ここぞという時のアイアンに限ってチーピンが出てしまう。そういう悩みを持つアマチュアの共通項は「インサイドから下ろす意識が強い人に多い」とティーチングプロの藤原慶昌プロが指摘。ここ一番のチーピンや引っかけをなくすべく、体とクラブの一体感のあるスウィングを藤原プロがレッスンします。

画像: 【指導】藤原慶昌プロ ティーチングプロ。ジュニアレッスンにも定評あり。PFGA所属。埼玉・小手指グリーンゴルフで指導中

【指導】藤原慶昌プロ
ティーチングプロ。ジュニアレッスンにも定評あり。PFGA所属。埼玉・小手指グリーンゴルフで指導中

画像: 【教わる人】松島秀和さん 43歳/ゴルフ歴10年平均スコア92

【教わる人】松島秀和さん
43歳/ゴルフ歴10年平均スコア92

平均スコア92という松島さん「アイアンでチーピンが出ることが多い」

体を大きく使ったダイナミックなアイアンショットを披露する松島さん。ヘッドスピードは申しぶんなさそうです……。

松島 藤原プロ、よろしくお願いします。アイアンで左にミスすることが多いです。

藤原 いかにも腕力が強そうなスウィングです。少し厳しめに指摘してもよろしいですか?

松島 はい、構いません!

藤原 松島さんはトップでクラブを担ぎ上げていて、腕と体の一体感がなくなっているにもかかわらず、力づくで手を引きつけて、タメを作って下ろしています。ただし、その際に、右わき(右ひじ)を絞りすぎているので、手元が浮いて、ヘッドが「落ちて」しまい、必要以上にインサイドから打つ形になって、チーピンが出やすいんです。

松島 インから打つことよりも、腕と体を一体にして上げることのほうが大事、ということでしょうか?

藤原 そのとおりです。特に左わきの締めが重要です。この感覚を身につけるには、まず、普通に立った状態で、腕を真っすぐ前に伸ばして、クラブを垂直に立てて持ちます。そこから、左腕は伸ばしたまま、クラブを体の右側に引っ張って下さい。

松島 左腕が胸に密着して、左わきが締まります。

藤原 そうですね。そのまま上体を腰から前傾すると、テークバックの途中の形になります。それに肩の回転を加えるとトップです。

画像: 腕を伸ばして体の前でクラブを立てる。左腕を伸ばしたままクラブを右へ引っ張る。そのまま前傾すれば左わきが締まったテークバックの姿勢になる

腕を伸ばして体の前でクラブを立てる。左腕を伸ばしたままクラブを右へ引っ張る。そのまま前傾すれば左わきが締まったテークバックの姿勢になる

画像: 「この姿勢から左肩をあごの下まで回すとトップになります」

「この姿勢から左肩をあごの下まで回すとトップになります」

画像: あっという間に、フォームが変わった松島さん。新フォームは左わきが締まっている

あっという間に、フォームが変わった松島さん。新フォームは左わきが締まっている

松島 藤原プロに教わったようにバックスウィングすると、腕が体と一体になっている感じがします。これに比べると、今までは腕と体がバラバラでした。

藤原 左わきが締まったトップができたら、そこから、グリップエンドをズボンの右前ポケットに向かって引き下ろすイメージで、クラブを下ろします。そうすると手元が浮かないので、ヘッドが「落ち」ずに、体の回転で自然なイントゥイン軌道で振れるんです。

画像: 「グリップエンドを右ポケットのほうに下ろすイメージです。手元が低くなります」

「グリップエンドを右ポケットのほうに下ろすイメージです。手元が低くなります」

見違えるほど変わった松島さんのアイアン

【ドリル】体の前で構えてからハーフショットでボールを打つ

藤原 直立して、クラブを胸の前に垂直に立てた状態から、腕だけでクラブを右に引き、上体を前傾、その姿勢からスウィングしてボールを打ってみてください。腕と体を一体にしたスウィングが身につきますよ。

松島 このドリルを続けてみます。チーピンに悩まずに済みそうです、ありがとうございました。

画像: 体の前でクラブを立てる→グリップを右のほうへ→そこから前傾してハーフショット

体の前でクラブを立てる→グリップを右のほうへ→そこから前傾してハーフショット

PHOTO/Yasuo Masuda
TEXT/Daisei Sugawara

週刊GD2018年10月30日号より

ゴルフへ行こうWEB facebookページはこちら

This article is a sponsored article by
''.