【ケース1】"はじっこの打席"がドロー習得の特等席

「左端の打席」で、今の球筋を手に入れたと語る、富永さん
富永龍介さん(HC0.2)
ドライバーの飛距離は270ヤード。ベストスコアは「63」。今年は自身の転職と妻の出産で競技ゴルフを一時中断も、来年は復帰予定
ハンディキャップ0.2の富永さんは中学まで野球部に所属。
「野球経験者は腰の開きが早く、スライサーが多いといわれますが、私の場合はそれを意識しすぎて無理に球をつかまえにいってしまい最初はチーピンがよく出ていました」という。
そこで安定したボールを打つために一度は持ち球をフェードにしたのだが、飛距離の優位性を考え、ドローの習得に取り組んだそう。そのときに役立ったのが行きつけの練習場の左端の打席だ。
「いつもいちばん奥の左端の打席で打っていました。指定席でしたね。左端の打席はネットがすぐ横にあるので嫌がる人もいますが、ドローの習得には理想的なんです」という富永さん。
「ドローを打つにはインサイドアウトに振ることが必要です。左端の打席で練習すると、アウトサイドインに振ったらボールが左側のネットに当たってしまうので、無意識にボールを右に打ち出そうとして自然にインサイドアウトの軌道が身につきます。ボールを打ち続けるだけで、自然にインサイドアウトのスウィングが体にしみこんでいくんです」

左にボールを打ち出すとすぐにネットに当たってしまう。本能的にボールを右に打ち出そうとするので自然とインサイドアウトの軌道が身につくのだそう

体は打ち出し方向。フェースは目標に向ける。軌道とフェースの向きだけで打つほうがフェースターンを使うより再現性は高くなる

ドローを打つにはフラットな軌道を意識。アップライトに振ると入射角が鋭角になりアウトサイドから入りやすくなる
この練習はドローの習得だけでなく、コースでの実際のラウンドにも役立つという。
「ティグラウンドの左にネットを思い浮かべればドローが打ちやすく、逆に右にネットをイメージすればフェードも打ちやすくなります。イメージだけで球筋の打ち分けができるんです」
【ケース2】"極端なワイド&クローズ" スタンスが、ドロー習得の最短ルート

ここまで超ワイド&超クローズで練習。「極端にやらないとスウィングは変わりません」
中田春加さん(HC+2.5)
学生時代にはゴルフダイジェストの美女ゴルファーユニット「GOLULU」メンバーとしても活躍。日本女子アマなどの出場経験がある二児のママ
日本女子アマの出場経験もある中田さんがドロー習得のために取り組んだのは、「超ワイド&超クローズ」なスタンスでボールを打つこと。
「スウィングを変えるために何かを変えても、あまり効果がでないことが多いですよね。やるなら極端なことをやるほうが効果が上がるし、結局、習得のための最短ルートになると思います」という。
「クローズにすることでインサイドアウトの軌道になり、ワイドにすることでダウンスウィングで左の股関節に乗ることができる」という中田さんは、体の回転でボールをつかまえることを大切にしているそう。

クラブを短めに持ち、極端に広く、極点にクローズなスタンスでボールを打つ。クローズにするのは軌道をインサイドアウトにするためだが、ワイドにするのは「脚を広げるとダウンスウィングで左の股関節にしっかり乗ることができる」からだそう

つかまりのいいドライバーがおすすめ。中田さんはブリヂストンの「ファイズ」を5年間使用

打ち出しから落下地点までドローの弾道を‟ライン”としてイメージする。「強く意識すると体は勝手に反応するものです」

フェースターンではなく、体の回転でつかまえる。「器用な腕や手先でボールをコントロールするより、鈍感な体幹でコントロールするほうがミスを減らせます」

「ヘッドのトウ側を意識して感じながらスウィングすれば、自然なフェースターンになります」
「プロのように毎日ゴルフをすることができないアマチュアの場合、いかに鈍感なところを使えるかが大事。器用な手先や腕はメンタルの影響も受けやすいですから」
週刊GD2018年12月4日号より