シングルや競技アマの人たちが、パー4の2打目では、グリーンのセンターを狙うというのをよく聞きます。田村プロもその意識はありますか? 私はいつもピンのほうを狙ってしまいます。

ピンを狙うのはけっして悪いことではないと思います。私は日頃から、アマチュアの方にはとにかくゴルフを楽しんでください、と言っていますし、ハナからピンを狙わないのは面白くないでしょうから。

ただし、「大叩きはしたくない!」というスコア主義ならば、グリーン真ん中狙いでもいいと思います。結局はその人の考え方次第だといえると思います。

そんなこと言う私も、かつて急にピン狙いをするようになって、ゴルフが壊れかけたことがありました。

それまでは大体グリーンの真ん中を狙っていたのですが、94年の日本オープンでローアマを獲得した後はつねにピン狙いをするようになり、グリーンを外してボギーやダボを打つことが増え、グリーンを外した瞬間にガックリしてアプローチが寄らなくなったりしました。

画像: ピン狙いで苦い思いもしたが、いまは勝つためにピン狙い!ピンを狙うことは決して悪いことではない

ピン狙いで苦い思いもしたが、いまは勝つためにピン狙い!ピンを狙うことは決して悪いことではない

「日本オープンのローアマなんだから、もっと綺麗なゴルフをしなきゃ」と勝手に思っていたのかもしれません。

以前のアプローチ中心の練習に戻し、考え方も戻して、なんとかまた戦えるようになりましたが、サビを落とすのに3年かかりました。

でも、いまはまたピンを狙っているんです。一度それで崩れた経験をしていますので、アイアンの精度(とくに入射角を浅く一定にして縦の精度)を高めたつもりですし、ロブショットの精度も上げたつもりですので。

自分は逃げていては勝負にならないですから。だってシニアツアーの面々、すごい人達ばかりなんですもん。

田村尚之ゴルフQ&A

This article is a sponsored article by
''.