1ヵ月後に目指すのは、このダウンスウィング
今野プロが「ひと月メニュー」として課したテーマは、「アイアンでも払い打ち」。上から手で打ち込むことをしなくなるほど、インパクトがゾーンになり、ショットが安定するからだという。まさに、突っ込んで打ち込むクセの持木さんには最高のテーマかもしれない。
段階を踏めば、必ず、払い打てるようになるります!
── 今回の生徒、持木さんの打ち込むクセを直し、今のアイアンに見合った払い打ちができるように変身させるのがテーマですね。
今野プロ 切り返しで上半身を残したまま、下半身から動かしていくことが大切です。こうすると体の左サイドが先に動き、右サイドは遅れて動き出すので、右は縮んでいき、手の位置の低い、インパクトゾーンが作られますよ。
持木さん 上体を残して下半身からですか……。難しそう。
今野プロ 4週間かけて徐々に体を慣らすようにしていけばいいんです。最初の2週は体を回す感覚を養い、3週目から球を打ちます。ではさっそく今日から始めましょう。
持木さん よろしくお願いします!
【1週目】「座布団叩き」で右手首、右ひじの角度をマスター!
まずは今野プロがお手本。左手で胸の前に座布団を持ち、右手に布団叩きを持つ。座布団を動かないように保ち、布団叩きを振る。腰を左に回した状態で行うのがポイント。
【2週目】「お尻付け素振り」で右わき腹の角度をマスター!
今野プロ 壁を背にして構え、壁にお尻を付けるように動きます。トップで右尻、フォローで左尻が壁につくようにシャドースウィング。大切なのは「切り返しで両方のお尻を一度つける」こと。こうすると腰をしっかり回し、右わき腹を縮める感覚を身につけられます。
【3週目】「ボール右置きドリル」で払い打つ感覚をマスター!
今野プロ 通常よりボール2個分右に置き、腰を早めに回して打ちます。ボールをクリーンに打って、少し低めでも真っすぐ飛べばOKです。早めに腰を回し、右サイドが我慢できていれば払い打ちができます。
【4週目】「ボール左置きドリル」で、下半身リードをマスター!
今野プロ 最後の週は、通常のボール位置より2個分左に置いて打ちます。出球は高くても通常と同じ距離を打つのが目標。右わき腹を縮めて、右にボールを置いた時と同じスウィングで打ちます。
そして最終日。いいカタチになってきました!
1ヵ月で13ヤードアップ!! 7番アイアンの飛距離が145ヤードから158ヤードに
4週間のドリル完遂後のスウィング。右サイドに粘りができて「右手、右ひじ、右わき腹」も伸び切らずに払い打てるように。頭も突っ込まずに、ヘッド・ビハインド・ザ・ボールが出来ています。
今野プロの「一カ月でアイアン名人に変わる練習カレンダー」。あなたもトライしてみてはいかが。
月刊GD2018年12月号より