① J・ラーム
テーラーメード「M4」+テーラーメイド「TP5x」
打球の直進を求めるドライバーとボールの組み合わせ。元調子のシャフトでヘッドの動きのベクトルを一本調子にし、スピン量を抑えたボールでブレない高弾道を放つ。
操作性より再現性の高さを重視している。
② M・クーチャー
ブリヂストン「ツアーB JGR」+ブリヂストン「ツアーB XS」
飛距離よりもコントロール重視。ボールはスピン系を選ぶが、そのぶんドライバーではスピン量を抑える仕様に。ポイントはシャフト。
他の番手でも、打つ出し高さとスピン量で個別に選ぶ。
③ R・ファウラー
コブラ「KING F+8」+タイトリスト「プロV1」
アイアンでのスピン量を重視しつつ、ドライバーは浅・低重心ヘッドのロフトを立てて強弾道を求めている。フェース加工で反発エリアを広げており、短尺化と合わせて安定感もアップ。
④ A・スコット
タイトリスト「917D2」+タイトリスト「プロV1x」
ナチュラルにつかまるスウィングのアダム。フックを防ぐために、つかまりを抑える大型ヘッドに低弾道設計のシャフトを装着。プロV1xのソリッド感もつかまりすぎないイメージに合う。
⑤ P・ミケルソン
キャロウェイ「ローグ サブゼロ」+キャロウェイ「クロムソフトx」
潰れやすいのに復元力が高い、軟らかくて初速が出るタイプのボールが好み。それをドライバーではアップライトにしつつ、ロフトを立てて、つかまりすぎない仕様にして高く打ち出している。
⑥ D・ジョンソン
テーラーメード「M3 460」+テーラーメイド「TP5x」
ハンドファーストで打つためロフト大きめ。ネック軸回り慣性モーメントが大きくなるウェート位置、走るシャフト、球離れの早いボールでつかまりを抑える
⑦ J・ローズ
テーラーメード「M3 440」+テーラーメイド「TP5」
スピンコントロール重視のボール選び。ドライバーも浅重心のウェート位置だが、小ぶりな「440」でホーゼル位置はアップライト。ロングアイアンの操作感に近づける意図が見える。
⑧ J・スピース
タイトリスト「915D2」+タイトリスト「プロV1x」
低スピン+高打ち出しを、ボール選びとシャフト選びで実現したいスピース。ホーゼルの調整機能でFWとUTはホーゼル調整でこだわりをみせているが、ドライバーはノーマル位置のまま使っている。915Dを長く使用する理由のひとつだろう。
⑨ T・ウッズ
テーラーメイド「M3」+ブリヂストン「ツアーB XS」
「ツアーB XS」のボールで、タイガーが理想とする芯のある食いつく打感を求めつつも、つかまりすぎとスピン量を抑えたいタイガー。
球離れの早さを抑えながら、つかまりすぎないウェート位置のM3ドライバーとの組み合わせ。
⑩ S・ガルシア
キャロウェイ「ローグ サブゼロ」+キャロウェイ「クロムソフトX」
強弾道を生む高初速ボールと、浅重心ヘッド+低スピン系シャフトの組み合わせ。右プッシュを防ぐために、ホーゼル調整をアップライトにしている。
⑪ R・マキロイ
テーラーメード「M3 460」+テーラーメード「TP5x」
ドローヒッターがライナーを打てる組み合わせ。ややオープンのホーゼル位置、浅重心のウェート位置、先端剛性の高いシャフト。ボールよりもスピン量を抑えられるタイプを選択
トッププロのドライバー選びは、直進性アップがトレンド
各メーカーが2機種ずつプロモデルを用意しているのは興味深いが、プロがそこから選んだボールに合わせるドライバー選びには、トレンドとして「直進性アップ」が見える。
余計なスピンを増やさないことと、打ち出し方向の安定が基本。
適正スピン量を確保するためのロフト選びと、それをインパクトで安定させるための挙動をシャフトとホーゼルなどの調整機能に求めているのだ。
月刊GD2018年5月号より