トッププロは、バーディチャンスを増やすために、まずアイアンショットを基準にボールを選ぶという。キーワードは風に強くて、止まること。自分のイメージする弾道で、風に流されない強さ、グリーンに止められる高さとスピン量のバランスを求める。そして、ボールが決まったらドライバーのスペックはおのずと決まってくるのだという。
画像: 【ドライバー&ボール】理想弾道をかなえる組み合わせ。トッププレーヤーの使用モデルから分析した!

① J・ラーム

テーラーメード「M4」+テーラーメイド「TP5x」

画像: ドライバーのロフトは9.5度、シャフトはアルディラツアーATX 75TX

ドライバーのロフトは9.5度、シャフトはアルディラツアーATX 75TX

画像: アイアンは、3IはテーラーメイドP790、5~9IはテーラーメイドP750

アイアンは、3IはテーラーメイドP790、5~9IはテーラーメイドP750

打球の直進を求めるドライバーとボールの組み合わせ。元調子のシャフトでヘッドの動きのベクトルを一本調子にし、スピン量を抑えたボールでブレない高弾道を放つ。

操作性より再現性の高さを重視している。

② M・クーチャー

ブリヂストン「ツアーB JGR」+ブリヂストン「ツアーB XS」

画像: ドライバーのロフトは9.5度、シャフトはフジクラAtmosツアースペック6.5

ドライバーのロフトは9.5度、シャフトはフジクラAtmosツアースペック6.5

画像: アイアンはブリヂストンJ15フォージド

アイアンはブリヂストンJ15フォージド

飛距離よりもコントロール重視。ボールはスピン系を選ぶが、そのぶんドライバーではスピン量を抑える仕様に。ポイントはシャフト。

他の番手でも、打つ出し高さとスピン量で個別に選ぶ。

③ R・ファウラー

コブラ「KING F+8」+タイトリスト「プロV1」

画像: ドライバーのロフトは8度、シャフトはアルディラNV70TX

ドライバーのロフトは8度、シャフトはアルディラNV70TX

画像: アイアンはコブラKINGフォージド MB

アイアンはコブラKINGフォージド MB

アイアンでのスピン量を重視しつつ、ドライバーは浅・低重心ヘッドのロフトを立てて強弾道を求めている。フェース加工で反発エリアを広げており、短尺化と合わせて安定感もアップ。

④ A・スコット

タイトリスト「917D2」+タイトリスト「プロV1x」

画像: ドライバーのロフトは9.5度、シャフトは三菱ケミカルTENSEI CKプロオレンジ70TX

ドライバーのロフトは9.5度、シャフトは三菱ケミカルTENSEI CKプロオレンジ70TX

画像: アイアンはタイトリスト680フォージド

アイアンはタイトリスト680フォージド

ナチュラルにつかまるスウィングのアダム。フックを防ぐために、つかまりを抑える大型ヘッドに低弾道設計のシャフトを装着。プロV1xのソリッド感もつかまりすぎないイメージに合う。

⑤ P・ミケルソン

キャロウェイ「ローグ サブゼロ」+キャロウェイ「クロムソフトx」

画像: ドライバーのロフトは9度、シャフトはプロジェクトX HZRDUS T1100

ドライバーのロフトは9度、シャフトはプロジェクトX HZRDUS T1100

画像: アイアンは、4IはキャロウェイEPIC PRO、5~7Iはキャロウェイ Xフォージド、8~PWはキャロウェイAPEX MB

アイアンは、4IはキャロウェイEPIC PRO、5~7Iはキャロウェイ Xフォージド、8~PWはキャロウェイAPEX MB

潰れやすいのに復元力が高い、軟らかくて初速が出るタイプのボールが好み。それをドライバーではアップライトにしつつ、ロフトを立てて、つかまりすぎない仕様にして高く打ち出している。

