いまやツアープロやゴルフレッスンの定番練習法ともなった片手打ち練習。「手先ではなく、体を使って振る動きを体に覚えこませているのに効果的だからです」と赤石隆プロは言う。改めて、アマチュアが片手打ち練習をやる時のチェックポイントを詳しく聞いてみた。
プロの定番ドリル「片手打ち練習」、真似しない手はありません
赤石 練習内容はいたってシンプル。「左手1本で打つ」、「右手1本で打つ」、さらに「左足1本で立つ」、「右足1本で立つ」を含めての4種類。上手く打てないものがあれば、それは悪い動きが正しいスウィングの邪魔をしているから。ポイントを抑えてから練習しましょう。
【左手1本打ち】
打つ距離は30ヤードほど。フォローで手が目標方向に出る(流れる)人は上手く打てません。最初は右手で左腕を支えながら打つといいでしょう。ダウンスウィングの正しい軌道を確認できて、手が目標方向に出る動きも矯正できます。
【右手1本打ち】
左手同様、打つ距離は30ヤードぐらい。テークバックでクラブをインに引く癖がある人に、特に効果的です。最初は左手でお腹を押させえると、体の回転で打つ動きを意識しやすいです。テークバックの正しい軌道が確認できます。
【右足1本打ち】
片手打ちよりも振り幅が大きくなるので、打つ距離は50ヤードぐらい。バックスウィングで体が伸び上がり、トップで体重が左に残る人は、右足1本だと上手く打てません。トップでしかり右サイドに体重を乗せる感覚もつかめます。
【左足1本打ち】
バックスウィングでは右、フォローでは左にスウェイする癖のある人におすすめ。軸を左右にブラさずに振る感覚がつかめるのでミート率がアップします。フォローで体重が右に残るあおり打ちの矯正にも効果的です。
赤石 いかがですか? 次回の練習テーマに取り入れてみましょう。スウィングの自己分析に役立ちますよ。