全米オープン最終日、“7アンダー”の原動力になったアイアン
ナイキのクラブ事業撤退後も、契約フリーで、『ナイキVRプロブレード』アイアンを使い続けるフリートウッド。
「クラシカルなルックスでストレートに構えやすいのが好き。安心して振り抜けるし、ミスとナイスショットがはっきりわかるのもいい。自分のスウィングに合っているのがわかるから、替えたくないんだ」(フリートウッド)
ちょっとの傷も付けたくないくらい大事(ナイキVRプロブレード)
使い続けて6年以上経つが、溝の摩滅などで交換してきたヘッドのストックも残り1セットに。
「砂利とかでヘッドが傷つきそうな場面では、替えのきくウェッジでフェアウェイに戻すんだ」
4番アイアンだけは球が上がるポケキャビにしている(ナイキVRフォージド)
いろいろほかにも試しに打っているが、しっくりこないというフリートウッド。お気に入りのアイアンは、まだまだ手放せないようだ。
M3 460はトウヒットでも左に行かない安心感がある
ドライバーはツアーで人気の『M3 460』を選択。
「スピン量がちょうどいい感じで、弾道が凄く落ち着く。ホーゼル調整でフェースを少しオープンにして、ウェートをトウ寄り後方にセットしたら、トウヒットのミスが引っかけにならなくなった。もう一つのウェートはフェース寄りにしてバランスをとったら、すごく振りやすくなったよ」(フリートウッド)
フェースをオープンにし、ウェートをトウ寄り後方にセット
「短めの44.75インチドライバーを、さらに少し短めに持つ」のがフリートウッド流。コントロール性とシャープな振り抜きを重視しているのだろう。
2つの可動式ウェートは、1つがトウ寄り後方、もう1つはフェース寄りにセット。トウヒットでも直進性が落ちない設定にしている。
ツイストフェースは、打点ずれによる曲がり幅を軽減する機能を持つ。効果は抜群。
ホーゼル調整でも表示ロフトの8.5度だとつかまりすぎてしまうので、LOWERのポジションで6.5度に立たすことでつかまりを弱める工夫をしている。
結果、昨年から今年にかけては米ツアーのトータルドライビングで1位を争い、平均飛距離も300ヤード越えを達成。
この『M3』も当分、“変えられない”だろう。
キャロウェイ マックダディフォージドは開閉がしやすい
ウェッジは、キャロウェイ『マックダディフォージド』を48度から4度刻みで4本、バッグに入れている。
「ウェッジはよく使うし、傷むのも早い。だからPWもアイアンのセットじゃなくて、交換しやすいウェッジのセットから選んだんだ」
ウェッジ選びのポイントは、球の拾いやすさという。
「どんなライでもラクに上げられることが大切。『マックダディ』はソール、構えやすさとも申し分なし。すごく拾いやすい」
ナイキ ヴェイパーフライは高く上がって風に強いピンを狙えるFW
フェースからネックへとつながるラインがすっきりと構えやすいという『ヴェイパーフライ』の3W。フェースの打痕はセンターに集中。ミート率の高さを感じさせる。
ロフト17度の5番は高さで止めやすく、UTを入れる必要がないのもお気に入りポイントのようだ。
オデッセイ ホワイトホットプロ#3 開いて閉じてつかまって、転がりがいいパター
オデッセイのホワイトホットプロ#3。「ネックが視界を邪魔しないのでボールに集中しやすく、構えやすい」とフリートウッド。短いスラントネックはプレーヤーの意思を伝えやすい操作性の高いパターだ。
ハイブリッド(UT)を1本も入れない珍しいセッティング
PHOTO/Tadashi Anezaki
TEXT/Keiichi Togawa
月刊GD2018年10月号より