リーダーズ選手権、初出場初優勝の福井浩之さん。 いざ佐世保へ!
【福井浩之さん】
56歳 伊藤忠商事株式会社勤務
高校時代はソフトボール部のピッチャーとして国体出場。20歳で 父親に誘われ練習場デビュー、27歳から5か国、22年間の海外勤務中にゴルフを趣味として、各企業の駐在員や現地のトップアマとも親交を深める。2017年インドより帰国、GDリーダーズ選手権に初挑戦。横浜CCと富士小山GCの本年度クラブチャンピオン
試合前夜、佐世保の街で。「冷静にプレーしたい」
試合前夜、長崎県佐世保市内の鮨屋で、大会への意気込みついての想いを聞きました。
── 会場の地、佐世保に着いての心境はいかがですか?
福井さん(以下敬称略) 夕刻佐世保に着いたので、日暮れ前に練習グリーンで5分間だけパット練習をしました。その時はじめてグリーンが手ごわいことが分かり、同伴者のプロに迷惑かけないよう祈りながら、一晩、心の準備をしていました。(笑)
── では、会場の佐世保カントリー倶楽部の印象は?
福井 佐世保カントリー倶楽部は、「東の井上誠一、西の上田治」と言われる上田治設計の日本の名門らしい風格です。林の間からときおり見える佐世保市街の景色がとても良いのですが、グリーンは12フィートのスピードでとても速いです。グリーン含めてコースのコンディションは素晴らしいです。これまで、プロとのラウンド経験は何度かありますが、ツアー参加は初体験です。
福井 意気込みというよりも…、実は、リーダーズ選手権の予選会場に紫CCすみれコースが入っているのを誌面で知って出ようとしたのがキッカケでした。紫CCは、会社の実業団対抗の社内予選会の会場でして、そのコースを競技の場で回っておきたいというのが本音でした。そこから、あれよあれよと決勝大会に進み、決勝でも勝ってしまい、気づけばココにいるという気持ちです。緊張もしていますが、感謝の気持ちのほうが大きいです。明日は冷静にプレーしたいですね。
本番を前に、「感謝の気持ちです」と語った福井さん。お店で佐世保CCの話しをしていると、同コースの理事にお会いする偶然などもありながら、お酒もほどほどにホテルへ帰っていった。
佐世保シニアオープン会場は上田治設計の佐世保カントリー倶楽部
試合初日、牛山正則プロ、リー・ヨンギプロと回った福井さん。初日の成績は81で73位タイ。2日目は池内信治プロ、上出裕也プロが同組だった。最終日は78でラウンドし、69位まで順位を上げて大会を終えた。優勝は15アンダーで金鐘徳プロ。試合中、福井さんにはあえて声を掛けることを控え、最終日ホールアウト後に、2日間の感想を聞いた。
結果は69位タイ。「つねにパターの芯で打てることの大切さ、痛感しました」
── お疲れさまでした。2日間に渡るプロトーナメントはいかがでしたか?
福井 試合前夜にも言いましたが、このような機会を頂くことができたGDリーダーズ選手権に参加して本当に良かったです。ありがとうございました。試合では、プロの方は仕事として賞金を稼ぎに来ている中でのラウンドです。そこでの緊張感は、これまで経験したプロアマ大会などとは次元がまったく違いました。
── 何か得るものはありましたか?
福井 簡単にはボギーを打たないプロと、簡単にダボを打つ自分との差が際立ち、また、いかに自分がパターの芯で打てていないのか、これもプロとの圧倒的な差を痛感しました。12フィートという高速グリーンになればなるほど、パターの芯で打てる技術が大切なのだとわかりました。ただ、最後のハーフは36で回れて、尾崎健夫プロと最終スコアが同じだったことが嬉しかったです。来年、またここに戻ってこれるように2019年の ゴルフダイジェスト リーダーズ選手権にも参加させて頂きます!
最後に、来年のリーダーズ選手権に参加しようというゴルファーの参考までに、福井さんの日々の練習について聞いてみました。
福井 去年、インドから日本に本帰国が決まった時の家探しは、練習場と通いやすいジムを最優先に探しました(笑)。今は、週3回の練習とジム通いを日課の目標にしています。なかなか守れませんが(笑)。といっても練習は1回20分50球程度です。テーマを決めてサラッと練習して、向かいのジムで軽くフィットネスをルーティンに『やりすぎず、空けすぎず』を心掛けてます。
シニアツアー「佐世保シニアオープン」の出場選手や成績は、大会公式ホームページでご覧いただけます。
【マイナビABC選手権マンデートーナメントでは?】
福井さんはGDリーダーズ選手権の優勝ボーナスとして権利を得た、男子ツアーのマンデートーナメントにも出場(10/22 ABCゴルフ倶楽部)。結果は80人中58位タイ。それでも男子ツアーのセッティングの中で5オーバーと健闘。「佐世保での経験が活きました」と語った。