⑥ D・ジョンソン

テーラーメード「M3 460」+テーラーメイド「TP5x」

画像: ドライバーのロフトは10.5度、シャフトはフジクラ スピーダー661 EVOLUTION2.0ツアースペックX

ドライバーのロフトは10.5度、シャフトはフジクラ スピーダー661 EVOLUTION2.0ツアースペックX

画像: アイアンは、2Iはテーラーメイド ツアープリファードUDI、5~9Iはテーラーメイド ツアープリファードMB

アイアンは、2Iはテーラーメイド ツアープリファードUDI、5~9Iはテーラーメイド ツアープリファードMB

ハンドファーストで打つためロフト大きめ。ネック軸回り慣性モーメントが大きくなるウェート位置、走るシャフト、球離れの早いボールでつかまりを抑える

⑦ J・ローズ

テーラーメード「M3 440」+テーラーメイド「TP5」

画像: ドライバーのロフトは9度、シャフトは三菱ケミカルTENSEI CKプロオレンジ60TX

ドライバーのロフトは9度、シャフトは三菱ケミカルTENSEI CKプロオレンジ60TX

画像: アイアンは、4IはテーラーメイドP790、5~9IはテーラーメイドROSEプロト

アイアンは、4IはテーラーメイドP790、5~9IはテーラーメイドROSEプロト

スピンコントロール重視のボール選び。ドライバーも浅重心のウェート位置だが、小ぶりな「440」でホーゼル位置はアップライト。ロングアイアンの操作感に近づける意図が見える。

⑧ J・スピース

タイトリスト「915D2」+タイトリスト「プロV1x」

画像: ドライバーのロフトは9.5度、シャフトはツアーAD IZ 6X

ドライバーのロフトは9.5度、シャフトはツアーAD IZ 6X

画像: アイアンは4Iはタイトリスト718T-MB、5~9Iはタイトリスト718AP2

アイアンは4Iはタイトリスト718T-MB、5~9Iはタイトリスト718AP2

低スピン+高打ち出しを、ボール選びとシャフト選びで実現したいスピース。ホーゼルの調整機能でFWとUTはホーゼル調整でこだわりをみせているが、ドライバーはノーマル位置のまま使っている。915Dを長く使用する理由のひとつだろう。

⑨ T・ウッズ

テーラーメイド「M3」+ブリヂストン「ツアーB XS」

画像: ドライバーのロフトは8.5度、シャフトはMatrix Ozik TP6HDe

ドライバーのロフトは8.5度、シャフトはMatrix Ozik TP6HDe

画像: アイアンはTGRプロトタイプ

アイアンはTGRプロトタイプ

「ツアーB XS」のボールで、タイガーが理想とする芯のある食いつく打感を求めつつも、つかまりすぎとスピン量を抑えたいタイガー。

球離れの早さを抑えながら、つかまりすぎないウェート位置のM3ドライバーとの組み合わせ。

⑩ S・ガルシア

キャロウェイ「ローグ サブゼロ」+キャロウェイ「クロムソフトX」

画像: ドライバーのロフトは9度、シャフトは三菱ケミカルKUROKAGE SILVERDUALCORE TiNiプロト70TX

ドライバーのロフトは9度、シャフトは三菱ケミカルKUROKAGE SILVERDUALCORE TiNiプロト70TX

画像: アイアンは3・4IはキャロウェイApex Pro16、5~9IはキャロウェイApexMB18

アイアンは3・4IはキャロウェイApex Pro16、5~9IはキャロウェイApexMB18

強弾道を生む高初速ボールと、浅重心ヘッド+低スピン系シャフトの組み合わせ。右プッシュを防ぐために、ホーゼル調整をアップライトにしている。

⑪ R・マキロイ

テーラーメード「M3 460」+テーラーメード「TP5x」

画像: ドライバーのロフトは8.5度、シャフトは三菱ケミカルKUROKAGESILVER TiNiプロト70X

ドライバーのロフトは8.5度、シャフトは三菱ケミカルKUROKAGESILVER TiNiプロト70X

画像: アイアンは2IはテーラーメイドP790 UDI、3・4IはテーラーメイドP750ツアープロト、5~9IはテーラーメイドRORSプロト

アイアンは2IはテーラーメイドP790 UDI、3・4IはテーラーメイドP750ツアープロト、5~9IはテーラーメイドRORSプロト

ドローヒッターがライナーを打てる組み合わせ。ややオープンのホーゼル位置、浅重心のウェート位置、先端剛性の高いシャフト。ボールよりもスピン量を抑えられるタイプを選択

トッププロのドライバー選びは、直進性アップがトレンド

各メーカーが2機種ずつプロモデルを用意しているのは興味深いが、プロがそこから選んだボールに合わせるドライバー選びには、トレンドとして「直進性アップ」が見える。

余計なスピンを増やさないことと、打ち出し方向の安定が基本。

適正スピン量を確保するためのロフト選びと、それをインパクトで安定させるための挙動をシャフトとホーゼルなどの調整機能に求めているのだ。

月刊GD2018年5月号より

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