アマチュアの悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決! 今回教えてもらうアマチュアは「大事なところでプッシュスライスが出てしまう」という安藤英機さん。先生は、週刊GD連載「Dr.クォンの反力打法」を実践指導する吉田洋一郎プロ。

プッシュスライスの原因! クラブの向きと下半身の動きがマッチしていない

画像: 「教わる人」 安藤秀機さん 32歳/ゴルフ歴13年 HC5

「教わる人」
安藤秀機さん
32歳/ゴルフ歴13年 HC5

安藤さんのドライバースウィングを見た吉田プロ。

「トップで、フェース面が空を向いている(シャットフェース)ですね。シャットに上げるタイプは、インパクトに向かって、フェースを閉じずに、開きながら下ろす必要があるので、ミスすると右に出やすい特徴がある。ここが原因です」

下半身を横回転させるとスライスが直る!

安藤 プレッシャーがかかる状況だと、大事なところで右にプッシュアウトすることが多いです。たまに、普段は出ないくらい大きなスライスになることもあるんです。

吉田 安藤さんは、ダウンスウィングで、下半身の伸び上がりをかなり意識しているようですが。

安藤 はい、今流行りの、「反力」を使って飛ばしたいと思っています。

吉田 なるほど。ですが、安藤さんの場合は、トップでフェースがシャットになるタイプなので、実は反力を利用する下半身の使い方と相性が悪いんです。トップでフェースがシャットということは、フェースを「開きながら」下ろしてきてスクェアになったところで、フェースの向きを維持しながら振り抜かないと、真っすぐ飛びません。

安藤 そうなんですか。

吉田 反力を使った打ち方は、逆に、開いたフェースを閉じながら下ろしてきて、インパクトで一気にヘッドを走らせるタイプに向いているんです。

画像: シャットに上げるタイプは「反力」を活かしにくい

シャットに上げるタイプは「反力」を活かしにくい

安藤 プッシュが出ないようにするには、どこを直せばいいんでしょう?

吉田 ですから、安藤さんのようなタイプは、もう少し下半身を横回転させる意識を持ったほうがいいです。切り返した瞬間に、左右のつま先を、一気に目標方向に回すような感じで回すと、体の回転でつかまえることができます。体を回せば回すほど、開いたフェースのままで強く振れるので、シャットに上げるタイプと相性がいいんです。

安藤 右肩がぐんと前に回る感じで、気持ちよく振り抜けます。フェード系のイメージが自然に出ますね。

ポイント①切り返しで両つま先を左に向ける

画像: ポイント①切り返しで両つま先を左に向ける

下半身を横回転させる感覚をつかむために、ダウンスウィングで足の向きそのものを目標方向に
回転させてみる。切り返しと同時に両つま先を回すと、タイミングよく横回転できる。

ポイント②右ひざを左ひざに寄せるイメージ

画像: ポイント②右ひざを左ひざに寄せるイメージ

「両つま先を左に向ける際、同時に、右ひざを左ひざに寄せていく意識があると、より確実に横回転できます」

「それによってフェースの向きと体の動きがマッチするので、ここ一番で、力が入って速く振ってもプッシュアウトやスライスが出にくくなります」(吉田プロ)

画像: 「教えた人」 吉田洋一郎プロ 本誌連載「Dr.クォンの反力打法」でおなじみ。D・レッドベターをはじめ、世界の名コーチのもとを訪れ、最新理論を直接吸収。探求・研究に余念がないスウィング構築のスペシャリスト。トータルゴルフフィットネスでレッスンを展開中

「教えた人」
吉田洋一郎プロ
本誌連載「Dr.クォンの反力打法」でおなじみ。D・レッドベターをはじめ、世界の名コーチのもとを訪れ、最新理論を直接吸収。探求・研究に余念がないスウィング構築のスペシャリスト。トータルゴルフフィットネスでレッスンを展開中

PHOTO/Yasuo Masuda、TEXT/Daisei Sugawara

週刊GD7月24日号より

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画像: golfdigest-play.jp
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