今シーズン、シード権の獲得には至らなかったが、前半から度々上位に進出する活躍をみせた三浦桃香プロ。ドライバーの飛距離が彼女のプレースタイルの特徴だ。細身の体から放たれる250ヤード級のショットの秘密をドラコン王の南出仁寛プロが解説。

三浦桃香プロ
みうらももか。宮崎県出身。169センチ、52キロ。勝みなみ、小祝さくらと同学年"黄金世代"のひとり。9月に行われたツアープロによるドラコン女王コンテストでは266.6ヤードで3位に入った。

高いトップでクラブの重さを行かしてスウィング

ドライビング女王コンテスト(9月開催)で使用したドライバー
ヘッド/プロギアRS-F
シャフト/三菱ケミカルKUROKAGE XT60
ボール/スリクソンZ-STAR XV

飛ばしの基本中の基本であり、三浦プロのスウィングを見てもわかりやすいのは、インパクト時点で頭の位置がボールよりも後方にある『ヘッド・ビハインド・ザ・ボール』だということ。(南出)。

頭がボールの後ろに留まっている体勢は、飛ばす方向に進むヘッドと反対方向の力を生み出します。ヘッドと頭(とくに右半身)が逆方向に引っ張り合うため、ヘッド速度が上がり、それが飛距離アップに直結します。

さらにテークバックを見ると、トップの手の位置が非常に高いです。高い位置からクラブの重さと重力を活かしているので、ヘッドの加速力が高まります。自分の力で引き出したスピードではないので、スウィング軌道がとても安定します。

高いトップですが、下半身上下左右にブレないまま(ベルトの)バックルが飛球線の後方へ向くくらい上体から腰を回せています。ここも細身の体で爆発的な力を引き出す秘密と言えますね。

【解説】南出仁寛プロ
1978年生まれ。大阪府出身。432ヤードの日本記録を持つプロゴルファー。今秋、日本人最多となる11度目のドラコン世界大会に出場。世界10位の記録も持つ

【三浦桃香プロ自身は、飛ばしたいときに、どんな意識で振っているのか?】

画像: 高いトップでクラブの重さを行かしてスウィング

桃香's POINT1「グリップをいつもより長く」

画像: 「普段は短めに握っていますが、飛ばすときは指2本ぶん長く持ちます。スウィングアークが大きくなり遠心力も大きくなります」

「普段は短めに握っていますが、飛ばすときは指2本ぶん長く持ちます。スウィングアークが大きくなり遠心力も大きくなります」

桃香's POINT2「ボール位置を左に、高くティアップ」

画像: 「左が通常の位置。右が飛ばしたい時の位置。スウィング軌道の最下点がボールの手前になり、上がり際で打つことができます」

「左が通常の位置。右が飛ばしたい時の位置。スウィング軌道の最下点がボールの手前になり、上がり際で打つことができます」

桃香's POINT3「インパクトまで右肩をキープ」

画像: 「右サイドを残すことでヘッド速度が上がります。右肩を出すのはインパクトの後です」

「右サイドを残すことでヘッド速度が上がります。右肩を出すのはインパクトの後です」

桃香's POINT4「打つ前に、この素振り」

画像: 足閉じ素振りでヘッドの重さを感じてから打つ

足閉じ素振りでヘッドの重さを感じてから打つ

下半身を使わないことで、体の開きが抑えられ、クラブの遠心力を感じて腰を回転させるイメージがつきやすいです。重心がブレなくなり、クラブの重さを生かせるようになります。(三浦)

月刊GD2018年12月号より

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