「アマチュアの人は、ボールに当たらなくなると、ボールの近くに立ってタテに振ろうとしがち。でも、これは間違いなんです」。小柄なショットメーカーとして国内海外のツアーで活躍した田中秀道プロはそう力説する。自らアマチュアに直レッスン!

田中秀道プロ
ツアー10勝。
現在はレッスンも行いながら、ツアー復帰を目指している

「近くに立つと、ダウンスウィングでシャフトのトウダウンが起きやすくなり、インパクトでフェースが開いてしまいます。すると、正しくフェースを開閉させるのが難しくなり、真っすぐ飛んでもショートしたり、無駄につかまってフックしたり、球筋がバラバラになってしまうんです」(田中プロ)

ひどいトウダウンでスライスに悩む千葉さんに、正しくフェースターンできるコツを田中秀道プロが教えてくれました。

トウが下がるとフェースは必ず開いてしまう

画像: こうなっていませんか? インパクトでトウが下がると必ずフェースが開いてしまいます

こうなっていませんか? インパクトでトウが下がると必ずフェースが開いてしまいます

アイアンは「離れて立って、開いて閉じる」が基本

まず、いつもよりボールから離れて立ってみましょう

「アマチュアのトウダウンがきついのは、ボールに近く立ちすぎだからです。プロはトウダウンを見越して、少しトウを上げて構えますが、アマチュアはソールをべったり地面につけて構えるので、ボールとの距離が近くなってしまっています」

1. つま先体重になるように、いつもより“ボール2個ぶん”離れて立ちましょう。

画像: 普段の自分のボール位置より2個分遠くに置いて、状態を深く傾け、つま先体重で構えよう

普段の自分のボール位置より2個分遠くに置いて、状態を深く傾け、つま先体重で構えよう

2.右手のひらが正面を向くようにテークバッグ

画像: 右手のひらが正面を向くようにテークバックすると、フェース面も自然に開きながら上がる

右手のひらが正面を向くようにテークバックすると、フェース面も自然に開きながら上がる

3.右手のひらが後方(背中側)を向くようにフォロースルー

画像: 右手のひらが後方を向くように振ると、フェース面に自然な開閉が起きる

右手のひらが後方を向くように振ると、フェース面に自然な開閉が起きる

フェースを“開いて閉じる”で、クラブをスムーズに振ってみましょう

テークバックでフェースを開きながら上げ、それを閉じながら下ろすと、トウダウンが軽減します。

1.離れて立つと横振りになりやすいんです

画像: ドライバーのように、ヘッドをややインサイドに引くイメージで上げていきます

ドライバーのように、ヘッドをややインサイドに引くイメージで上げていきます

2.横振りになるとヘッドはターンしやすくなります

画像: フォローでヘッドをインサイドに抜くようにすると、フェースが閉じますよ

フォローでヘッドをインサイドに抜くようにすると、フェースが閉じますよ

フェースが返るコツ "トップの位置"でクラブを振ってみて!

画像: 左に体重を乗せすぎず、少し右に残す感じで振ると、上手くヘッドがターンしますよ

左に体重を乗せすぎず、少し右に残す感じで振ると、上手くヘッドがターンしますよ

開閉のポイントを押さえたら、田中プロ直伝ドリルでモノにしよう!

インサイドイン軌道を体感できる「ボール置きドリル」

画像: 練習はきつめの半円。グリップの左右にひとつずつボールを置き、本当のボールを頂点とした半円をなぞるように振る

練習はきつめの半円。グリップの左右にひとつずつボールを置き、本当のボールを頂点とした半円をなぞるように振る

画像: 体の回転と一緒にフェースを開くようにインに引くが、この時にコックを使うとスムーズにクラブが上がる

体の回転と一緒にフェースを開くようにインに引くが、この時にコックを使うとスムーズにクラブが上がる

フェースを閉じる動きを習得する「クローズスタンス打ち」

画像: 頭を左右に動かさないように注意。右足を引くと懐が広くなり、開いたフェースを閉じることが容易に。自然にインからも下ろしてこれるようになる

頭を左右に動かさないように注意。右足を引くと懐が広くなり、開いたフェースを閉じることが容易に。自然にインからも下ろしてこれるようになる

トウダウンしないか最終確認「ハイティアップ打ち」

画像: ドライバーのティの高さでボールだけを打つ。ボールに近くタテ振りでトウが下がると、確実にティを打ってしまう。また右手(フェース)の返しが弱いと、右肩が下がりやはりティに当たってしまう

ドライバーのティの高さでボールだけを打つ。ボールに近くタテ振りでトウが下がると、確実にティを打ってしまう。また右手(フェース)の返しが弱いと、右肩が下がりやはりティに当たってしまう

少しフラット軌道に感じるぐらいでOK

「最初のうちは『クラブの動きが少しフラットだな』と感じるくらいでいいんです。インからフェースが閉じるように降りてきた証拠です。その感覚を忘れないようにしましょう!」

PHOTO/Hiroaki Arihara Tadashi Anezaki Hiroyuki Okazawa

月刊GD2018年8月号より

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