一筆書き。初めて言われましたが、確かに的を得た面白い表現だと思います。というのも私はテークバックをシャット気味に上に振り上げて、トップからダウンへの切り返しでは、クラブヘッドをその位置に残したまま。開いた右ひじをわき腹に下ろして、グリップのみを下ろすようにスウィングしていますので。
アウトサイド気味に高く振り上げてインサイドから下りてくる、いわゆるループ軌道ですね。
また、切り返しではヘッドの位置が固定されグリップのみが下がるので、シャフトがすごくしなって見えるようです。以前、羽川豊プロと練習ラウンドをご一緒させて頂いたとき、1番ホールのティショットを打った直後に羽川さんから「田村、お前のドライバーのシャフト、硬さはR?」っていきなり言われたくらいですから。
「いえいえ、振動数は290以上あるのでダブルXくらいです。本当にそれほどしなっていたら300ヤード以上飛ぶはずですから」って答えさせて頂きましたが。
私は子供の頃に遊びでゴルフを覚えました。ひ弱な子供が当時の重いクラブを振るには、そうするしかありませんでした。
地球には重力が働いています。子供が重くて長いクラブを斜めに振り上げるのは困難で、真上に上げるのが一番簡単だったからですね。また、上げたものを下ろすのは重力をプラスに使うに越したことはありませんでした。
そもそも、重力に逆らうバックスウィングと、重力に準じて振るダウンスウィングが、普通に振って同じ軌道を通るものでしょうか? 同じプレーンで振ることに、こだわりすぎなくてよいと思います。
余談ですが、そのとき羽川さんに「今まで自分のスウィングをビデオちゃんと見たことがないので……自分ではタイガー・ウッズのスウィングに似ていると思うのですが」と言ったら、
「見ないほうがいい!!!」と即答されてしまいました(笑)