いまやラウンドに欠かせないグッズとなりつつある距離計測器。コース図付きのGPSタイプと、レーザーで正確な距離や高低差を計測できるタイプとでは、どちらを選べばいいのだろう。今野一哉プロと最新モデルをコースでテストしてきました。
画像: コースでテストしたのはご覧の最新11モデル

コースでテストしたのはご覧の最新11モデル

「GPSにはGPSの、レーザーにはレーザーの得意分野と苦手分野があるんです。使い手であるプレーヤーは、そこを把握した上で購入しないと決してやすくないお金を無駄にすることになりますよ」と今野プロ。

GPSとレーザー、それぞれのメリットとおすすめの使い方を教えてください!

画像: 【テスト・解説】 今野一哉プロ 18ゴルフ代表。5歳児がわかるわかりやすいレッスンが信条。明日のゴルフ界を担うジュニアの育成に力を注ぐ

【テスト・解説】
今野一哉プロ
18ゴルフ代表。5歳児がわかるわかりやすいレッスンが信条。明日のゴルフ界を担うジュニアの育成に力を注ぐ

アベレージゴルファーには"GPS"、上級者は"レーザー"がおすすめ

―― アベレージゴルファーにおすすめなのはずばりどちらでしょう?

今野 コースにはプレーヤーの距離感を狂わせたり、ミスを誘う設計家の罠が仕掛けられています。初めてのコースをラウンドすることが多く、設計家の罠を見抜く力が備わっていないビギナーやアベレージゴルファーは、全体を俯瞰で見ることがきる、"GPS"の詳細なコース情報が助けになってくれます。

画像: ティショットが左のラフへ。せり出した木でピンが見えなくても、GPSなら問題なし。グリーン周囲の状況もわかるのでレイアップするのも安心。ピンだけでなくバンカーや池までの距離が把握できるのはGPSならでは

ティショットが左のラフへ。せり出した木でピンが見えなくても、GPSなら問題なし。グリーン周囲の状況もわかるのでレイアップするのも安心。ピンだけでなくバンカーや池までの距離が把握できるのはGPSならでは

―― では上級者にはレーザータイプの距離計測器のほうがおすすめでしょうか?

今野 はい。メンバーになっているコースをラウンドする機会が多い人や、競技に挑戦するような上級者はコースもわかっているし、設計家の仕掛けにハマることも少ないはず。スコアに直結するグリーンを狙うときや、アプローチの際に正確な距離を知るには、レーザーに軍配があがります。

画像: ピンに近づくほど自分の目で状況を把握できるようになりGPSのメリットは減っていく。最後の寄せで頼りになるのはレーザータイプの正確な距離

ピンに近づくほど自分の目で状況を把握できるようになりGPSのメリットは減っていく。最後の寄せで頼りになるのはレーザータイプの正確な距離

今野 距離計測器の優れている点は、目標物までの距離を測れるだけでなく、使い方によって、自分の技量も測れることなんです。打った後に計測して自分の距離感とのズレを確認したり、ミスによってどれくらい距離が変わるのかを知ることができます。上手に使えばゴルフの上達にも役立ちます。

それでは、テスト結果を発表!

画像: それでは、テスト結果を発表!

GPSの長所
・自分の現在地を確認できる
・コースの全体図やハザードも確認できる

GPSの短所
・コース改修やピンの位置などで誤差が生じる可能性がある

EAGLE VISION-NEXT-(朝日ゴルフ)

OBや1ペナゾーンも表示

画像1: OBや1ペナゾーンも表示

「ピンまで残り80Y、手前70Y、ピン奥95Yと3種類の距離表示が出るのは◎。グリーンを外さない番手が想像できます」(今野)

画像2: OBや1ペナゾーンも表示

EAGLE VISION-NEXT-
定価2万4000円
高低差自動表示あり
防水加工で雨の日でも使用可能
公式ホームページはこちら

ゴルフナビ YGN6200(ユピテル)

2018年8月発売の多機能モデル

画像1: 2018年8月発売の多機能モデル

「その時々で知りたい情報を簡単に知ることができます。ゴルフが上手くても、機械の扱いが苦手な人もたくさんいますからね」

画像2: 2018年8月発売の多機能モデル

ゴルフナビ YGN6200
オープン価格(実勢価格2万円)
現在地・レイアップゾーンなど5項目を自動表示
公式ホームページはこちら

ADVANCE 2FW(Shot Navi)

