フェアウェイキープ率1位の正確なドライバーショットを武器に、賞金ランキングでも16位と上位につける稲森佑貴。曲がらないスウィングのポイントをプロコーチ・井上透が分析。

稲森佑貴
1994年生まれ。鹿児島城西高校出身。身長169センチ。2015年から17年まで連続してフェアウェイキープ率1位。なかでも16年の71.66%は同部門の歴代1位。今季もフェアウェイキープ率76.52%で1位、パーオン率は3位。(9月18日時点)

インパクトゾーンで手元が体に近い「曲がらないポイントです」by井上透

注目したいのは、ダウンからフォローにかけて腕が体の近くを通過するところ。これは曲がらない選手の特徴で、この動きが稲森選手の方向性を支えていると考えられます。

腕が体の近くをに通ると、わきが締まり、フェースの戻り(ターン)が強くなりやすいのですが、稲森選手は左ひじを曲げたまま、振り抜いていくことで腕のローテーションを抑えています。

これはフェースを長く目標に向けるための動作で、ここにも曲がらない秘訣がありそうです。

ダウンスウィングで前傾角度が崩れ、伸び上がりの動作が見える稲森選手は、方向性のよい選手には珍しいタイプといえます。

テークバックでクラブを外に上げていますが、これはクラブを立てる感覚でスウィングしたい意思の表れでしょう。スウィング中、常に手元よりもヘッドが外を通り、常に右手が左手の上にある。これによって、無駄なフェースの開閉を防ぎ、方向性を高めているのです。

「手先に頼らず体で振る」のお手本スウィング

【解説】井上透
プロコーチ。東京大学ゴルフ部監督。日本におけるプロコーチの草分け的存在。現在は成田美寿々、穴井詩、川岸史果らのコーチを務める

画像: 「手先に頼らず体で振る」のお手本スウィング

週刊GD2018年9月18日号より

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