試打したのはこの2人プロ
2018モデルからみつけた「3つの」つかまり性能。つかまらないドライバーでは飛ばせない
小暮 ヘッド体積が小さめのモデルか、投影面積が小さく見えるドライバーは、重心距離が短く、ヘッドターンがしやすいです。
藤原 だから自分が思うようにフェース面をコントロールしてドロー、フェードが打ち分けられます。もちろんそういったドライバーはボールをつかまえることもできます。
小暮 これがひとつめの「つかまりのよさ」になります。
藤原 「TS3」、「RS F」、「TW747 455」がこのコンセプトを持つ仲間になります。
小暮 とくに「TS3」は、打ちやすくなっていて、右にいかないやさしさがあるのに、ヒールが出ていて左にもいきにくくなっています。高さの打ち分けも容易になりました。
藤原 そして2つめの「つかまりのよさ」は、完全に右に曲がる球、スライス、プッシュアウトの防止です。
小暮 「Mグローレ」はライ角がアップライトで、9番アイアンを構えているような安心感がいい。やさしいだけのドライバーかな? と思ったら、飛距離性能もちゃんとある。
藤原 色の効果もありますが、ヘッドが大きく見えます。打ち出しも高く、シャフトとのマッチングがいいですね。「インプレスUD+2」はわずかにオフセットでいかにもスライス防止の感じがしますが、ヘッドが返りすぎる感じもなく、吹き上がりもありませんでした。
小暮 3つめの「つかまりのよさ」は、大きく見えるヘッドでも、ボールが逃げることなく、ちゃんとつかまえられることです。
藤原 かつての大型ヘッドはフェースの返りが遅く、インパクトでフェースが開いてしまうことが多かった。それを防ぐためにフックフェースになっていました。今はどれもストレートフェースで「いい顔」をしています。「TW747 460」なんか高弾道のイメージがよく出ています。
小暮 重心深度が深くなったこと、クラウンがカーボン製になったことで、ヘッドの各パーツが軽量化し、内部構造でいろいろ調整が可能になったのが大きいでしょう。「ローグスピードスター」はつかまりがいいにもかかわらず、つかまりすぎないので、プロもアマチュアも使うことができます。
藤原 ストレートフェースでもすっぽ抜けることがなく、ボールをとらえている感じがちゃんとしています。
上級者が好む「つかまり」は、ボールをグッととらえてコントロールできる
プロ、上級者はフェース面のコントロールがしやすく、自分の技術でボールをつかまえていける。フェース面の操作ができないと、フェースは開きやすくなる。
2018年モデル/該当ドライバー タイトリストTS3/プロギアRS F/本間TW747 455
スライスを防ぐ「つかまり」。アウトサイドインに振っても右に曲がらない
アウトサイトインのカット軌道でスウィングしても、ボールにはストレート、もしくはドロー回転がかかる。右曲がりの打球に悩む人にはぴったりの機能。
2018年モデル/該当ドライバー インプレスUD+2/テーラーメイドMグローレ
つかまるけど、つかまりすぎない。大きく見えるヘッドでもストレートフェース
重心が深いためボールが上がりやすく、いきなり右に飛び出すことはない。見た目が美しく、内部構造によって工夫が施されている。
2018年モデル/該当ドライバー プロギアRS/ローグ スピードスター/本間TW747 460/タイトリストTS2
【2018秋の新作ドライバー特集】もぜひご覧ください!
週刊GD2018年10月30日号より