今シーズン、サイバーエージェントレディスで初優勝を飾り、マンシングウェアレディースで2位など、早くもツアーの中心選手として活躍している新垣比菜。黄金世代のひとり、彼女のセッティングは?
考えるのは“いかに楽に振れるか”
クラブセッティングの基準は“やさしさ”を重視していること。ドライバーとフェアウェイウッド、アイアンとすべてゼクシオで、楽にボールが上がるクラブを使用している。ただし、構えたときのフィーリングは自身の感覚を大事にしている。
「ターゲットに対してスクェアに構えやすく弾道がイメージしやすいクラブが好みです」(新垣)
ゼクシオXの8.5度。上がりやすいヘッドでロフトは立たせる、スピンの少ない強い弾道を楽に打つ工夫
アイアンはショットイメージ重視のフォージドモデル
プロとしては当たり前のこだわりだが、新垣のクラブへ求めるものはいたってシンプル。クラブのオーダーに関しても細かく指示することは少ない。ただし、アイアンは「やさしさ」に加えて、もうひとつこだわりがある。
風の強い沖縄で育ったプレーヤーらしく、アイアンはパンチショット気味に打ったり、ハーフショットでコントロールしていく。ボールを運ぶフィーリングを大切にしていて、操作しやすいゼクシオのフォージドアイアンを使う。
アイアン感覚で狙い打てるゼクシオX 4UT
ドライバー同様に、上がりやすくてキャリーが出るフェアウェイウッド
グリーン周りは、52度と56度のクリーブランドRTX-3ウェッジで対応
直線的に狙いやすく、球足の伸びる「角マレット」型パター
超感覚派の新垣が、「無駄を徹底的に取り除いた」という現時点のクラブたち。今後の課題はドライバーの飛距離アップ。現在のドライビングディスタンスは平均242ヤード。そこについても彼女なりの効率の高い方法を選んでいくに違いない。
“やさしさ”‟フィーリング”を重視した14本
PHOTO/Shinji Osawa
週刊GD2018年10月9日号より