今回は2018年秋の新作ドライバー9モデルを藤原慶昌プロ、小暮博則プロが、それぞれアマチュアの気持ちになって打ち比べ。藤原プロはヘッドスピード40m/s、小暮プロは44m/sで打ってもらった。プロが使って飛ぶドライバーが、アマチュアにも合うとは限らない。大事なのは、自分が使って飛ぶかどうかですからね。

試打したのはこの2人プロ

画像: 小暮博則プロ(ヘッドスピード44m/s役) 誰でも簡単にマスターできる「1軸論」を提唱。クラブにも詳しいパーフェクトゴルフアカデミー主宰。今回はヘッドスピード44m/sで試打してもらった

小暮博則プロ(ヘッドスピード44m/s役)
誰でも簡単にマスターできる「1軸論」を提唱。クラブにも詳しいパーフェクトゴルフアカデミー主宰。今回はヘッドスピード44m/sで試打してもらった

画像: 藤原慶昌プロ(ヘッドスピード40m/s役) ジュニアゴルファーを中心にやさしく、わかりやすい指導が評判。今回はヘッドスピード40m/sになりきって、アマチュアの気持ちで試打してもらった

藤原慶昌プロ(ヘッドスピード40m/s役)
ジュニアゴルファーを中心にやさしく、わかりやすい指導が評判。今回はヘッドスピード40m/sになりきって、アマチュアの気持ちで試打してもらった

2018モデルからみつけた「3つの」つかまり性能。つかまらないドライバーでは飛ばせない

画像: 藤原プロ(左)、小暮プロ(右)がアマチュアの気持ちになって新作ドライバーを試打研究

藤原プロ(左)、小暮プロ(右)がアマチュアの気持ちになって新作ドライバーを試打研究

小暮 ヘッド体積が小さめのモデルか、投影面積が小さく見えるドライバーは、重心距離が短く、ヘッドターンがしやすいです。

藤原 だから自分が思うようにフェース面をコントロールしてドロー、フェードが打ち分けられます。もちろんそういったドライバーはボールをつかまえることもできます。

小暮 これがひとつめの「つかまりのよさ」になります。

藤原 「TS3」、「RS F」、「TW747 455」がこのコンセプトを持つ仲間になります。

小暮 とくに「TS3」は、打ちやすくなっていて、右にいかないやさしさがあるのに、ヒールが出ていて左にもいきにくくなっています。高さの打ち分けも容易になりました。

画像: 「TS2」「TS3」の弾きの良さに驚かされたという小暮プロ

「TS2」「TS3」の弾きの良さに驚かされたという小暮プロ

藤原 そして2つめの「つかまりのよさ」は、完全に右に曲がる球、スライス、プッシュアウトの防止です。

小暮 「Mグローレ」はライ角がアップライトで、9番アイアンを構えているような安心感がいい。やさしいだけのドライバーかな? と思ったら、飛距離性能もちゃんとある。

藤原 色の効果もありますが、ヘッドが大きく見えます。打ち出しも高く、シャフトとのマッチングがいいですね。「インプレスUD+2」はわずかにオフセットでいかにもスライス防止の感じがしますが、ヘッドが返りすぎる感じもなく、吹き上がりもありませんでした。

画像: 「Mグローレ」はクラブ全体で飛距離を生んでいる印象でしたと語った藤原プロ

「Mグローレ」はクラブ全体で飛距離を生んでいる印象でしたと語った藤原プロ

小暮 3つめの「つかまりのよさ」は、大きく見えるヘッドでも、ボールが逃げることなく、ちゃんとつかまえられることです。

藤原 かつての大型ヘッドはフェースの返りが遅く、インパクトでフェースが開いてしまうことが多かった。それを防ぐためにフックフェースになっていました。今はどれもストレートフェースで「いい顔」をしています。「TW747 460」なんか高弾道のイメージがよく出ています。

小暮 重心深度が深くなったこと、クラウンがカーボン製になったことで、ヘッドの各パーツが軽量化し、内部構造でいろいろ調整が可能になったのが大きいでしょう。「ローグスピードスター」はつかまりがいいにもかかわらず、つかまりすぎないので、プロもアマチュアも使うことができます。

藤原 ストレートフェースでもすっぽ抜けることがなく、ボールをとらえている感じがちゃんとしています。

上級者が好む「つかまり」は、ボールをグッととらえてコントロールできる

プロ、上級者はフェース面のコントロールがしやすく、自分の技術でボールをつかまえていける。フェース面の操作ができないと、フェースは開きやすくなる。

2018年モデル/該当ドライバー タイトリストTS3/プロギアRS F/本間TW747 455

画像: 左から)タイトリストTS3/プロギアRS F/本間TW747 455

左から)タイトリストTS3/プロギアRS F/本間TW747 455

スライスを防ぐ「つかまり」。アウトサイドインに振っても右に曲がらない

アウトサイトインのカット軌道でスウィングしても、ボールにはストレート、もしくはドロー回転がかかる。右曲がりの打球に悩む人にはぴったりの機能。

2018年モデル/該当ドライバー インプレスUD+2/テーラーメイドMグローレ

画像: 左から)インプレスUD+2/テーラーメイドMグローレ

左から)インプレスUD+2/テーラーメイドMグローレ

つかまるけど、つかまりすぎない。大きく見えるヘッドでもストレートフェース

重心が深いためボールが上がりやすく、いきなり右に飛び出すことはない。見た目が美しく、内部構造によって工夫が施されている。

2018年モデル/該当ドライバー プロギアRS/ローグ スピードスター/本間TW747 460/タイトリストTS2

画像: 左上から時計まわりに)プロギアRS/ローグスピードスター/本間TW747 460/タイトリストTS2

左上から時計まわりに)プロギアRS/ローグスピードスター/本間TW747 460/タイトリストTS2

【2018秋の新作ドライバー特集】もぜひご覧ください!

画像: golfdigest-play.jp
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週刊GD2018年10月30日号より

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