林からのリカバリーにも役立つ

画像1: 林からのリカバリーにも役立つ

打ちたい方向へ機械を向けると、その先のフェアウェイとグリーンまでの距離を表示。「ラフや林からのショットなどピンチに力を発揮します」

画像2: 林からのリカバリーにも役立つ

ADVANCE 2FW
定価2万4000円
高視認性のLCDディスプレイを採用し光に強い
公式ホームページはこちら

プロトレック スマートWSD-F20(カシオ)

プレー当日のピンポジションを表示

画像1: プレー当日のピンポジションを表示

「当日のピンポジションがわかるのはとても便利。機能性の高さを感じます。コースナビは腕時計型がいいという人にはお勧めです」

画像2: プレー当日のピンポジションを表示

プロトレックスマート WSD-F20
定価5万1000円
ゴルフアプリの使用でスマホと情報共有
公式ホームページはこちら

ザ・ゴルフウォッチプレミアム(グリーンオン)

装着していることが気にならない"極薄"モデル

画像1: 装着していることが気にならない"極薄"モデル

「表示画面は情報が最小限に絞られシンプル。装着の違和感を理由に時計をするのを嫌う人がいますが、そんな人にもお勧めです」

画像2: 装着していることが気にならない"極薄"モデル

ザ・ゴルフウォッチプレミアム
定価2万5000円
アプリと連動しスマホと情報共有
本体は厚さ11.3mm
公式ホームページはこちら

画像3: 装着していることが気にならない"極薄"モデル

Laser Sniper X1(Shot Navi)

レーザーの長所
・精度の高さ
・高低差も瞬時に計測・表示

レーザーの短所
・林越えや丘越えなどスタイミーになる状況に弱い

レーザーではコスパ抜群!

画像1: レーザーではコスパ抜群!

「レーザーでこの価格は非常にいいと思います。ピントが合ったときの振動通知など、これからレーザーを使おうという方にお勧めです」

画像2: レーザーではコスパ抜群!

Laser Sniper X1
重さ:184g 定価1万9800円
最大計測距離約500Y
高低差ON/OFF切り替え機能付
公式ホームページはこちら

COOLSHOT PRO STABILIZED

レンズ内の見やすさはピカイチ

画像1: レンズ内の見やすさはピカイチ

「測定の早さもさることながら、何と言ってもレンズ内の見やすさ、明るさはダントツ。さすがはカメラでも有名なメーカーです」

画像2: レンズ内の見やすさはピカイチ

COOLSHOT PRO STABILIZED
重さ:200g 定価4万5000円
最大計測距離1300Y
手ブレ補正機能
測定表示約0.5秒
公式ホームページはこちら

ピンシーカー プロ X2 ジョルト(ブッシュネル)

プロも愛用者多数の本格派!

画像1: プロも愛用者多数の本格派!

「赤色表示での見やすさに加えて、打ち上げ、打ち下ろしでも自動計算で実際の『打つべき距離』を即座に出してくれます」

画像2: プロも愛用者多数の本格派!

ピンシーカー プロ X2 ジョルト
重さ:227g 定価6万3000円
最大計測距離1300Y
勾配自動感知・完全防水
公式ホームページはこちら

Range Finder(Volvik)

2018年9月発売の新モデル!

画像1: 2018年9月発売の新モデル!

モードボタンを2秒間押し続けると3カ所の照準候補を表示。「距離を測り、次にどの場所を狙うかに、よりフォーカスしたモデルですね」

画像2: 2018年9月発売の新モデル!

Range Finder
定価3万7000円
切り替え機能付き高低差表示
照準完了のバイブレーション通知
公式ホームページはこちら

AGF-Laser 1(ユピテル)

手ブレ防止のピンサーチ機能

画像1: 手ブレ防止のピンサーチ機能

「ピン計測と距離表示に特化したシンプルなモデル。4つの関連情報で次のショットの番手選びの精度をより高めることが可能です」

画像2: 手ブレ防止のピンサーチ機能

AGF-Laser 1
オープン価格(実勢価格2万5000円)
目標物まで「直線」「水平」「距離」「角度」4段階の距離表示
公式ホームページはこちら

GPSとレーザー、どちらの機能も欲しい‼方にはこちら

アプローチZ80(ガーミン)

レーザーなのにマップも搭載

画像1: レーザーなのにマップも搭載

画面右に距離、左にコースマップを表示

「これはもう最強です。レーザー距離計測に加え、ホールのレイアウト情報が見られることにより、情報の精度が高まることは間違いありません。あとはこの"全部入り"のギアの値段を高いと思うか、安いと思うか、ですね」

画像2: レーザーなのにマップも搭載

アプローチZ80
定価6万8334円
PGS機能内蔵
公式ホームページはこちら

週刊GD2018年9月11日号より

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