操作性重視の洋顔ウェッジ。ラフからもスピンが入る
ウェッジには、“和顔”と“洋顔”があり、プレーヤーの好みが分かれるところ。このウェッジは面長のティアドロップ形状で、典型的な洋顔です。構えたときのフォルムが美しく、日本のメーカーらしい、丁寧さとこだわりを感じます。(堀越)
実際にコースで試打してみまると、なだらかなバウンス形状は、地面への当たり方がソフトで絶妙です。ソールの抜けが良く、フェアウェイの芝からはもちろん、浅めのラフならスピンを効かせることができます。安定性と操作性のどちらのタイプかといえば、操作性を重視したウェッジといえるでしょう。
ヘッドの操作性が高く、スクェアに構えても、フェースを開いて構えても扱いやすいので、アプローチで多彩な技を駆使したい上級者好みだと思います。
アプローチで色々な球を打ち分けたい人にいい
ロフト52度のAWは、100ヤードのフルショットをしてみましたが、スクェアに構えやすく、ショットのイメージが沸くので、自信を持ってスウィングしていけます。(堀越)
和顔よりも洋顔が好みで、ウェッジに操作性を求めるアスリート派におすすめ。アプローチの引き出しが増えます。
球を拾いやすい顔。軽量スチール仕様はシャープに振りやすい
58度を計測試打しました。クラブ長さはやや長めですが、クラブ重さが軽量スチールシャフト仕様で軽めのため、クラブ慣性モーメントがやや小さく、プロモデルとしては振りやすいです。ヘッドはオーソドックスなティアドロップ形状で安心感があります。フェースプログレッションが大きめで、球を拾いやすいイメージも出ています。(松尾)
軽量スチール仕様は、基本的にクラブが軽いので、フルショットでのスウィングがしやすく、アプローチやバンカーショットでも、軽めのクラブでシャープに振り抜きたい人に向いています。
重心がヒール寄り。トウ寄りで打てば、球の勢いを弱めたアプローチが打てる
ヘッドのスウィートスポットがかなりヒール寄りにあるので、フェースのトウ寄りで球をヒットすれば、球の勢いを殺したアプローチも可能になります。アスリートモデルにしてはやさしめのウェッジです。(松尾)
【総合評価】スピン性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 3.5/操作性 4.5
※5点満点
ヘッド/軟鉄鋳造
ロフト角/48~60度(2度刻み) ライ角/63.5度
長さ/35.25㌅(58度、NSプロ モーダス3 ツアー105)
シャフト/NSプロ モーダス3ツアー120
NSプロ モーダス3 ツアー105
総重量/約447g(58度、NSプロ モーダス3 ツアー105)
価格(税込)/1本2万1600円
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2018年11月20日号より