日本オープンでツアー初優勝を挙げた稲森佑貴。自身のドライバーショットについて「フェアウェイの目標へ正確に飛ばすには、安定したスウィング軌道とフェース面の管理」と明快な考えを持っている。それを実現するために、いつもコースで意識していることとは───。

稲森佑貴
いなもりゆうき。1994年、鹿児島県生まれ。2015年から3年連続フェアウェイキープ率でナンバー1。今季も現時点(10/10)で75.07%で断トツの1位。難コース(横浜CC)セッティングの日本オープン2018で見事ツアー初優勝。

スウィング軌道は「左肩が支点」。ヘッドの動きが安定する

稲森 スウィング軌道とフェース面の向きが安定すれば、インパクトの打点が揃うので、ショットは自ずと安定すると思っています。

稲森 まず大事なのが、ヘッドの通り道、スウィング軌道です。ボクは左肩を支点にして腕を振る意識でスウィングしています。そうすることで、上体の突っ込む動きが防げて、スウィング軌道が安定するのです。

腕を振る支点はココ!

画像: 腕を振る支点はココ!
画像: 「左肩が突っ込むと曲がります。左肩を支点にズレないように意識しています」

「左肩が突っ込むと曲がります。左肩を支点にズレないように意識しています」

稲森 トップから打ちに行ってしまうと、左肩が目標に突っ込む悪い癖が出始めます。コスリ球になって飛距離が出ないうえ方向性も悪くなります。左肩を支点にして振ると上体の突っ込みがなくなります。軌道が安定して、正確にインパクトできるようになります。

「右手のひらはフェースの向き」利き手の感覚でフェース面管理

稲森 左肩支点と同じように大事にしているのが、利き手の感覚を活かすこと。ボクは右手が利き手なので、右手のひらでフェース面を感じてコントロールしています。利き手は感覚が鋭いのでフェースの向きを感じやすい、コントロールもしやすいと思っています。

画像: 「右手のひらの向きをセンサーにします」

「右手のひらの向きをセンサーにします」

画像: 「右手のひらをフェース面と思ってグリップ」

「右手のひらをフェース面と思ってグリップ」

画像: 「右手のひら=ラケットのフェース面。こういうことです」

「右手のひら=ラケットのフェース面。こういうことです」

稲森 フェースの向きと利き手である右のひらを合わせてグリップ。ちょうど、この卓球のラケットの面がフェースの向きです。それを感じながらスウィングします。右手のひらがスクェアになっていれば、フェースの向きもスクェアでジャストミートできるという考えで振っています。仮に、左手が利き手であれば、左手の甲の向きをフェース面に合わせればいいと思います。

右手のひらの向きがスクェアならばフェースもスクェアと考える

画像: 「右手のひらが右を向けばフェースも開いて当たる」

「右手のひらが右を向けばフェースも開いて当たる」

画像: 「右手がかぶればフェースの向きもかぶります」

「右手がかぶればフェースの向きもかぶります」

画像: 「右手がひらがスクェアならフェースの向きもスクェア」

「右手がひらがスクェアならフェースの向きもスクェア」

稲森 ヘッド軌道とフェース面の管理が安定してくれば、ヘッドとボールの当たり方が揃ってきます。ボクの場合は、ほんの少しヒール寄りで打つようにしています。シャフトから遠いトウで打つよりもインパクトのヘッドのブレが小さいので、そのぶん正確性も増すと感じているからです。

画像: 「正確性重視で、少しヒールで打っています」

「正確性重視で、少しヒールで打っています」

フェアウェイキープ率圧倒的1位の75%【稲森のドライバースウィング】

画像: 使用ドライバーは『スリクソンZ585(ロフト10度)』(2018年時点)

使用ドライバーは『スリクソンZ585(ロフト10度)』(2018年時点)

週刊GD2018年5月22日号より

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