年8月号より