LONG DRIVE CHAMPIONSHIPことドラコン選手権は、週刊ゴルフダイジェストの企画として始まった競技を、20年前からゴルフダイジェストが正式な競技としてスタートさせました。アメリカでの世界大会は40年を超え、決勝は全米にて生放送されるほど注目・人気な大会です。
オープンディビジョン優勝はモーリス・アレン選手(Maurice Allen)
独特のリズムで、最長記録414ヤードをマーク!
ロングドライブの世界ランキング3位のモーリス・アレンは、ゴルフレーヴ(協賛社)の推薦により、日本大会決勝へ2度目の挑戦。モンスター級の飛距離の秘密を聞いてみると意外な答えが返ってきました。
「練習のときはいろいろ考えてやっていますが、いざ競技、とくにフルスウィングをするドラコン競技になると、必ず同じスウィングが再現できるわけではありません」
「日々の練習以外に、実はよくラウンドをするようにしています。ゴルフをすると、フルショットばかりではなく、寄せもあればハーフショットもあります」
「いろいろなシチュエーションに対応する力が養えるのです。ロングドライブ競技でも、風の質やティグランドの特徴、景色など様々ケースがあります。その対応力が競技で役立つのです」
クラブヘッドを一度、右足の前あたりまで引き、戻してから始動する独特スウィングについて……。
「あれはルーティンなんですが、テークバックで右足に全体重が乗っているかをチェックしているのです」
ウィメンズディビジョンは、斉藤かおり選手が3年ぶり7回目の復活優勝
最長記録は315ヤード!
「3年前に世界大会で6位だったんですけど、そのときに身長も体重も筋力もスピードも、まったく違うことに驚かせられました」
「ドラコンであっても、『ミート率とスピードを求めていかないと勝てない。若い子も出てくるし』と考えるようになったんです」
「私のスウィングは、しなりをぶつけるタイプですけど、そうなると体が動きすぎてしまい、回転にならなくなるクセがあるんです」
「コア、体幹を使った回転重視のスウィングに徐々に変えていこうと取り組んでいます。体幹を使った回転で、体の正面でボールをとらえスウィングです」
「上体は脱力していて、回転に伴って手やクラブが振られるイメージを持っています」
スーパーシニアディビジョンの優勝は堀田晃宏選手
最長記録は370ヤード。2年連続 2回目の日本一!
「スウィングのコツは、ミもフタもないですけど思いっきり振ることです。ポイントとしては、私はダウンでのタメがキツすぎて、ボールが右に行きやすいので、できるだけ早く右腕を伸ばしてタメをほどくようにしています」
「実はアマチュアの方もけっこうタメすぎていて、それが原因でダフったり、スライスしている人が多いんです」
「タメを早くほどくには、‟釣りのキャスト”。あの感じでトップから右腕を伸ばしてあげるといいですよ」
シニアディビジョンは近藤鉄也選手が初優勝!
最長記録は390ヤード、46歳で頂点に立ちました
「心がけているのは大きなハンマーで打つような感じです」
「筋力がある人のように『イチ、ニ』のリズムで打つのではなく、クラブをゆっくり大きく上げて、そこからドーンと下ろしてボールにぶつけ、強いインパクトを出すようにしています」
「体がそれほど大きくないので、体重を使って打ちに行くような感じです。アマチュアの方にも参考になるはずです」
「ただし、ダウンで頭の位置が突っ込み始めると当たらなくなるので、そこを気をつけています。みなさんもそこを注意してほしいですね」