いま、日本のプロコーチたちがこぞってお手本にしているスウィングの持ち主、トミー・フリートウッド。再現性の高いスウィングとともに、活躍の原動力となっているのが14本のクラブだ。
画像: イギリス出身の27歳。欧州ツアー屈指のショットメーカーで、昨年は2勝を挙げ欧州ツアーの賞金王に輝いた。全米オープン最終日に怒涛の追い上げを見せ、23位から2位に。いまもっともメジャー初優勝に近い男と言われている

イギリス出身の27歳。欧州ツアー屈指のショットメーカーで、昨年は2勝を挙げ欧州ツアーの賞金王に輝いた。全米オープン最終日に怒涛の追い上げを見せ、23位から2位に。いまもっともメジャー初優勝に近い男と言われている

全米オープン最終日、“7アンダー”の原動力になったアイアン

ナイキのクラブ事業撤退後も、契約フリーで、『ナイキVRプロブレード』アイアンを使い続けるフリートウッド。

「クラシカルなルックスでストレートに構えやすいのが好き。安心して振り抜けるし、ミスとナイスショットがはっきりわかるのもいい。自分のスウィングに合っているのがわかるから、替えたくないんだ」(フリートウッド)

ちょっとの傷も付けたくないくらい大事(ナイキVRプロブレード)

画像: 小さめヘッドでシャープに振れるアイアン。スコアラインの密度が高い「X3Xグルーブ」を採用したモデル。また、昔からクラシカルなマッスルが好みで、イメージと出球がシンクロする、打感がはっきりしたモデルを選択

小さめヘッドでシャープに振れるアイアン。スコアラインの密度が高い「X3Xグルーブ」を採用したモデル。また、昔からクラシカルなマッスルが好みで、イメージと出球がシンクロする、打感がはっきりしたモデルを選択

使い続けて6年以上経つが、溝の摩滅などで交換してきたヘッドのストックも残り1セットに。

画像: 芝の薄いライなどでリーディングエッジが小石で傷つきそうな場面では、ウェッジに替えるという気の使いよう

芝の薄いライなどでリーディングエッジが小石で傷つきそうな場面では、ウェッジに替えるという気の使いよう

「砂利とかでヘッドが傷つきそうな場面では、替えのきくウェッジでフェアウェイに戻すんだ」

4番アイアンだけは球が上がるポケキャビにしている(ナイキVRフォージド)

いろいろほかにも試しに打っているが、しっくりこないというフリートウッド。お気に入りのアイアンは、まだまだ手放せないようだ。

M3 460はトウヒットでも左に行かない安心感がある

ドライバーはツアーで人気の『M3 460』を選択。

「スピン量がちょうどいい感じで、弾道が凄く落ち着く。ホーゼル調整でフェースを少しオープンにして、ウェートをトウ寄り後方にセットしたら、トウヒットのミスが引っかけにならなくなった。もう一つのウェートはフェース寄りにしてバランスをとったら、すごく振りやすくなったよ」(フリートウッド)

フェースをオープンにし、ウェートをトウ寄り後方にセット

画像: 引っかけが出にくく、強い球が打てる重心位置(写真左)、フェース向きはホーゼル調整でややオープン

引っかけが出にくく、強い球が打てる重心位置(写真左)、フェース向きはホーゼル調整でややオープン

「短めの44.75インチドライバーを、さらに少し短めに持つ」のがフリートウッド流。コントロール性とシャープな振り抜きを重視しているのだろう。

2つの可動式ウェートは、1つがトウ寄り後方、もう1つはフェース寄りにセット。トウヒットでも直進性が落ちない設定にしている。

画像: フェースをオープンにし、ウェートをトウ寄り後方にセット

ツイストフェースは、打点ずれによる曲がり幅を軽減する機能を持つ。効果は抜群。

画像: LOWERポジションで8.5度を6.5度にして使っている

LOWERポジションで8.5度を6.5度にして使っている

ホーゼル調整でも表示ロフトの8.5度だとつかまりすぎてしまうので、LOWERのポジションで6.5度に立たすことでつかまりを弱める工夫をしている。

結果、昨年から今年にかけては米ツアーのトータルドライビングで1位を争い、平均飛距離も300ヤード越えを達成。

この『M3』も当分、“変えられない”だろう。

キャロウェイ マックダディフォージドは開閉がしやすい

ウェッジは、キャロウェイ『マックダディフォージド』を48度から4度刻みで4本、バッグに入れている。

「ウェッジはよく使うし、傷むのも早い。だからPWもアイアンのセットじゃなくて、交換しやすいウェッジのセットから選んだんだ」

画像: ソール幅広く開くも閉じるもやりやすい。ソール後方を削り落としてあるので、フェースの開き具合も調整しやすい。

ソール幅広く開くも閉じるもやりやすい。ソール後方を削り落としてあるので、フェースの開き具合も調整しやすい。

ウェッジ選びのポイントは、球の拾いやすさという。

「どんなライでもラクに上げられることが大切。『マックダディ』はソール、構えやすさとも申し分なし。すごく拾いやすい」

ナイキ ヴェイパーフライは高く上がって風に強いピンを狙えるFW

フェースからネックへとつながるラインがすっきりと構えやすいという『ヴェイパーフライ』の3W。フェースの打痕はセンターに集中。ミート率の高さを感じさせる。

ロフト17度の5番は高さで止めやすく、UTを入れる必要がないのもお気に入りポイントのようだ。

オデッセイ ホワイトホットプロ#3 開いて閉じてつかまって、転がりがいいパター

オデッセイのホワイトホットプロ#3。「ネックが視界を邪魔しないのでボールに集中しやすく、構えやすい」とフリートウッド。短いスラントネックはプレーヤーの意思を伝えやすい操作性の高いパターだ。

ハイブリッド(UT)を1本も入れない珍しいセッティング

画像: ハイブリッド(UT)を1本も入れない珍しいセッティング

PHOTO/Tadashi Anezaki
TEXT/Keiichi Togawa

月刊GD2018年10月号より

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