飛ぶとウワサのヘッド、どのシャフトと組み合わせたらいちばん飛ぶのか。最新ヘッド10モデルと注目シャフト4本、合計40通りの組み合わせをシングルレベルの技量を持つクラフトマン小倉勇人さん(ヘッドスピード42~43m/s)が試打テスト。弾道データを計測しつつ、その感想をヒアリングした。HS42m/s前後のアマチュアが一番飛ばせる組み合わせはどれだ。
飛ぶヘッドで高評価の10モデル
タイトリスト TS2(9.5度)
タイトリスト TS3(9.5度)
テーラーメイド M3 460(9.5度)
テーラーメイド M4(9.5度)
スリクソン Z785(9.5度)
ブリヂストン ツアーB XD-3(9.5度)
ピン G400LST(10度)
ピン G400MAX(10.5度)
プロギア RS F(10.5度)
キャロウェイ ローグ・サブゼロ(9.0度)
シャフトはこの4本
ツアーAD VR(S)
ジ・アッタス(S)
スピーダー エボリューションV(S)
ディアマナ DF(S)
ではさっそく試打結果を発表
TS2(タイトリスト)
小倉 私のヘッドスピードだと、しなり感がある「エボV」と「ジ・アッタス」がマッチしました。このヘッドを使いたいアマチュアは「エボV」を挿すと、球をつかまえやすいと思います。
TS3(タイトリスト)
小倉 球がより左に行かないヘッドですね。ブレ幅が収まる「ジ・アッタス」、高弾道&低スピンで飛ばす「エボV」のコンビがよかったです。
M3 460(テーラーメイド)
小倉 サイドスピンが少ないヘッドなので、いかに目標に向けて当てるかですね。粘る「VR」は球が左に行かず、手元しなりの「DF」はロフトが立って当たります。「ジ・アッタス」、「エボV」は球が上がりますね。
M4(テーラーメイド)
小倉 「ジ・アッタス」は大型ヘッドと好相性の中しなりシャフトで、タイミングが合いました。つかまりを抑えた「M4」とつかまる「エボV」のコンビは、高弾道&低スピンで飛ばせます。
スリクソンZ785(ダンロップ)
小倉 引っかけを嫌う人は「DF」を入れると左を気にせず思い切って振っていけそうです。ハードめのヘッドを生かすクセのない「ジ・アッタス」も好印象。
ツアーB XD-3(ブリヂストン)
小倉 やや右に打ち出してちょいドローで戻せる「VR」とのコンビがいいですね。"つかまりやすくて、つかまりすぎない"という絶妙な味付けに仕上がった「XD-3」と「VR」の組み合わせがおすすめです。ただ、このヘッドは総じてシャフトを選ばないニュートラルな特性だと思います。
G400LST(ピン)
小倉 振れる人がコントロールしやすい「VR」、シンプルに打てて安定した球がでる「ジ・アッタス」、大型ヘッドを走らせて飛ばす「エボV」、やや右に出ながらぶっ飛ぶ「DF」という印象です。
G400MAX(ピン)
小倉 飛んで曲がらない"神スペック"を見つけちゃいましたね。高初速・高打ち出し・低スピンによるビッグビールを飛ばせるのが「MAX」と「エボV」の組み合わせです。気持ちよく振れて、安定したちょいドローでキャリー&ランが稼げますね。
RS F(プロギア)
小倉 シャフトを入れ替えてもコンスタントなデータに。とりわけ「VR」と「ジ・アッタス」がはまりました。
ローグ・サブゼロ(キャロウェイ)
小倉 「ジ・アッタス」が高さを出してヘッドが強い球を打つ。アベレージゴルファーにぜひ試してほしい組み合わせです。
HS42~43m/sのテスター小倉さんが選んだ「神スペック」ベスト3
Best.1 「G400MAX」×「スピーダーエボV」
「エボV」がつかまえてくれて「MAX」がつかまりをセーブするので球が左に行きません。安定したちょいドローで270ヤード近くぶっ飛びました。
Best.2 「RS F」×「ジ・アッタス」
ミスヒットに強くて程よくつかまる同士のヘッド&シャフト。タイミングが取りやすくて当てやすい、好不調にかかわらず飛ばせる組み合わせですね。
Best.3 「ツアーB XD-3」×「ツアーAD VR」
ニュートラルにつかまる「XD-3」とややつかまる「VR」。右へ出るちょいドローが気持ちよく打てて、トータルで260ヤードくらい飛びました。