
L字型のアルミ製クランプ。2つでワンセット

【解説】今野一哉プロ
千葉出身。ツアー挑戦後、アマチュアレッスンに専念。ギアにも精通。ボウタイスタイルがトレードマーク。36歳
クランプセットを事前に預かって、効果的な使い方を研究してきたという今野プロ。
2つのクランプを使って、ストロークのクセを知る
今野 アルミクランプを使った練習をする前に、まず大事なことは「自分のクセを知る」ということ。よく引っかけるアウトサイドイン軌道、押し出してしまうインサイドアウト軌道。アマチュアの大半は大きく2つの傾向に分けられます。練習方法が変わってきますから、自分はどっちの傾向が強いのか、入念にチェックしてみましょう。
①2つのクランプをヘッド幅にセット(ストロークした際にぎりぎり当たらない位の幅が理想)
②2つのクランプの真ん中にボールを置いて、実際にストローク
今野 テークバックの始動で外側のクランプをこすった。ダウンスウィングでトウがクランプに引っかかった。ボールを打った後にフォロースルーで手前側のクランプをこすった。こういう人はアウトサイドイン軌道の傾向です。プレー中もカップの左に外すケースが多いのではないでしょうか。
【クセパターン①】アウトサイドイン軌道

(上)ダウンスウィングで外側のクランプに当たる(下)フォローでパターのヒールが手前のクランプをこする
今野 ダウンスウィングでヒールが手前のクランプに引っかかった。打った後にフォロースルーで外側のクランプをこすった。こういう人はインサイドアウト軌道の傾向が強いといえます。右に押し出すミスが増えます。それを嫌って結果引っかけるというミスも出ます。
【クセパターン②】インサイドアウト軌道

(上)ダウンスウィングで手前のクランプにヒールが引っかかる (下)フォローで外側のクランプをこする
クランプの置き方で、ストロークのクセは矯正できる
今野 クランプのセットする位置を工夫し、これらのクセを改善する練習方法をお教えしましょう。
アウトサイドインのクセを直す
①テークバックサイド外側&フォローサイド手前の斜め置き
②ヒール部分に沿って2連結置き
今野 アウトサイドイン軌道の人はクランプをテークバックサイドは外側、フォローサイドは手前にセットします。クセが強い人は、この置き方だとまったくストロークできないかもしれません、そういう人は、写真のようにヒール側に2つ並べてストロークするのも効果があります。

テークバックは外側、フォローは手前側にクランプを斜めにセット

やりにくい場合はクランプを手前に2つ並べてもいい。外に上がると、クランプから離れていくので、見た目にわかりやすい

クランプは構えに対して平行にセットするのがポイント
インサイドアウトのクセを直す
テークバックサイドは手前にフォローサイドは外側に斜め配置
今野 インサイドアウト軌道のクセは、クラブを手前に引いて、外方向に押し出す動きを抑えたい。それにはテークバック側は手前に、フォロー側は外側になるようクランプを斜めにセットします。初めはぶつからない軌道をなぞるように何度か素振りしてからストロークすると感覚がつかめると思います。

テークバックサイドは手前側に、フォローサイドは外側にクランプをセット
クランプを使うとアドレスも良くなる
メリット① 構えとボール位置が常に揃うようになる
今野 パットでいちばん大切なボールポジション。アルミクランプを使った練習で軌道を整えていくと、ボール位置も常に正しくセットできるようになります。


(左)ボールが近いとアウトサイドインになりやすい
(右)遠いとインサイドアウトになりやすい
メリット② 肩回転でストロークできるようになる
今野 手を使ったストロークでは軌道は安定しません。自分のクセを矯正していくと、自然と肩回転が身についてきます。イイこと尽くしですね。

プレー前の練習グリーンでは、コレをやろう!
今野 実際にカップインさせるには、軌道が整っていてもラインどりがズレていると、いくら真っすぐ打っても入りません。
今野 スタート前にコースで練習するときは、クランプを使って読んだラインの確認をするのがおすすめです。自分が読んだライン方向に2つのクランプを合わせ(下写真)、その上からボールを転がすだけ。カップインすればそれは正しいラインだということです。
クランプを使ったラインを読む方法

読んだラインに対して、クランプを写真のように2つ並べ、その上にボールをセット。

ボールを転がし、読んだライン上を転がってカップインするかを確認。

カップインすれば読んだラインは正解。そのラインからずらさないよう、クランプをパター幅に広げる

クランプを回転させてそのまま広げていく

パター幅まで広げたら、その状態でパット練習に入ろう。方向はばっちりなので、あとは軌道のみ!
さらに、インパクトでのフェース向きも確認できる
今野 ボールを挟むようにクランプを上下にセットします。そのまま打ってクランプが「ハの字」に均等に開けばスクェアに当たっている証拠。距離は1~2メートルで十分です。



フェースがスクェアにインパクトできていると、クランプは“ハの字”に開く

フェースが開いた状態でインパクトすると、ヒール側のクランプに先に当たる

フェースが被ってインパクト。トウが先にあたり、外側のクランプが大きくズレる
今野 さまざまなパッティング練習ができるアルミクランプ。場所を取らないので家の中はもちろん、持ち運びも楽なのでラウンド前の練習グリーンで使うのもおススメめです。楽しい練習でパット名人を目指しましょう!
PHOTO/Hiroaki Arihara、THANKS/東名カントリークラブ