今シーズン、「大東建託・いい部屋ネットレディス」で9年ぶりの復活優勝を果たすと、翌週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でも勝利を挙げ、復活を印象づけたファン・アルム。クラブに対する考え方はメーカー契約するプロらしい戦略があった。
モデルが替わっても対応できるよう、クセのないキャビティバックアイアンを使う
得意クラブや好きなクラブをあえてつくらないようにしているというアルム。ひとつでも好きなクラブをつくると、「それが上手く打てなくなった時に困るから」と続ける。
クラブ選びの考え方も同様だ。
「例えばアイアン。本当は操作性がいいブレードタイプが好みです。でも、その敏感さに自分が慣れすぎてしまうと、シーズンが変わって新しいアイアンになったときに鈍感に感じたり、違和感が出たりします。そういうことがないように、あえて中間のモデルを使うようにしているんです」
オノフ契約プロとして、つねにニューモデルを使うことを意識しての考えのようだ。
昨年からイ・ボミのコーチ、チョ・ボムスさんに師事。クラブセッティングも替わった。
「以前は5UTを入れていましたが、コーチから『アルムは球が高いから5Iのほうがいい』と言われて替えたのです。パターも中学生からずっと2ボールタイプでしたが、ブレードタイプに替えました。グリップとストローク自体も替えました。それで成績が良くなったように思っています」
5UTを抜いて、3番ウッド、5番ウッド、3UTのセッティング
長年使った2ボールタイプをやめて、センターシャフトのブレードタイプ「O WORKS 1W」に
鉛でカスタムチューンした、オノフ クロ ドライバー
100ヤード以内は3本のウェッジ、48・52・58度
クセのないクラブを選んで、鉛の調整で仕上げていくのがファン・アルムのセッティングと言える。ツアー終盤に入って、3勝目を狙っている。
チョ・ボムスコーチの助言で5番アイアン復活
PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊GD2018年10月30日号より