肌寒くなってきて、ゴルフ場の芝も少しずつ枯れ芝に変わってきました。芝が緑のゴルフ場と違って、枯れ芝でのゴルフで気をつけることはありますか? (33歳 平均スコア90)

冬の枯れた芝生は確かに難しいですねえ。基本的には高麗芝の枯れ芝のことを言われているのだと思いますが、枯れ芝だとボールのライが沈んだように感じてしまうはずです。

私はよく高麗芝ではボールが浮いているので、ボールのライがビルの何階にあるのか確かめてから打つようにと言っていますが、冬の枯れ芝だと1階にボールがあることも少なくないようです。

画像: 枯れ芝ではボールが沈んだように感じられるもの

枯れ芝ではボールが沈んだように感じられるもの

そのせいか、私が冬にアマチュアの方とご一緒させていただいた時によく見受けられたのが、アイアンショットの時にボールがいつも以上に右足寄りになっているということでした。

アドレスの位置をそのままでボールを右足寄りにすれば、ソールのバウンス角が減って、フェースの芯で捉えやすく感じるのでしょう。

これが一時的な減少なら問題ないと思いますが、芝生が生えてくる春先になってもその傾向が抜けきらない方も多いようです。ロフトが立つはずですから最初は強いボールが出たり、距離が出るような気がするのでスウィングが良くなったと感じるかもしれませんが、春になってもそのまま打っていたのでは、生えてきた高麗芝にソールが刺さりやすく、逆に距離も落ちてしまいます。

画像: 枯れ芝にまどわされて、春先にスウィングを乱さないよう気をつけましょう

枯れ芝にまどわされて、春先にスウィングを乱さないよう気をつけましょう

冬の枯れ芝対策としては、冬用にバウンス角の少なめのアイアンを予備に持っておられるといいかもしれませんね。そうすればボールを右足寄りに置かなくても、リーディングエッジが浮かないので、いつものボール位置で打てる気がするはずです。

まあ冬場は芝目もほとんど関係なくなりますし、グリーン周りではパターが多用できるはずですから、寒ささえ苦にならなければ、いいスコアを出せるチャンスかもしれませんよ。

田村尚之ゴルフQ&A

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