フェアウェイバンカーからアゴに当たるのは、大きくは次の3つが考えられます。
①ロフトが立ちすぎたクラブ選択
②過剰なハンドファースト
③トップ
質問を拝見するとおそらく①のケースが多いのだと思いますが、どうしても残り距離を優先してクラブ選択し、あわよくばグリーンオンしてくれないかな、と思ってしまうのでしょうね。
失敗する可能性が高いことがわかっていても、まれにうまくいくことがあるからゴルフは困るんですよね（笑）。またそれがゴルフの面白いところでもあるのですが……。
まずはアゴを越えるクラブを選択することが大切
そうは言ってもアゴに突き刺さっては大ケガにつながりますので、やはりまずはアゴを越えるクラブ選択を優先するべきでしょうね。
そこで正しいクラブ選択の目安となるいい方法をお教えしましょう。まずアイアンのフェース面を上に向けて地面に置きます。そしてそのフェース面をしっかり踏んでみてください。そうするとシャフトが起き上がるはずです。
ウェッジなどのロフトの大きいクラブだとシャフトは高く起き上がり、ロングアイアンだとそれほど高くは起き上がりません。そしてそのシャフトの角度が、その番手で打ったときのボールの打ち出し角度の目安になるのです。
打つ前に、ちょっとバンカーの横でそれを行えば、何番ならアゴを越えそうか、だいたい分かると思います。もちろん地面の角度や打ち方（ハンドファースト具合）また当たり方（トップやダフリ）にも左右されるので100%とは断言できませんが、この番手ならアゴは越えるだろうという目安にはなりますし、安心感が持てることによってミスショットも減ると思います。
アゴの高いバンカーは難しいですが、正しいクラブを選んで自信を持って打てば、ミスショットは減らせるはずです
また、この方法は林に打ち込んでボールを木の下に通さないといけない場合や、木の上を通したい場合にも有効です。
フェアウェイバンカーもそうですが、上を通したい場合はこれでいけそうだという番手の1～2番手下のクラブを選択し、下を通したい場合は1～2番手上のクラブを選択すれば。ほぼその障害物は回避できるはずですよ。
田村尚之ゴルフQ&A
