中島啓太選手
なかじまけいた。2018年オーストラリアンアマに優勝し、アジア大会も優勝した高校生。日本体育大のトップアスリートAO入試に合格、進学先が決まった。
アジアで活躍の裏に「転がし」練習あり
── 58度ウェッジ一辺倒のアプローチから、9番アイアンやピッチングウェッジで転がす練習をして、転がしの方が寄ることを実感したと聞きました。
中島 そうなんです。58度でインパクトを強くして打つより、ロフトの立ったクラブで転がす方が絶対に寄ることがわかったんです。スピンが一定になるので、ファーストバウンドでスピンがかかりにくいので、グリーンの芝目に左右されないのもいいです。実際には46度や50度、54度をウt勝っています。
同じ30ヤードでもバックスウィングは最小限で済む
中島 番手を上げて転がすメリットは、振り幅を大きくしなくても、ロフトによって転がる距離が変わるところです。ナショナルチームでは、さらに、アプローチでも『トラックマン』を使って、距離と振り幅、テンポを一定にする練習をしています。
56~58度で30ヤードを打とうとすると、体を使ったスウィングをしないと届かないため、アマチュアならトップが大きくなって失敗しがち。アベレージゴルファーにも効く方法だ。
転がしたほうが簡単な3つの理由
【ポイント①】バックスウィングが小さくインパクトが安定する
バックスウィングが小さいほど、手と体の動きがバラバラになりにくく、いつも同じスウィングを再現できる。
【ポイント②】ロフトが立つから余計なスピンがかからない
ロフトの立った番手は、スピンがかかりすぎて予想外に止まってしまうという心配がない。
【ポイント③】基準が作りやすくオートマティックに打てる
振り幅とテンポ、キャリー距離が一定になるように練習しておけば、プレッシャーのかかる場面でも問題なく寄せられる。
30ヤード転がしアプローチ
番手と振り幅、距離の関係を一度覚えてしまえば、難しく考えなくても寄るということですね。世界目指す中島啓太選手の技、実践してみてはいかがでしょうか。
月刊GD2019年1月号より(※中島選手にはボランティアとして登場して頂きました)