
【生徒】7番アイアンで145ヤード。持木一剛さん(50歳)
「切り返しで左に突っ込んで、体が詰まって手打ちぎみ」とは今野プロの分析。右サイドが伸び切って飛距離もロスしているらしいが…。

【指導】今野康晴プロ
ツアー7勝。プロの間でもスウィングの美しさが評判になるほど。現在はティーチングプロとしても活躍
1ヵ月後に目指すのは、このダウンスウィング

「トップの体勢のまま上体を残して下半身から動かす。これを目指します。体は伸び上がらないので『右わき腹・右ひじ・右手首』の3つの角度がキープできて、理想の払い打ちができるようになります」(今野)
今野プロが「ひと月メニュー」として課したテーマは、「アイアンでも払い打ち」。上から手で打ち込むことをしなくなるほど、インパクトがゾーンになり、ショットが安定するからだという。まさに、突っ込んで打ち込むクセの持木さんには最高のテーマかもしれない。
段階を踏めば、必ず、払い打てるようになるります!
── 今回の生徒、持木さんの打ち込むクセを直し、今のアイアンに見合った払い打ちができるように変身させるのがテーマですね。
今野プロ 切り返しで上半身を残したまま、下半身から動かしていくことが大切です。こうすると体の左サイドが先に動き、右サイドは遅れて動き出すので、右は縮んでいき、手の位置の低い、インパクトゾーンが作られますよ。
持木さん 上体を残して下半身からですか……。難しそう。
今野プロ 4週間かけて徐々に体を慣らすようにしていけばいいんです。最初の2週は体を回す感覚を養い、3週目から球を打ちます。ではさっそく今日から始めましょう。
持木さん よろしくお願いします!
【1週目】「座布団叩き」で右手首、右ひじの角度をマスター!

「右手は返さず、しっかり腰を入れて叩きます。手先じゃだめですよ!」(今野)
まずは今野プロがお手本。左手で胸の前に座布団を持ち、右手に布団叩きを持つ。座布団を動かないように保ち、布団叩きを振る。腰を左に回した状態で行うのがポイント。

【1日目】
「毎日30回は叩いてください」(今野)

【5日目】 仕事中でも合間にパーン!

【7日目】初めは手先で叩いていた持木さんが、右腰のターンで叩けるように。一週目合格です
【2週目】「お尻付け素振り」で右わき腹の角度をマスター!

トップで右尻、切り返しで両尻、フォローで左尻が壁に付くようにスウィング
今野プロ 壁を背にして構え、壁にお尻を付けるように動きます。トップで右尻、フォローで左尻が壁につくようにシャドースウィング。大切なのは「切り返しで両方のお尻を一度つける」こと。こうすると腰をしっかり回し、右わき腹を縮める感覚を身につけられます。

コツは、お尻と壁の間を手のひらの厚みくらい開けること。

【8日目】
「体が伸びると壁につきませんよ!」(今野)

【9~11日目】
毎日自宅でも"尻ピタ!" ノルマは1日30回!!

【12日目】
だんだん体を使えるようになった気が……

【14日目】
「壁にピタッとつくようになりましたね」(今野)「違和感がなくなりました」(持木さん)
【3週目】「ボール右置きドリル」で払い打つ感覚をマスター!

今野プロ 通常よりボール2個分右に置き、腰を早めに回して打ちます。ボールをクリーンに打って、少し低めでも真っすぐ飛べばOKです。早めに腰を回し、右サイドが我慢できていれば払い打ちができます。

【16日目】
「慣れるまでは、通常のボールの後ろに2個ボールを置いて確認しながら練習するといいですよ」(今野)

【20目】
後方から見て右腕が下になっていれば、払い打てている証拠。だんだんいい形に
【4週目】「ボール左置きドリル」で、下半身リードをマスター!

今野プロ 最後の週は、通常のボール位置より2個分左に置いて打ちます。出球は高くても通常と同じ距離を打つのが目標。右わき腹を縮めて、右にボールを置いた時と同じスウィングで打ちます。

【22日目】
「ボール位置はいつもよりボール2個分左です!」(今野)

「ヘッドが先に走ると右サイドが伸びてしまいます。気をつけましょう」(今野)

【26日目】
仕事の後も連日、左置きドリルでラストパート!
そして最終日。いいカタチになってきました!

【30日目】体を左に移動させずに、右サイドで我慢できています。「ボールをクリーンにインパクトできるようになった気がします!」(持木さん)
1ヵ月で13ヤードアップ!! 7番アイアンの飛距離が145ヤードから158ヤードに

4週間のドリル完遂後のスウィング。右サイドに粘りができて「右手、右ひじ、右わき腹」も伸び切らずに払い打てるように。頭も突っ込まずに、ヘッド・ビハインド・ザ・ボールが出来ています。

数値もご覧の通り。持木さん、今野プロ、お疲れ様でした!
今野プロの「一カ月でアイアン名人に変わる練習カレンダー」。あなたもトライしてみてはいかが。
月刊GD2018年12月号より