ちょっとアッパーに打てるように構えよう
── 実際にランニングで打っていくときの基本となる番手を教えてください。
米田 ランニングアプローチで最初に覚えるべきは7番アイアンです。セットアップや打ち方の基本となります。基本の番手と言いましたが、7番の転がしをマスターするだけでもスコアメークがとても楽になります。
7番の転がしを覚えよう「軽いハンドファーストで構えます」
米田 打ち方のポイントは、インパクトの最下点を過ぎたあたりで打つということ。そのために重心は左右5対5にして、体の中心に軸を感じましょう。
最下点が体の中心になるよう、重心は左右5対5に構える
米田 左右5対5の体重で立つことで、ヘッド軌道の最下点をすぎたあたりで『ややアッパー軌道ぎみにボールをとらえる』ようになります。スピンがかかりすぎないので、転がりが安定するんです。
腕を使わず肩の回転で打とう
── スウィングの注意点を教えてください。
米田 まずアドレスでは、両足の土踏まずに均等に体重をかけて構えましょう。左右均等に乗せることで、不必要な体重移動がなくなり、インパクトのブレが軽減されます。右足体重だと切り返しから左に体が流れやすくなるので注意してください。
── テークバックはどうですか?
米田 トップや切り返しでリストコックは使わないこと。これで当たり方がグンと安定します。手首を固定しフェース面をキープしてください。肩の回転でスウィングするイメージです。
米田 インパクトではヘッドが低く入って低く抜けるイメージが大切です。肩の回転を使って打つことで、インパクト付近が低く長くなります。これにより強さのバラつきが少なくなるのです。
── 肩の回転を意識して振っていくわけですね。
米田 そうですね。あとはベルトのバックルが飛球線方向に向くように、体をしっかり使って打っていきましょう。腰の高さを変えずに回して打っていくといいですよ。7番アイアンの、この打ち方で5ヤードから30ヤードぐらいまで使えます。
米田プロの20ヤードランニングアプローチショット
ボール位置を応用すると、キャリーとランの比率が変えられる!
── 復習になりますが、7番アイアンのボール位置は左足かかとの前ですね。
米田 正解です。応用編として、基本のスウィングの形のままボール位置を変えることでキャリーとランの比率を変えられます。キャリーを出したいときは、基本位置よりもボール1個ぶん飛球線前方にセットします。反対にランを増やしたい場合は、ボール1個ぶん飛球線後方に置くのがポイントです。
米田 7番アイアンのランニングアプローチ。覚えてしまえば、グリーン周りがとってもカンタンになりますよ!
PHOTO/Kazuo Iwamura
月刊GD2018年10月号より
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