高速道路のノロノロ運転、エアコンの多用、ライトの消し忘れ…、夏場であってもクルマのバッテリーが上がってしまう危険性は高い。もしそうなってしまったら、エンジンをかけるどころかリモコンキーでドアロックを解除することさえできなくなる。そんな時に役立つのが、クルマのバッテリー同士をつないで救助するブースターケーブルだ。ただし、注意が必要だという使用方法を、モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏に聞いた。
ブースターケーブルを携帯しておこう。ただし、使用方法に注意!
バッテリーの上がったクルマを助けるためには、ブースターケーブルで他のクルマから電力を供給する。ヘッドライトやルームランプの消し忘れなど、故障ではないバッテリーあがりには、この方法が手っ取り早い。
このとき最も重要なのが、ケーブルをつなぐ方法です。絶対に間違えてはいけないのが電極のプラスとマイナス。救援されるクルマと救援するクルマ、2つのバッテリーのプラス同士、マイナス同士をブースターケーブルで接続する。これが基本。
プラスは赤、マイナスは黒のケーブルを使うのが通例ですが、ケーブルの中身はどちらも同じ。間違いを防ぐために色分けされています。
ここを間違えると大変なことになる。12Vとはいえショートさせてしまうと、一瞬で大電流が流れるため、バチっという音とともに火花が飛び散る。場所が悪ければ金属は溶け、可燃物に引火する可能性だってあります。
種類によっては微量な水素が放出されることもあるので、火花は要注意。
便利なブースターケーブル。プラス同士&マイナス同士以外にも、事故を防ぐ作法があります。手順を間違えないこと。
バッテリーをつなぐ手順を紹介
①電力不足のバッテリーのプラスに赤いケーブルを接続。
②救援車のプラスに赤いケーブルを接続。
③救援車のマイナスに黒いケーブルを接続。
④電力不足のバッテリーのマイナスに黒いケーブルを接続。
黒いケーブルをつなぐ時に火花が出ることがあるので、エンジンの金属部分やボディのビスなどに接続するのがベスト。
クルマの電気回路は、バッテリーのプラスから機器に電力を供給し、マイナスは戻り側となる。そのため、バッテリーのマイナス端子に直接ではなく、エンジンの金属部品に黒いケーブルを接続しても同じこと。
大切なのは手順です。
今はまさに夏のドライブシーズン。万一のときのために、ブースターケーブルを常備しておくと便利です!
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