グリーンにナイスオンさせたものの、バーディパットを勢いよく打ったら下りの1.5メートルが残ってしまった。シビアであるけれど絶対決めたいパーパット。自信を持って打つためのストローク術、高速グリーンの戸塚カントリー倶楽部に所属する久志岡俊海プロに教えてもらった!

【指導】久志岡俊海プロ
くしおかとしうみ。1992年生まれ広島県出身。18年プロ転向。181センチと大柄だが得意クラブはパターと小技に自信を持つ。戸塚CC所属

【狙い方】下りの切れるラインは「カップの横から入れる」イメージを持つ

画像: 「直線的にカップの真ん中を狙う「A」よりも、ボール1個分横から狙う「B」と入り口が広く使え、カップインの確率が高まります」(久志岡プロ)

「直線的にカップの真ん中を狙う「A」よりも、ボール1個分横から狙う「B」と入り口が広く使え、カップインの確率が高まります」(久志岡プロ)

【ストローク】下りの1.5メートルこそ、手先ではなく、大きな筋肉を使う!

GD 下りで曲がりそうな1.5メートルって嫌な感じですよね。どのように打ったらいいのでしょうか?

久志岡 「ゆったりとしたリズム」のストロークが何より大事です。そのためには「手先」ではなく「体幹」を使うこと。テークバックでは胸を目標の反対に向け、フォロースルーでは胸を目標に少し向けるイメージでストロークしましょう。

久志岡 大きな筋肉を動かすことで、手首を使わなくなり、自然にゆったりとした動きになり、ボールもゆっくり転がっていきます。下りの1.5メートルは手先でチョコンと打ちたくなりますが、そうするとラインから外れやすいので避けてください。

画像: 【ポイント1】「フォローで胸を目標方向へ回転。胸を下に向けたまま打つと動きが窮屈になりストロークが速くなります。目標に対して少しだけ胸を向けると体幹を使ってストロークできるようになり、手先で打つことがなくなります」

【ポイント1】「フォローで胸を目標方向へ回転。胸を下に向けたまま打つと動きが窮屈になりストロークが速くなります。目標に対して少しだけ胸を向けると体幹を使ってストロークできるようになり、手先で打つことがなくなります」

GD 一般的にパットのストローク中は、顔と胸を下に向けておくようにと言われますが?

久志岡 それだと体が窮屈になり、手先を使ってヘッドを出そうとしてしまうんです。手先や腕ではなく、胸のような大きな筋肉を使って振りたいので、顔を下に向けたままストロークするのはおすすめできません。

GD ではどうすれば胸の筋肉を使って打てるのでしょうか?

久志岡 アドレスで左足に体重の6割を乗せて構えることと、目線の向け方がポイントです。

画像: 【ポイント2】「アドレスの体重配分は左足6:右足4。左足に多めに体重を乗せることでフォローで胸を目標に向けやすくします。すると体幹を使ったストロークになり、フェースの芯でとらえやすくなります」

【ポイント2】「アドレスの体重配分は左足6:右足4。左足に多めに体重を乗せることでフォローで胸を目標に向けやすくします。すると体幹を使ったストロークになり、フェースの芯でとらえやすくなります」

GD 目線ですか?

久志岡 目線については、短い距離になると、どうしてもカップに目線を持っていきたくなりますが、それだと上体が起き上がったり、体が開いたり、ミスを招きやすい。そのため、アドレスではカップではなく、打ち出す方向に目線を向けます。インパクト後も目標方向に対して平行を保ちつつ、目線を上げていきましょう。

画像: 【ポイント3】「目線はアドレスの時点から目標ラインに向けておきましょう。起き上がりがなくなります」

【ポイント3】「目線はアドレスの時点から目標ラインに向けておきましょう。起き上がりがなくなります」

【メリット】胸の筋肉で打つと、タッチが出る、芯で打てる

画像: メリット1 手先を使わなくなるので、インパクトが強くなったり、ゆるむことがなくなる

メリット1
手先を使わなくなるので、インパクトが強くなったり、ゆるむことがなくなる

画像: メリット2 ゆったりリズムで、フェースの芯で球を押せるので、ゆっくり転がる

メリット2
ゆったりリズムで、フェースの芯で球を押せるので、ゆっくり転がる

【スタート前ドリル】2つの体幹ストローク練習をやっておこう

GD 体幹を使ったストロークを身につけるためのドリルを教えてください。

久志岡 スタート前の練習グリーンで行うといいドリルが2つあります。1つはボールを1.5メートル先に置き、そこに向かって打つ練習です。

画像: 【ドリル1】「下りのラインにこだわらず、1.5メートル先のボールにジャストタッチでぶつけるつもりで打つ。3球連続で当ててみましょう。下りのパットはもちろん、距離感が合います」

【ドリル1】「下りのラインにこだわらず、1.5メートル先のボールにジャストタッチでぶつけるつもりで打つ。3球連続で当ててみましょう。下りのパットはもちろん、距離感が合います」

GD カップではダメですか?

久志岡 カップを狙うと、入れたいと思って力んでしまいますからね。カップよりも小さいボールを狙ったほうがリズム感と距離感が合い、体幹を使えるようになります。2つ目は左足を浮かせて右足1本でストロークするドリルです。これも1.5メートルでやりましょう。フォローの詰まり感がなくなり、胸を目標に向けやすくなりますよ。

画像: 【ドリル2】「片足打ち練習。右打ちの人なら左足を上げてストローク。フォローでヘッドをスムーズに出せるので胸も目標に向けやすくなります。片足だとグラつく人は、『お先に』を打つカタチでやってみてください」

【ドリル2】「片足打ち練習。右打ちの人なら左足を上げてストローク。フォローでヘッドをスムーズに出せるので胸も目標に向けやすくなります。片足だとグラつく人は、『お先に』を打つカタチでやってみてください」

絶対いれたい下り1.5メートルのパット、久志岡プロの、「狙い方」、「胸筋ストローク」、「スタート前ドリル」のセットを実践して、自信をもって入れていこう。

This article is a sponsored article by
''.