2018年の賞金王・今平周吾は、平均ストローク(69.92)、平均バーディ数(4.13)とスタッツでも1位に輝いた。1年間、安定したプレーを支えたクラブセッティングを覗いた。
スコアを支えた「二刀流のSW」と「Sシャフトに替えたRMXドライバー」
今季、わずかに施したクラブセッティングの変更が好成績へとつながったと今平。
「シーズン途中、ドライバーのつかまりが少し悪く感じ出したのです。そこで、シャフトを『X』から『S』に替えて、シャフトのしなりを生かすようにしました。すると、つかまりがよくなり、無理に振らなくても距離が出るようになりました。球のばらつきもなくなり、その後の結果に、大きく結びつきました」
昨年31位だったフェアウェイキープ率は、58・91で25位にアップした。
「夏までのセッティングでは、3Wと5Wの飛距離の差があまりなかったので、3Wを抜きました。代わりに、60度のSWをもう一本入れて、2本にしました。まったく同じものですが、スコアラインの削り具合によって、古いほうは『転がし用』、新しいのは『スピンで止める用』と、使い分けるようにしたのです。新しいSWはフルショットをしたときに、思ったよりもスピンがかかりすぎてしまうので、ピンを正確に狙いたいときは、距離の計算が立ちやすい古いSWを使いました」
今季の活躍の裏には、ドライバーの安定感アップと、状況に応じて使い分けた2本の60度の存在があった。
スプーンと変わらない飛距離が出る5W「GBBエピック スター」
7年間愛用の手放せない1本「タイトリスト910H」
アイアンは柔らかい打感がお気に入り
シーズン後半から下を厚くしたセッティングに
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
週刊GD12月25日号より